ハワイへ帰るまでの旅
旅、と言われると少し違うかもしれないし、このお題の想定とは少し離れている気がする。それでも、私にとっての永遠の旅とも呼べる、印象深い旅は私の故郷のハワイである。
現在新型コロナウイルスの影響で飛行機が飛んでおらず、ハワイ市内もロックダウンを続けていることから人生で一番長く私は島から離れていることになる。一年半位かな?
ハワイについての思い出は沢山、沢山あるので、少しだけエピソード形式で紹介していきたい。
Ohana
"Ohana means family, and family means no one gets left behind."
上記のセリフは、ディズニーの「リロ&スティッチ」の中で発せられるセリフですね。このセリフだけ知っている、という人もいるのではないかな、という位有名なセリフだと思います。
このセリフ、ハワイでは当たり前のように出現します。日常会話、とまではいかなくともよく使う慣用句レベルでは耳にします。
「あなたのペースでいいんだよ」というニュアンスで使われるこの言葉。日本人が使う、島時間、という言葉にも繋がっている気がするけど、基本的にハワイの人は自分にぴったりのペースで何事にも取り組む。自分も無理せず、仲間もおいていかない。だから、とてもゆっくりに見える時もあるけど、その実時間という概念をとても大事にしています。毎日、仲間と家族と大切な時間を過ごしながら生きていく。それがハワイの時間軸です。
Where do you live. Hawaii Kai.
どこから来たの?よく聞かれる質問ですね。
ハワイでは、島のどこ、またはどの国からここまで来てくれたの、という思いで聞いています。出自や血縁にはあまり興味を示さないので(伝えたかったら、聞きますよ)気づかない人は多いけど、実はハワイには沢山の血が、文化が混じっている人が多数住んでいます。
聞いてみると、面白がって教えてくれる人もいるけど、「1/16ロシア人でね〜」と話が始まるので覚えておくのは無理です。もう一度言います。無理です。
他の会話をしましょう。美味しいご飯屋さんとかならすぐ教えてくれますよ。
Mana
マナは…多分「魂」と訳すのが一番近い気がするハワイ語です。ちょっと直訳が難しいのですが、全てのものに宿っていると考えられるので、やはり魂が一番近いのでしょう。様々な所から感じる、触れる、吸収する人がいますが、私は海から一番感じると思っています。
海がそこにあって、入らない理由が分からない。
一番地球の優しさと強さを身近に感じられる場所だと思っているし、海から遠くに住んでいると立ち位置がよく分からなくなってしまう。
だからね、この前四角さんの話聞いてすごく納得したんです。「自然から離れていかない。自然と共存して生きていく」
A Hui Hou
物理的に、金銭的に、そしてまだ精神的に私はハワイに帰れない。でも、また行ける時が来たら、その土地に踏み込んで、髪を撫でてくれる風を感じたい。いつかまたハワイの住人になれるその日まで、私は通い続けるだろうし、果てしない海の真ん中まで会いに来てくれる友達をもてなし続けたい。
次行ける時はどうしようかな。とりあえず、ポケ丼を頼んで、アリゾナアイスティーの缶を掴んで、海でぼーっとしにいくんだろうな。特に非凡なことをしなくても、日常的なことが輝く場所だから。
私を、私にさせてくれる場所だから。