オールステンレスのフライパン
お肉・お魚なら油なしでOK
フライパンを買い換えたくない方に特におすすめなのが、
オールステンレスのフライパンです。
コーティングをしていないので調理時に熱の管理が必要ですが、
慣れればとても簡単です。
卵料理などは油の使用が必要ですが、お肉・お魚など脂の出る食材は油は使わなくても大丈夫です。
熱管理に最初は戸惑うかもしれませんが、
オールステンレスのフライパンはそれに勝るところがたくさんあります。
<使い方>
(1)使う前のお約束〜調理前にコロコロチェック!
コロコロチェックとは?
オールステンレスのフライパンで調理するときに適温になったか?の調べ方です。
フライパンをそのまま中火にかけます。
約2分経ったら指先に水をつけフライパン表面に、パッと水をかけます。
水がジュっとなったら、もう少し。
水が小さなコロコロになり表面を走り出したらOKです。
コロコロチェック時はフライパン温度が250℃前後なので
少し火を弱めます。
※ここでいう中火とは、フライパンの底面から炎がはみ出ない程度の強さ※
IHでいうと700〜1100Wです。
(2)使用する温度は中火〜中火以下
取扱説明書にも「中火・中火以下でお使いください」とあります。
では、なぜ中火・中火以下なのか?
焼く、炒めるの美味しくつくる適温は180℃で
オールステンレスのフライパンはとても蓄熱性がいいのです。
コロコロチッェックで予熱が完了し、その後も熱を蓄え続けます。
中火・中火以下で使っても十分に調理ができます。
※ステンレスが虹色に変化する状態(テンパーカラー)は300℃でなります
(2)調理中はできるだけ見守ること
鶏肉を焼くとします。
コロコロチッェックが済んだら、
油は入れず、もも肉の皮面を下にしそのままフライパンへ投入します。
ジュッパ〜とびっくりする音がし、皮が焼けていくのがわかります。
そのまま皮面が焼けるまで見守ります。
ここでよくあるのが、少ししてお肉をツンツンするもお肉はビクとも動かず
「あれ?くっついちゃった?」ガクン・・・となるケースです。
いえいえ、安心してください!
タンパク質と金属は熱をおびるとくっつく性質があるのです。
オールステンレスのフライパンは表面がコーティングされていないので、
タンパク質・お肉などの焼きはじめは、くっつくのです。
でもこれは「まだ、焼けていない」だけ。
そのまま焼き続けると、
ステンレスを通して素材に熱が伝わり脂が出て焼いていきます。
焼けたらスルッと離れ、香ばしい焼き目がついた美味しいお肉になります。
フッ素樹脂コーティングのフライパンに慣れていると、
この焼けきる迄のくっつきがイヤだな・・・と思われがちなのですが、
焼けるまで待っていれば大丈夫!皮面が焼けたらひっくり返してください。
カリカリッといい感じに焼けているはずです。
お肉をひっくり返した段階で火を少し弱めましょう。
蓋をして蒸し焼きにするもよし、
そのままじっくり火を通して皮のパリパリを楽しむのもよしです。
オールステンレスのフライパンは予熱でも十分に火が入るので、
早めに火を止めることが大切です。
お肉が美味しく焼けるようになると、
オールステンレスのフライパンを信用して使えるようになるはずです。
<お手入れの仕方>
(1)普段は洗剤&スポンジでOK
調理後はフライパンが熱いままお水を入れても大丈夫です。
予熱が残っている、熱いうちに洗いましょう。
油に温度があるうちの方が汚れ落ちが良いです。
油汚れがある程度なくなったらスポンジに洗剤をつけてキレイに洗ってください。
ちょっとの焦げなら硬めのスポンジでゴシゴシして取り除いてください。
けっこうやっちゃったな・・・の焦げ付きには、
まずフライパンにお湯を入れクツクツと沸騰させて焦げをふやかし、焦げが浮いた状態になったら取り除き洗剤をつけたスポンジで洗います。
オールステンレスのフライパンの場合、お湯に重曹を大さじ1/2くらい入れて沸騰させる。
重曹の代わりにお酢を入れて数分間、弱火で煮ても大丈夫です。
お酢の量はどれくらいということはありませんが、濃いくらいの方が効果はあるようです。お酢を入れて煮る場合はむせないように換気してくださいね。
(2)頑固な汚れはステンレス用クリーナーを
頑固な焦げつきや、洗剤で洗っても取れない白い汚れがついてきた時は
ステンレス用のクリーナーを使ってください。
ピカピカに蘇ります。
洗って乾いた状態でクリーナーを小さじ1くらい。
クレンザーでこするのはスポンジではなく、サランラップを使用します。
ラップを使えば少量のクレンザーでピカピカになります。
ラップにクレンザーが余ったら、
ステンレスのシンクや蛇口まわりをお掃除してもOKです。
ステンレス製品をいつまでも美しく保つには、定期的なメンテナンスが必要です。
<まとめ>
買い替えなしで、一生物の心強いパートナー
蓄熱性を利用して調理するので、油分の多い食材なら
油なしで調理できるのも魅力です。
熱管理さえ慣れてしまえば、美味しく仕上がるフライパン
出来上がった、料理を食べたらわかってもらえます。
多少高価でも、いいものを大切に長くつかってください。
お気に入りのフライパンに出会えますように
道具選びの参考になりますように
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