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GBC "Audio Amp Kit" の紹介

以前、以下のようなGBC Audio Ampの記事を書きました。

この度、BOOTHでご購入いただけるアイテムの準備ができましたので紹介します。
この記事は "Audio Amp Kit" の紹介と、組立作業内容が主になります。


BOOTH販売ページ

"Audio Amp Kit" の販売ページはこちらです。

音質の比較

まずは純正GBCから出力される音質と、本記事で紹介する音質の比較を確認してください。
比較した後、本記事を只読みしてみてください。

合計で2回分、テトリスのBGMを流しました。
1回目: 音量調整なし
2回目: GBC 未改造の音源を "Audio Amp Kit" の音量に合わせた
以下が動画編集ソフトによる音源の波形になります。
ご覧の通り、GBC 未改造の音量は非常に小さいです。
音量を "Audio Amp Kit" に合わせたのですが、特に前半パートにおいて低音域が "Audio Amp Kit" と比較するとGBC未改造の方が弱く感じます。
加えて、音量を合わせたGBC未改造の方がホワイトノイズが強く感じます。
(テトリスは同じメロディーが2回連続で繰り返すので、音テストにもってこいですね)

音量調整後の音波形も結構ちがう

GBC の分解

GBC の分解はさほど難しくありません。
外装背面にあるネジは特殊ネジになりますので、Amazonなどで専用ツールを準備しましょう。

電池の蓋の中含め、GBCは全部で6ヵ所Y字ネジで固定されています。
これらすべて取り外しましょう。

電池ふたの中にもネジがあるよ

外装のネジが外せれば、基板内部にアクセスすることができます。
GBCの基板は3ヵ所のプラスネジで固定されているので、これを外しましょう。

ここはプラスネジ

続けて液晶のリボンケーブルを外します。
ケーブルが刺さっているコネクタの黒い部品を上に持ち上げ、リボンケーブルをコネクタから抜きます。

黒い部分を持ち上げてリボンケーブルを抜こう

これで、GBC の基板だけになりました。

Audio IC の取外し

手を加えるのはこの赤矢印の IC になります。
この IC をはんだ吸取り線, 低融点はんだ, ホットプレートなどの手法で取り除きます。
ホットガンは周辺部品のプラ部品を溶かしてしまうのでオススメしません。

"AMP MGB IR3R56N" が対象のIC

"Audio Amp Kit" の取付け

こちらが "Audio Amp Kit" になります。
写真のような感じで手元に届くかもしれません。

Flex PCBの位置合わせをし、仮はんだ付けします。
位置が問題なければ、すべてのパターンをはんだ付けしてください。

位置合わせは慎重に!

18ピンについてはFlex PCBが浮いてしまうので、ピンセット等で押し付けてはんだ付けすると作業しやすいです。

周辺部品とFlec PCBが干渉するので、ここは浮いてしまう…

はんだ付けを完了すると仕上がりは以下の写真のようになります。

"Audio Amp Kit"実装完了!

GBC 外装のシールド版との接触を防ぐため、 "Audio Amp Kit" にカプトンテープなどで絶縁を施してください。

コンデンサが微妙にシールド版と干渉してしまう恐れがある

スピーカーについて

GBC 純正のスピーカーの音質は正直いまいちです。
投稿主的にはFunny Playingさんのスピーカーをオススメしたいのですが、個人輸入するのはハードルが高いと思います。

その為、Funny Playingと互換性のあるスピーカーをオプションでお求めいただけるようしております。
音量を上げすぎると、音割れやホワイトノイズが増加する原因になりますので、その点は仕様になりますのでご了承ください。

スピーカーの交換(オプション)

スピーカーの交換は簡単です。
既存のスピーカーをはんだごてで取り外し、交換用のスピーカーを取り付けるだけです。

仕上がり

"Audio Amp Kit" と スピーカーを交換した後の仕上がりは写真の通りです。
あとは分解の逆の手順で組み上げて完成させます。

最後に

以上が "Audio Amp Kit" に関する紹介と作業内容になります。
スピーカー, イヤホンどちらも結構な音量で出力されます。
初めは音量を最小限にして、適度な位置まで音量を上げてください。
仕様になりますが、音量を上げすぎると音割れやホワイトノイズが増加する原因になりますのでご注意ください。
それでは楽しいGBCライフを!

以上



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