【衝撃】維新支持率が自民党に肉薄・・・一体何が起きているのか。来年参院選で地殻変動も?
最新トレンド:維新支持率が好調。野党第一党水準へ
今週末に行われた毎日新聞の世論調査によると、日本維新の会の政党支持率は22%と、先月より6ポイント上昇させた。自民党(27%)に僅か5ポイント差まで迫ることとなった。
調査方法の特異性もある(SMS主体の調査では、維新支持が自ずと高く出る傾向にある)ものの、全体的なトレンドとして維新支持が急上昇中であることは間違いない。
通常の世論調査は固定電話及び携帯電話(比率5:5〜4:6)と1000〜2000サンプル回収を目標にし、調査を実施する。一方、毎日新聞は固定電話と携帯電話の回答比率を3:7程度とし携帯電話の回答者比率が高く設定されているというもの。また、携帯調査もSMS(ショートメッセージサービス)を活用していることも特徴的。(通常世論調査で活用するメディアは少数。都議選や各種選挙前の情勢調査ではよく使われる)
解説:毎日新聞世論調査の特異性
→毎日調査で維新が高めの数値を出す傾向にあるからと結論つけるのは間違いないが、以下で説明する「選挙ブースト終焉後」にも勢いを維持し伸び続けている(毎日の場合6パーセント増)ということに注目しなければならない。
(追記)
毎日新聞調査の詳細を見ると、日本維新の会の支持率は男性21%、女性24%と毎日でも女性の支持の方が高くなった。また、携帯調査より固定調査の方が維新支持が高く出ていることも特徴的。
仮に今回の調査比率が固定:携帯 3:7ではなく、他のマスコミ同様5:5程度であれば、自民と維新の支持はほぼ変わらない数値となっていたのかもしれない。
このような傾向は今回が初めてであり、総選挙を通じて新たな支持層に維新は届きつつあると言える。
三春さんが都度作成されているグラフを引用させて頂く(上)と、衆議院選挙の投開票前後から急激な伸びが生じ、立憲と維新で支持率が拮抗状態であることがわかる。
通常、維新などの各野党は総選挙前後には支持率が大幅に伸びる「選挙ブースト」という現象が生じるためだ。
このブースト現象は全体の4割程度いると思われる無党派層の有権者が投票先となる政党を決定し→(投票する予定もしくは投票済みの政党を)支持政党として調査で回答するために発生するものである。
特段、維新は30ー50代の現役世代の無党派層から親和性が高いために、選挙時には各党の中でも突出したブースト現象が起きることで知られている。
選挙後1ヶ月の調査より減少トレンドに突入するのが今までの傾向であった。しかし今回は現状維持もしくは上昇トレンドに傾きつつあることがポイントだ。
維新支持層にも変化が?
世論調査や選挙分析に定評があるという米重氏によると、維新支持層にも少しづつ変化が生じているという。
従来、維新支持層は高齢者世代より現役世代、女性より男性からの支持が突出して高かった。しかし米重氏によると、JX通信が行った世論調査では維新支持と回答したものは男性8%に対し女性11%と逆転したという。
JXだけではなく、朝日新聞など各社の世論調査でも同様の傾向が見られ、維新の課題であった女性への支持が伸びつつあることが伺えよう。
参考、引用:政党支持率の「ニューノーマル」か?維新・立憲の支持率を各社世論調査から見る(米重克洋)
女性からの支持が伸びた要因は全国的に人気の高い大阪府の吉村知事(維新副代表)の影響が大きいと言えるだろう。吉村氏のコロナ対応等政治手腕の評価に加え、容姿なども女性の心を大きく動かしたことも事実であろう。
他の項でも解説するので省略するが、維新の支持や期待、評価はここ2年で著しく上昇しており、(次項目:【今後の動向】 参院選では維新と立憲で野党第一党争いになる可能性も〜 参照)しばらくは継続的に高い支持率が続くのではないかと予想する。
もちろん、たった1〜2ヶ月の数字の変化を見つめることだけでは大局を予測するのは困難なことである。年明け以降、参院選に向けて与野党共に動きが加速するが、それとシンクロしどのように数字や世論が変化していくのかを注目していかなければならない。
(以降記事の内容:①参議院選挙で維新と立憲が競り合う可能性も ②京都や大阪など関西圏ではどうなるのか(参院選) ③今後の注目要素)
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