茨城県議選から見る、落下傘候補の【新規参入】の難しさ
先週日曜日が投票日だった茨城県議選。自民党が公認候補を45人擁立するも当選者は35人に留まった。(ただ、今後自民党入りする無所属議員が多数いると言われており、選挙前の議席を維持する見通しだ。)公明、国民、立憲は議席を維持し維新と地域政党の筑波市民ネットワークが初めて議席を獲得した。
来年春に行われる統一地方選挙前・最後の県議会議員選挙というだけに、各党は前哨戦と位置づけ総力戦で挑んだ。その中で、維新が初議席を獲得したことが各社大々的に報じた。倒した相手が自民党ベテラン議員であっただけに衝撃が走ったことであろう。
牛久での勝利は喜ばしいことだが、同じく擁立した水戸市では落下傘の候補者が落選するなど厳しい結果を強いられた。統一選の前哨戦であった茨城県議選の結果から、一体どのようなことが導き出せるであろうか。詳しく見ていきたいと思う。
“戦略的勝利”を得た日本維新の会だが、県議参入への厳しさが顕著に
前身維新の会(橋下徹代表時代)を含め、決闘以来初の議席を獲得した日本維新の会。定数2の牛久市選挙区で自民党の現職議員二人の得票を上回りトップ当選を果たした。牛久での1議席は、茨城県議だけではなく、「東京以北」で初めての道府県議会議員誕生となったために、各維新関係者は「統一選の励みになる」と安堵した。
しかし、同時に県議参入への厳しさを物語った結果になってしまったとも言える。それはなぜか。今回の茨城県議選の“戦略”から読み解いていく。実は今回の県議選は維新党ぐるみで行った、統一前の“選挙実験”でもあったのではないかと分析している。
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