身近なツールで始めるオンライン診療:トライアルの感想2
またまた友人にご協力いただき、オンライン診療の練習をさせていただいた。なお、この友人は他社オンラインヘルスサービスに関わったりしてて、少し知識のある方なので、感想は患者側、医師側、両方からの見方が入ったものになった。
前回と同様、患者役の感想から:
1. 事前の問診の長さは適当?
適当なボリュームかなと思います。
ただ、普段パソコンなどになれているから、ということがあるので、なれない方は難しいかもしれません。 また、生年月日等は、書式が決まっていて、なかなか入力できませんでした。
2. Zoom で診察を受けることに対する不安は?
一度トライしてみたら、ハードルが下がると思います。まずはトライしていただける環境をどうすれば整備できるか、ということもあると思います。 また、画像で先生の顔が見えるかどうか、先生がどこからアクセスしているかという背景、先生の顔が逆光になっていないかなど、見え方がとっても大切かと思います。
3. 予約をとることは面倒ですか?
予約になれている方は、時間通りに始まることで安心すると思います。予想外に延びる リスクさえクリアできればいいと思います。ただ、予約をいやがる方も一定数いるので、 悩ましいですね。
4. カルテをもらってよかったですか?
はい。ほしいです。人にもよりますが、私はどんなことになったかわかるので安心です。
5. 全体的な満足度 0-10 でお願いします。 9です。
検体検査がセットでないため、どうしても、限られた情報で診断されている感じは否定できないと思います。
また、説明が上手でない方、オンラインでは抵抗感があったり説明が下手になる方など、一定の問診情報が減ることが厳しいと思います。
6. その他
診療というよりも、安心を得る、という感じかなと思います。 今までの医療では、安心を得るための方々が殺到して病院の収入源になっていたと思う ので、本当に検査が必要な方が来院、という、病院設備の効率的利用と患者さんの安心、 待ち時間の減少、待ち時間の効率的な活用、といったことが活用できると思います。
待合室のオンラインサロンというのは、行き過ぎでしょうか。
次に医師役の私の感想:
今回はお互いの都合がつかなかったで20分、ご相談は1件で簡潔にお話いただいた。ツールは前回と同じである。
背景は患者側が自宅の部屋、医師役も自宅の部屋。夕方だったので照明をつけていたのだが白色灯だったので顔に影がかかっていた。患者側も同様だった。
音質はクリア。
照明が暗い場合、顔色の判定が難しい。
問診票の記入も思ったより早く終わってすぐ診療ができた。
時間は余ったくらい。
カルテを書きながら話をするのだが、一つのモニター上でZoom画面と文書アプリを開けるのでカルテを書くために顔を背けなくて良い。
今後やっていきたいこと:
今回の疾患は、かなりのところ問診で診断を狭めることができた。
身体診察が必要かもと思う瞬間もあった。身体診察したい疾患は疾患の領域で区切られるものではない。他の疾患分野でもどこまで診れるかをより細かく考えて行きたい。
照明は今後変えていくとして、患者側の要素はこちらでは変えられないので顔色に代わるツール、照明条件も模索していきたい。
使ったツールについてはこちらをご覧ください(有料)
→これならIT初心者でもできるオンライン診療で使う無料ツール
opening Photo by Nathan Dumlao on Unsplash
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