
クイズ 何を造っているんでしょうか!?
その昔、テレビのクイズ番組で「SHOW by ショーバイ」と云うのが放送されており、私も御幼少の時期に視聴して樂しんでいたものでした。
そのクイズ番組の中にこの表題のコーナーがありまして、工場等で製品が作られていく過程を見て何が作られているのか回答すると云った内容だったのですが、今はこうした手の込んだクイズ番組が無くなってしまいました。
これもテレビが貧しくなり面白くなくなっていく今日の事ですから仕方の無い事です。
テレビは最早面白くないものと思っておりますが、テレビそのものを樂しむ方法は何か有る筈だと思い、今回は一つDIYでそれを實行してみる事に致しました。
先のクイズ番組に則り、製作風景を始めから順次画像を載せていきます。
もしご回答される際は何枚目の寫眞でお判りになったか明記してくだされゝばと思います。
回答者の中から抽選で…
…何も差し上げませんが、もれなく謹んで御礼申し上げます。
それでは、スタート!
クイズ 何を造っているんでしょうか!?
1枚目 まずは材料です。
100圓ショップで賈ってきたB4サイズの額縁に木材を少々…。
そして手藝洋品店で賈ってきたゴム紐とマジックテープです。
2枚目 額縁のサイズを調整します。
短辺の部分を切り落として長さを切り詰めます。
この額縁は外見が木材ですが素材はポリスチレンでした。
3枚目 木材を寸法取って切り出します。
入念に木拾いをして賈ってきた材料で不足無く収まる様に計算しております。
切り出した木材は紙やすりをよく掛けて表面をスベスベにしておきます。
4枚目 額縁に切り出した木材を接着してこの様に致します。
5枚目 料理に使う竹串を決まったサイズに切ります。
結構な本数を用意します。
6枚目 竹串をこの様に接着し、全体をニスで塗装します。
アンティーク調の感じに仕上げているつもりであります。
7枚目 ニスが乾く迄の間に大五郎(焼酎)のペットボトルのフタに木材の端材を接着します。
尚、厳密には大五郎ではなく寶焼酎なのですが、4リットル程の大きなペットボトルの焼酎は常備しておくと何かと重寶します。
ホッピーが好きなんですよ。バイスやハイサワーもね…。
8枚目 このペットボトルのフタを白く塗装します。
昔はこの白い塗料と細い面相筆でプラモデルの軍艦のキャンバス地をよく塗装したものです。
9枚目 ペットボトルのフタが閉まる部分のネジ切りの部分を切り落とします。
この愛用の小鋸は木材だろうと何だろうとよく切れるので一寸した作業に日々便利に使っております。
10枚目 板目紙(厚紙の硬いやつ)をこの様に切り出します。
綺麗な曲線になるべく久々に雲形定規など使っております。
昔を知る人にはどこかで見覺えのある形状です。
11枚目 先程のペットボトルのネジ切りの部分をこの様に接着します。
なにやら色々と表示が見えてきましたが、そろそろ形になってきております。下のダイヤルは調味料のフタを流用しております。
パソコンが有ればこうした表示も簡單に作れるので便利になったものです。
古い家電製品にありそうなレトロな書軆(通称「ナショ文字」)は便利なものです。
こうして少々洒落と遊び心を加えるのが私のコダワリです。
11枚目 先程切り出しておいた板目紙を額縁に取り附けます。
もうここまで出來れば完成したも同然です。
12枚目 裏側にゴム紐とマジックテープを取り附けます。
使用中に千切れない様にホチキスでしっかりと固定します。
製作風景はこゝ迄であります。
もう何だかお判りになったかと存じます。
パソコンに据え附けて完成であります!
これはノートパソコンの画面に取り附ける、題して「レトロテレビジョンフレーム」だったのです!!
モニターに附いているカメラを隠さない様に枠を調整しております。
これでリモート作業もバッチリです。
裏側に取り附けたゴム紐とマジックテープで以って固定しております。
これでフレームが倒れたり落下したりする心配はありません。
ゴム紐は伸縮致しますのでパソコンのモニターのサイズを或る程度自由に出來ます。
ダイヤルはペットボトルのフタをそのまゝ使っておりますのでこうして廻ります。
ダミーとは言え、こう云う箇所は大事にしたいものです。
ちゃんとスピーカーの部分も竹串で表現しております。
さあ、折角ですからパソコンモニターの色合いを設定してモノクロにしましょう。
「テレビが來たぞ~!」…と懐かしき昭和の暮らしを胸に抱いて今宵の酒はまた一段と旨いのであります。
この日のおかずは稚貝入り五目かた焼きそば(オイスターソース風味)のテンコ盛りであります。
大好きな時代劇はDVDとは申せ、やはりこうしたテレビで観てこそ味わい深いというものであります。
これでいて結構雰囲氣が出るものでございます。
勿論、動画サイトの視聴もこの通りであります。
嗚呼、懐かしき昭和の日々は遠くなりにけり…。
あの頃の雰囲氣は不思議なものでございまして、モノにも血が通っていた様でございました。
今日の大量生産され使い捨てられていく冷たい製品に囲まれた生活をしていると時々こうした温かさが恋しくなるものでございます。
今でこそ「昭和レトロ」とか申しますが、古さの中に現在では見失って忘れてしまった優しい温もりがある様に思えます。
冒頭、テレビはつまらなくなったと申しましたが、番組が駄目ならテレビそのものを以て面白おかしく樂しむと云う手段がございます。
この手作りの「テレビ」はそう云う為の物なのです。
古き良き時代に年代物のビアジョッキで乾杯であります。
嗚呼、やっぱりコレですよ!
昔のゲームはこうしてやるとあの頃の感覺が蘇ります。
小さなブラウン管のテレビを囲んで友達と冒險したあの頃…。
昭和か…、何もかも皆懐かしい……。