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クローズしたairbnb物件の末路
2017年の3月末に保健所の来襲を受けてクローズすることになりました。 そうすると何が起こるか想像できますか?
結論何も起こらなかったです。ただ家賃だけを払う必要があるので売上はゼロなのに費用は出ていくという状態になりました。
だから僕は新型コロナの影響で営業が全くできない飲食店の苦しさが良く分かります。その当時は民泊で生活費をほぼ賄っていた状態でした。
そんな中で毎月7万円の赤字が続く苦しさは想像を絶していました。 ※もちろん何の保証もない
冷静に考えればここで撤退するという判断もありましたがそれをしなかった理由は2つあります。
1 「初期費用をかけたのだから取り返したい!」という心理が働いた
人には「サンクコストバイアス」というものがあります。「サンクコスト」とは既に投入してしまった投資額になります。「サンクコスト」が増加し、かつ回収できる見込みがないにもかかわらず、事業を拡大もしくは維持してしまうのは絶対にNGです。それは分かっていたのですが「なんとか負けを取り返したい!」という良くない心理が働いてしまいました。
2 「旅館法が取れることが分かった」
どちらかと言えばこの2つ目はポジティブな理由があったのがその当時の僕を支えていました。信用できない代行会社の調べによるとその物件が旅館法の資格が取れることが分かったのです。
今思えば「早く言え!」という感じですが・・
国が定めた旅館法を取るためには詳しくは割愛しますが建築基準法や消防法を満たしている必要があります。
この物件は建築基準法は満たしており消防法の基準をクリアすれば旅館法として正式に運営ができるということでした。ただそのためには工事が必要で保健所の申請と許可が下りるのに数か月かかると言われました。 ※費用も数万円かかる
その時点では民泊新法がどうなるかも決まっていませんでしたし旅館法が取れればairbnbだけでなくbooking.comや楽天トラベルにも掲載が可能になります。
そうすればかなり集客にプラスに働きます。 「早く旅館法を取得してオープンしたい!」その一心で動いていました。