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地球の音たち

『地球の音たち』と題された金色のディスク

 ボイジャー計画はもともと太陽系の秘密を探る探査機として宇宙に飛び出されました。

 1977年当時、米ソの核戦争の恐怖が世界に蔓延していました。

 その時の再来かと叫ばれております昨今です。
 
 ヴォイジャー計画は、その風潮に抗するように地球人類の儚い希望のシンボルとして、「平和と環境回復」のシンボルとしての意味合いの方が強くなりました。

 今や、人類は、コロナや大国が小国を牛耳る問題など、その時以上に危険性に怯えているのです。
 世界中の人々が地球文明の存続に危機を抱いています。

 そんな状況を考えてますと、ボイジャー計画をことさらに思いかえさねばならないように思えます。

 地球文明の痕跡を載せれば、地球文明が滅んでも、宇宙で10億年は保存されると気づいた人たちがおりました。
 映画『コンタクト』で有名なカール・セーガン博士の奥さんでしたアン・ドルーヤンさんは、今こそノアの箱舟を用意しなければならないと思いたったのでした。
 そこで、ドルーヤンさんたちは地球文明の存在を示す情報のタイムカプセルとして、レコード円盤を考案しました。
 その中には地球環境を示す自然の音。
 人類が仲間と交わす挨拶が世界の55種類の言語で表現されています。
「今日は、お元気ですか?」と言う日本語も含あります。
 その他、地球の多様な文化を示す音楽も、バッハやモーツアルト、ベートーベンの名曲、ジャズなど地域文化や時代の流行を示す音楽、日本からは尺八の演奏まで収録されています。この他、レコードの一部には、地球環境を示す音も収録されました。

 ところが今やヴォイジャーは本来の役割を完了して遥か太陽系外に出ようとしております。

 二重の役割を果たし続けていくヴォイジャーは、今の我々に何を伝えたいと、皆様はお思いでしょうか?
 果てしない宇宙に孤独に繰り出したヴォイジャーの旅は、遥かシリウス(人類の輝く光の希望・未来)を超えて、ずっと遠くのアンドロメダ銀河に、二億年かかって向かっているそうです。
 
 ヴォイジャーのその声にどうやって我々は応えていくのですか?

https://youtu.be/VtMyEVR7SRE

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