聖書的ってなんだろう？〜牧師なら誰でも良いか？〜
私たちは無牧（牧師がいない）教会と牧師をつなげる働きをしていますが、
牧師招聘を望む教会の方から、意外とよく聞く言葉があります。
「聖書的な説教をしてくれる牧師なら誰でもよい」
もちろん、聖書から逸脱した教えをする牧師は論外でしょうが、
このような言葉には危うささえ感じます。
「聖書的」という言葉が、実は中々に難しいからです。
聖書的とは
当たり前のことですが、私が聖書的だと思うことが、
あなたにとっても聖書的である、とは限りません。
「普通」が意味することが、人によって違うように、
「聖書的」という言葉も、人によって意味することは違うのです。
同じ聖書を用いていても、その解釈には幅があります。
多くの教派があるのはその証拠でしょう。
それぞれが「自分たちは聖書的である」と信じています。
聖書的な終末論とは何でしょうか？
聖書的な教職制とは？聖書的な教会政治とは？
様々な解釈がありますね。
私たちはその中のどれかを選び取って、自分たちの信仰としています。
ここで大切なのは、
あなたの教会の信仰というものがある、と気づくことです。
実際にあった会話
以前、無牧教会の役員さんと話をしていました。
「どんな牧師を求めますか？」と質問したところ例の答えが返ってきました。
「聖書的な説教をしてくれる人なら誰でもいいんです」
私「ちなみに、以前の先生はどういう方でしたか？」
役「説教は良かったんですが、賛美するときに会衆に立つように促すんですね。私たちの教会の雰囲気に合わないので、 辞めてもらいました」
私「・・・。」
がーーーーーん！！誰でも、よく、なかった！！！！Σ(ﾟДﾟ)
招聘にあたり知っておくべきこと
牧師を求める教会の方々に、まず知っていていただきたいことがあります。
自分たちの教会には、独自の文化がある
それぞれの教会には培われてきた文化があります。
賛美の仕方、どのような楽器を使うか。礼拝のプログラム。スリッパを履くかどうか、など様々です。
福音は普遍的なものである、と私たちは信じていますが、
文化はそうではありません。必要なら変えても良いのです。 （これがなかなかできない教会が多い💦また今度機会があれば書きますね）
変えて良いものと、変えたくないもの。
この辺りをハッキリとさせておくことが大切です。
変えたくないものがあるなら、それにフィットする牧師を招聘する必要があります。
「どのような牧師に来てほしいか」と考える前に、
「自分たちの教会の特徴は何だろう？どんな文化を持っているだろう」
と考えることからスタートしてみるのが良いかもしれません。
もしお困りのことがありましたら、
OCC無牧ミニストリーズまでお気軽にお問い合わせください😄