深夜2時の少女

私がまだ「出る」家に住んでた頃の話。因みに、近所で霊能者呼んだ家があってさ。その周辺は「浄めても浄めても湧いてくる」と霊能者に言わしめた場所ww

、、、関東圏の別荘地、とだけ言っておくわw

私も土地の影響のお蔭？で多少視える人になっちゃったんだけどw

お盆前くらいだったかしら。なんだかね、毎晩深夜2時に、外から変な音がしてたの。

ピヨピヨサンダルの音←

最初の2日間は、聞こえてもあんまり気にしてなかったんだけど、三日目の夜、ようやくおかしいと気付いたのよねw(鈍感力)

だって夜中に子供用のピヨピヨサンダルよ？聞こえるのはそれだけ。深夜に子供が出歩いてるのも、連れの大人の足音がないのもおかしいでしょ？

意を決してカーテンめくってみたんだけどさ。

居たわ←

街頭の下に、質量があるような白いモヤモヤ。私はあんまりチャンネル合わなくてモヤにしか見えなかったんだけど。モヤの方も、私には興味ないみたいだったし。

なんとなく、おかっぱ頭の女の子のイメージが浮かんだの。あと、地縛ではなくて流れてきただけ、たまたま立ち寄っただけ、な感じ。説明しにくいけど、情報がまとまって入ってくるのよ。

翌日、道を挟んで向かい側の家に住む奥さんと会ったから、ちょっと世間話風に訊いてみたのよ。

ノラ「最近夜中に変な音しません？」

訊いた瞬間奥さん目を見開いてたわ。んで、

奥「アレでしょ？」

ノラ・奥「ピヨピヨサンダル。」

見事にハモったわ。

どうもね、奥さんとこの坊やが物凄い視える子で、最近毎晩声かけられてたらしいの。

女の子の霊で←

街頭の下から←

「遊ぼう」

って。

見え方は違うけど、私と坊やは同じモノを視てたのね。

とはいえ、私もド素人w対策を訊かれても困るww

下手に干渉すると悪化しそうだし、なんとなく、お盆が終わる迄には居なくなりそうな気がした(もう直感ね)から、寝室に簡易結界を張る方法だけ伝えたの。坊やが安心して眠れればいいのだしね。

あとは、何度声をかけられても絶対に返事をしない事と、必ず添い寝してあげる事。

親の愛の力って凄いのよ。兄弟姉妹も同じ。私は家族の縁が薄かったけどw本当の家族の力って温かくて強いのはなんとなく知ってたの。血縁とか関係なくね。

結果的には、坊やはちゃんと眠れるようになったし、お盆が過ぎたら女の子も居なくなってた。

けど、上がれたわけじゃないからね。

また次の夏も、彼女は一人で、どこかの道で、寂しさを埋める為に、誰かに声をかけるのかしら。

一人きりで、幼い子供が迷い道。

彼女がいつか、家族と再会して、満面の笑みで光の中に駆け出していくのを、私は願ってる。