自己伝達性の神秘
自己伝達性の神秘
善とは、
自己伝達する光、自己拡散する波動。
エネルギーに満ち、外へと流れ出す。
新プラトン主義の深き教えにも同意し、
豊かさは神の手による天地創造の表現。
神の善性は被造物にその善を染み透らせ、 ご自身の姿を蔓延させ、また個々の無機体・有機体、すべてが自己増殖性を十全に機能させる。
その力は溢れ、世界を染め上げる。
共鳴する愛、芽生える欲望、
喜びと歓喜が響き合い、
充実した時を共にし、
人々の心に希望を灯す。
その希望は連鎖し、循環する。
まるで細胞内のプラスミドが、
種々の微生物間で自己伝達するように。
善もまた、接合伝達のように広がり、
その存在は世界に新たな解釈を与える。
トマス・アクィナスの深淵な教義は日常生活にシンプルに応用され、
感情論の連鎖は鋭く分析され、
解決の速効性がそこに隠れている。
ゲッセマネのイエス・キリストが示す、
深い苦悩と決意の瞬間に、
善の本質が現れる。
善とは、
溢れ出す力、共鳴する愛、
希望の連鎖が人々を包み込み、
世界に新たな光をもたらす。
まるでプラスミドが、
生命の遺伝子を次代に伝えるように。