豫算を使って道路作ります
いつもお世話になっているフォロワーの方にちづ様といろは様と云う方がいらっしゃいます。
この度このお二方が手作りの品物を作られて、それが喜ばれているお話を伺いました。
ちづ様はお友達のお子様の為に手作りのバッグを作られました。
いろは様は布でポケットティッシュのケースを作られました。
どちらもプレゼントされる方の為に心を込めて作られたご様子が伺えます。
そしてそれを貰った方からも喜ばれている由、とても素晴らしい事です！
自分の作る品物が誰かに喜んで戴ける事、そしてそれを使ってくださる事は何よりも喜ばしい事です。
いーなー…、いーなー…、お二人とも手作りの品物は、いーなー…
…とか思っておりましたが、こう云う時は私もそれを見習って何かを作ってみたくなるオトシゴロなのです。
しかし私は手藝・裁縫は大の苦手でありまして、ちづ様やいろは様の様な素敵な逸品を作る事は出來ません。
しかし案ずる事はありません。自分の得意分野で誰かが喜んでくれる物を作れば良いのです。
問題は誰の何に關して喜んでくれる品物を作るかです。
闇雲に何か作れば良いと云う訳ではなく、お二方の様に需要のある品物を心を込めて作り上げる事が大事なのです。
そんな中、地元の旧友のお子様が自動車をはじめとした乗り物が大好きである旨をお聞きします。
私も御幼少の頃はミニカーや電車のおもちゃ等でよく遊んだ身の上でございます。乗り物好きなお子様のお氣持ちはよく解っているつもりです。
見ての通り、私は獨り身であり子供は居ません。よって當然、子育てなんてした事がありません。
しかし、子育てをされた經驗はあるのです。
この經驗は色々なところで活きるものであり、且つ活かさなければならないのであります。
私は昔、廣告の裏にマジックや色鉛筆等で道路や線路、家等を描いてそこにおもちゃを走らせて遊んだものです。
子供の作った粗末な代物でしたが、不思議とそれが樂しく温かな思い出として今も大事に残っているのです。
そこで今日は、ご家庭で簡單に出來る道路の作り方をご紹介致します。
まずは材料です。
・工作用紙
・板紙等の固くて丈夫な厚紙
・白いビニールテープ
・滑り止めマット
以上となります。
次に材料の下拵えです。
まず、巾110ミリに工作用紙を短手方向に切っていきます。
道路巾はそれぞれ自由で結構ですが今回は片側一車線の道路と致したく存じます。
この時に端にこの様な切り欠きを附けていきます。
ボール紙でも結構ですが工作用紙は方眼が附いているので便利です。これを目當に切っていけば綺麗に仕上がります。
次に板紙を同じ形に切り抜きます。
そして工作用紙と板紙を貼り合わせますが、工作用紙は裏面の灰色の部分が表に來る様に致します。つまり方眼の方が糊代となるのです。
この灰色の部分が舗装された路面の表現にピッタリであります。
接着には兩面テープを使っております。
糊でも結構ですが、工作用紙が反り返る可能性があり、そうなると使っている内に路面が剝がれてくる恐れが出てきます。
以上で下拵えは終わりです。
次に装飾を行っていきます。
まず、この様に適當なカッターマット等に長めに切り出したビニールテープを貼り附けます。
そしてそこに定規を當ててカッターを使い細く切っていきます。
定規はカッターの刃に負けない金属製を使うと宜しいかと存じます。
これが道路に引く白線になります。
作るラインに合わせて必要な長さに切って貼り附けていきます。
中心線と路側帯に横断歩道と自轉車横断帯、そして停止線も表現
實際の道路をよく観察してリアルに仕上げていきます。
おもちゃと雖も實物をよく再現するとミニカーで遊ぶ時も樂しいものです。
遊び乍ら交通法規を學ぶ上でも有用かと存じます。
ビニールテープは柔軟性に富んでいるので、この様な曲線も簡單に引く事が出來ます。
道路のセンターラインは、やゝ太めにすると良いでしょう。
道路の裏面にはこの様に滑り止めシートを貼り附けます。
100圓ショップ等でシート状の物が賣っておりますので適當な大きさに切ってこの様に部分的に貼附すれば結構です。
意外とミニカーの走る道路には力が加わるものです。
お子様が思う存分お車を走らせられる様に道路がズレない様に致します。
以上で出來上がりとなります。
さあ作った道路を繋げてみましょう。
端部にカギを附けたのも繋ぎ目がズレるのを防止する為です。
直線のドン附けでは少し動かすと簡單にズレてしまうのです。
道路はお車の快適な運轉と耐久性に氣を配って作らなければなりません。
カギの角度が急過ぎたせいで少しズレてしまっておりますが、これも手作りならではと割り切ってしまいます。
尚、試驗車輛として陸上自衛隊の87式自走高射砲が佇んでおりますが氣にしてはいけません。
丁字路や交差点等、色々な道路を揃えていくとおもちゃの街が出來上がる事でしょう。
手作りの長所を活かし自由に道路を作っていくと面白いものです。
パソコンとプリンターがあれば速度表示や「止まれ」「Uターン禁止」等の標識等も出來るでしょう。
また、道路標示は運轉免許更新の際に毎回戴く教本を利用しても面白いでしょう。
今回作った道路を全部繋げると概ねこんなレイアウトが出來ます。
これで畳半畳サイズです。
卓上でも遊ぶ事が出來ます。
斯くしてこの総工費数百圓で敷設された道路ですが、件の友達の家に差し上げたところ次の日にこれで樂しそうに遊ぶお子様の画像が送られてきました。
お部屋に道路が敷きっ放しで夢中になって遊んでいる旨を伺い私はとても嬉しい氣持ちになるのでした。
手作りには既製品には無い温かさがあります。それはとっても大事なものだと思います。
そして自分の作った物を喜んで戴けるのはとても嬉しい事です。
たかだか数百圓と少しの手間でより多くの方が幸せになれるのですから、やはり手作りは素敵なのだと思いました。
尚、この道路にはまだまだ拡張性があります。
作って終わりではなく、作った後も更に樂しさが拡がるのは量産品でない手作りおもちゃの良いところでしょう。
末筆になりましたが此度の件にて參照ならびに記事引用を快諾してくださいましたちづ様、いろは様に心より御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
