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【ちょっとズル】V-1HD+で3画面合成する方法(擬似)【意外とできるもんだ】

今回も取るに足らないこと過ぎる上に、
ガチ勢に怒られそうな内容ですが、
まあそこは、ね、ほら、そういうことで勘弁してください。



<はじめに>

世の中すっかりライブ配信は当たり前になりまして、
高性能なスイッチャーがたくさん出てまいりました。
個人的にはRolandのスイッチャーが一番使いやすいので
V-1HD+の出番が一番多かったりします。
まあ、そこそこ簡単な配信でしたらこれで十分かなと。

ただこれ、DSKが1つしかないので
PPT+人物+背景といった3画面合成ができないんですよね。

ですが今回、ちょっとズルして3画面合成をやってみたいと思います。

今回のお話、ある程度知識があることを前提です。
細かい解説はしませんので。


<どういう画面にしたいか>

具体的にどういうことをしたいのかというと、
こういうことです。↓

パワポ+人物カメラ+背景

この組み合わせ、ちょっとしたセミナー配信ではおなじみの構図です。
さらに空いてる空間にロゴやテロップなんかを入れたりしてますよね。

これATEMでできるじゃんって?
良いんです。
私はV-1HD+でやりたいんです。

ではやり方を説明します。


<準備>

まずは用意した背景をSTILL IMAGEに入れます。
今回はSTILL IMAGE1に入れました。

どこかのフリー素材サイトから拾ってきたと思う。


んで、HDMI1〜3にカメラ映像を入力。
今回はHDMI1に入れました。

ダミーで落書きを使います。すいません。


HDMI4にパワポPC
を繋ぎます。(ここ重要)

パワポのプレゼンテーション状態ですね。


これをMVで見るとこんな感じ。


ここからPinPとHDMI4のスケーラー機能を使って
画面レイアウトを作るとこんな感じ。

背景が黒だよね

ここまでは説明しなくても出来るという前提で進めます。
この画面が作れない人は説明書を熟読してください。


<やり方>

ではやり方です。
言葉で書くと以下のようになります。

  1. 人物camをPinP&トリム位置調整(準備)

  2. パワポ画面をスケーリング縮小&位置調整(準備)

  3. PSTはSTILL IMAGE(背景素材)にしておく(準備)

  4. HDMI4の余黒は真っ黒(#000000)である

  5. HDMI4をDSKに入れKEY TYPELUMINANCE-BLACKに設定

  6. KEY LEVEL、KEY GAIN、MIX LEVELを調整して黒だけ抜けるようにする

  7. VIDEO INPUT/HDMI4/BRIGHTNESS画面を少しだけ明るくする。

  8. すると余黒だけ抜けて背景が出現


<解説〜手順4〜>

では解説します。
3までは準備の段階でできてると思いますので割愛します。

HDMI4だけスケーラーとか色々と画面調整の種類が多いのですが、
それは入力信号のみなんですね。

PinPを消したところ

こういうことになりますね。


<解説〜手順5&6〜>

次に、HDMI4を
DSKLUMINANCE-BLACKで抜きます。
するとこうなる。

当然、黒を抜くのでこういうことになります。
求めているのはこれじゃない。

画面の数値は参考になりません。テキトーです。

色々パラメーターをいじって
ギリギリ黒だけ抜けるように設定してください。
ここ重要です。


<解説〜手順7〜>

当然、文字まで抜けてたら使い物になりません。
なのでパワポ画面内はキーで抜きたくない
すなわち画面の形でキー抜きできれば良い
ということになります。

そこで先ほど少し話した、
HDMI4の調整が適用されるのは入力信号のみ
というのがポイントになります。

なので
VIDEO INPUT/HDMI4/BRIGHTNESS
を上げても余黒部分は何も変わりません

しかし、
DSKは画面全体に適用されるので
余黒部分にも適用されます。

この特性を利用して、
MDMI4のブライトネスを上げて
パワポ内の黒をギリ濃いめのグレーにしてしまえば
パワポ画面はキー抜きされないということになります。

パワポ内の黒を黒じゃないものにするワケです

わかりにくいかもしれませんが、
VIDEO INPUTは入力信号に適用
DSKは画面全体に適用
ということです。

できたー!


ただここで問題になるのは
パワポの明るさがオリジナルより若干明るくなっちゃう。
ということ。
ここが「ちょっとズル」な部分です。

ただ考えてみれば、そこまで厳密な色味で配信をしてる人って
どれだけいるんだよ?っていう割り切りでゴリ押しです。
目を瞑ってください。
それが嫌な人はもっと高機能なスイッチャーを使ってください。

あくまで簡易です。簡易。



<どうやって運用するの>

ここまでやれば
PinPで人物のON/OFF
DSKでパワポのON/OFF

が可能。

こうしたり
こうしたり
背景だけにしたり

じゃあ、ここまでやったらあとはどうするの?
と言われそうですが、
そんなもん、このセットを
Memoryに登録しとけば良いんです。

スケーラーもルミナンスもDSKも全部一時記憶してくれるので
あとはMemoryでスイッチングすればOK。
8つまでレイアウトを登録できるの、
それだけあればまあなんとかなる。

今回は背景をSTILL IMAGEにしてますが、
これもパワポをHDMI2に入力しておけば
背景を変える運用も可能となります。
画面外の部分にテロップだけ入れ替えた同ポジ背景を用意すれば
あたかもテロップ出ししているようにも見えます。


ちょっと今回はあまり上手く説明できていない気もしますが、
わかる人にはわかってもらえるかと思います。

ってことでこの話はおしまい。






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