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諸世界の広間

諸世界の広間

galaxy20,000yearslaterseries
第二弾 ミーターの大冒険

第七部 地球へ

第6話 諸世界の広間
エピソード 148

ファー・スター2世号は静かに廃墟の星メルポメニアの軌道上に浮かんでいた。船内のミーター・マロウとイルミナは、ドローンによる初期調査の報告に耳を傾けていた。

「ドローンの調査によると、この星には5つの大陸があり、すべて廃墟だ。人類は消え去り、全ての地表は苔で覆われている」と、ミーターは報告を読み上げた。彼の目はスクリーンに映る無人の風景に向けられていた。「だが、特に怪しい場所があるようだ。大都市の廃墟と思われる場所の中に、『諸世界の広間』という部屋があるらしい。」

「ええ、その部屋には人物の石像があって、その台座には『メルポメニア』と刻まれていたわ」とイルミナが応えた。「星のリストの17番目に、小さく、それでいてくっきりと宝石の文字で彫られていたのよ。」

ミーターは深く頷き、考えを巡らせた。「星座の記述もあったな? 確か天井画に星座が描かれていたと . . . 」

「そう、エリダヌス座と名付けられた星座が中央に描かれていたわ。そのど真ん中に金色の丸があって、そこには『メルポメニア』と。そして隣に括弧書きで『エリダヌス・イプシロン』と記されていたの。」

ミーターは椅子にもたれかかり、眉をひそめた。「エリダヌス・イプシロンか . . . 。イルミナ、その近くに図書館のような建物はないか?」

イルミナは少し笑いながら、答えた。「ええ、あるわ。とても旧式のものがね。なんと紙の本が大きな棚に並んでいたの。まるで私の過去の姿を見ているようだったわ。」

ミーターは微笑んだ。「まさか、お前が『帝国辞書編纂図書館』の一部だったことを懐かしんでいるのか?」

イルミナは笑いを堪えきれなかった。「ミーターさん、からかわないでください!」

「冗談さ。でも、その図書館を調べてみる価値はありそうだな。特に、シリウスやカノープスに関する記述、そして、あの4年前の超新星爆発に関連する情報を探したい。」

「やっぱり、それが狙いだったのね。」イルミナは微笑みながら、予測が当たったことに満足していた。

「図星だ!」とミーターは冗談めかして言った。

イルミナは笑い声を上げた。「アハハ、冗談でしょう? それにしても、私たちがこんな場所で重要な手がかりを見つけるなんて、本当に名探偵みたいね。」

ミーターは肩をすくめた。「まるでシャーロック・ホームズだな、だが、お前はいつからバ・リーの助手になったんだ?」

イルミナは首を傾げて答えた。「さあ、ダ・ニーの盟友だったかしら?」

二人は船内の静寂に笑い声を響かせながら、次の調査に向けて準備を始めた。

次話につづく . . .


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