COVID19: The relationship between true cluster size, the count of death and severe cases, and the strength of virus type. (1st draft)
前回に引き続き、ずーっとクラスターを追っかけていた。情報が膨大になって行くので入力が追いつかなくなってきたが、それでもある程度の知見が得られた。(現状では4/5までの情報しか入れられていないので、今回はDraft1とした)
この統計は独自のクラスター分類に基づいてます。集団発生(クラスター)は最初は本当のクラスターか、ただの感染した人の集まりなのかわからないので人数でシンプルに分けた。Large clusterは10人以上の感染者の集合体。
また統計からは欧米からの帰国者はのぞいてあるが、帰国者からの感染者の集合体は含めた(が、明らかに大きいものは報告されていなかった)。もちろん夜の街のクラスターに関しては全く記載がないので含まれていない。
以下、簡単に示す。
Large clusters in Japan
<第1波>中国大陸からの渡航者由来と思われる感染者集団
2/13-和歌山 病院Q 死亡者あり
3/3- 大阪など 大阪京橋ライブハウス群 死亡者あり
3/7- 全国各地 エジプトツアー 死亡者あり
3/10- 兵庫県 グリーンアルス伊丹 死亡者あり
<第2波>欧米・アジアからの渡航者由来と思われる感染者集団(3/28以降はアジアのみ)
3/25- 東京都 永寿総合病院 死亡者あり
3/28-千葉県 北総育成園 死亡者なし
3/30-京都府など 京都産業大学祝賀会 死亡者なし
4/3-福岡県 福岡小文字病院 死亡者なし
4/5-福岡県 福岡記念病院 死亡者なし
4/13-福岡県 楽陽園 死亡1名
4/13-東京 中野江古田病院 重症者なし
4/14-富山県 富山市民病院 重症者なし
数は最後に示すTableauのクラスターを見ていただくことにして
ちょっと考えていただきたい。
第2波、3/28の北総育成園、中野江古田病院あたりから死亡者や重症者の報告が少なくなっている。第1波では必ずあったのに。
これはどういうことか。
ウイルスは遺伝子変異を起こす。ヒトに感染すると、そのヒト、そして同時にそのヒトに感染していた別の病原体のウイルスの遺伝子を奪って遺伝子変異をする。なので、感染すればするほど、遺伝子変異の起こる確率は高くなると考えられる。
今まで中国やイタリアと日本の違いがずっと討論されてきたが、それは、発生クラスターのサイズと数の違いだ。当たり前だが、ここにポイントがある。たくさん感染すればするほどウイルスは変異するのだから、重症化する。逆にいうと、重症者がいないクラスターは本当のクラスターではなく、ただの感染者の集合体なのだ。
これは想像だが、この論理で行くと中国やイタリアでは、多数の集団感染が発生し、多くのウイルスの遺伝子変異が起こった、故に死亡者も多くなった、と考えられる。
さらに、気になる事例も報告されている(私は論文ベースでなく事例ベースで見てるので正確さは落ちることをご了承いただきたい)。上記の第2波のクラスター発生した病院の外来通院患者が、翌日に発症しているのだ。他の症例も、大体3-7日前に感染源と思われる場所やヒトと接触している。
以前よりも潜伏期間が変わっているようなのだ。
そうなると、現在の医療での隔離期間の基準、また受診の基準も変わってくる。
欧米からのウイルスは毒性が強くなり、若者でも死に至る可能性があることは周知だが、と同時に潜伏期も短くなってきてはいないだろうか。
もしどなたか文献などを知ってたら、どうか教えてください。
新しくTableauをアップデートしました。