【CUE!】解き明かす、遠見鳴の魅力【Moon】

ごきげんよう、黒曜《こくよう》です。

突然ですが皆さんは、

『遠見鳴』というキャラクターをご存じですか?

僕をフォローしてくださっている方や声優に興味のある方なら一度は耳にした事があるかもしれない次世代声優育成ゲーム 『CUE!』に登場するキャラの一人です。

CVを担当するのは先月、アイドルマスターシャイニーカラーズの樋口円香役を射止めたことでも知られる今、大注目の新人声優、土屋李央さん。

例によってなるべくポイントになる部分は強調(←こんな感じで)してあるので、急いでる方はそこをザザッと流し読みしてください。

彼女が演じる樋口円香も個人的には語りたいことに事欠かないほど、エピソード解像度の高い話題のアイドルなのですが・・・今日は鳴ちゃんだけで山ほど積まれることになった様々な資料を通して、彼女の魅力をギュギュっとご紹介します!

早速ですが、公式から出されている下記のプロフィールに注目してみましょう。

ついでに紹介PVも公開されているので一応、貼っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=c6AFdr81l2U

彼女が所属する声優事務所AiRBLUE【エールブルー】には16名の女性声優が在籍しています。そして、彼女達は花鳥風月の名を冠した4つのユニット(Flower,Bird,Wind,Moon)に分けられています。今回、紹介する鳴はMoonの所属です。

他のメンバーは丸山利恵、宇津木聡里、明神凛音の3名で、特に利恵とは幼なじみで鳴が人見知りという性格もあり、ほとんどのシーンで行動を共にしています。

紹介PVでも「利恵と一緒に声優頑張って……ずっと、ずーっと一緒に歩いて行くの。」と、声優を目指した経緯に触れられているんですが……正直、ゲームがリリースされる前は正直、とりあえず幼なじみに付いて来ました。みたいな感じが僕にとってはあんまり良い印象じゃなかった事を覚えてますね。(元々はビジュアルもそこまで好きなタイプではなかった)

そして尚且つ、ゲームがリリースされてもユニットのストーリーはプレイヤーLank50~の解放という事でハードルが高い。(辿りつく価値はあると思う)率直に言って辿りつくまでに心が折れた人も少なくないのでは……?(主に久○凪役の子、出てんじゃ〜んで始めたデ○マスPとか)

ただ、読了した自分には確実に言える事がある。それは、焦らされるだけの満足感がMoonのストーリーにはある!という事。

詳しくは読め!!!!!……と言いたいところですが、そうすると何も書けないので半年経ってるし、

ここからはある程度ネタバレもしていきます。

ここまでで興味を持って、自分でどうしても読みたい!という方はブラウザバックを推奨します。

いきなりですが個人的に遠見鳴の鍵となる話は第4章「夜明けとともに-at the Crack of down-」……俗に言うMoon編の第16話『光』をきっかけに大きく変化していきます。

ゲームをインストールしているマネージャーにはぜひ確かめていただきたいのですが、キャラクターエピソードの一番上にある「遠見鳴」と、イベント配布星3の「ウィスパリング・ワン」、もしくはレッスントークの「C.Q.」以降を聴き比べると、恐らくカード毎にあるストーリーもこの話の前後で落ち着いたトーンへと演技が変化しているように思われる。

では、それはなぜか?

第16話『光』のあらすじを簡単に書くと、前話で久しぶりに二人で出かけることになった利恵と鳴が買い物を楽しみ、メイド喫茶(?)に行き(鼓膜が幸せなのでぜひ聞いて欲しい)なんやかんやで手を取ろうとした際に静電気が走り、幼い頃、一人だった鳴に手を差し出した利恵との思い出がフラッシュバックするという話です。

ここで鳴は印象的な独白を残す。

「利恵、いつまでも一緒に……。……いてね。」

というセリフです。紹介PVでの言葉と比べるとニュアンスの違いに気づかれる方もいるのではないでしょうか?

それはきっと彼女が利恵の背中を追うだけの幼なじみから同じ目標へと向かう仲間へと居場所を自分で変えた瞬間。そして彼女にとっての世界が大きく開けた瞬間

利恵から「超がつくほど、個人主義」と表されていた鳴の変化はユニットにも、もちろん大きな変化を与え、続く17話『繋ぐ縁、繋がる縁-1-』で「袖触れ合うも多少の縁か……」と呟いたかと思うと、避けられていた聡里の母の話題に触れ、自分の家庭環境を話し、能動的に聡里とコミュニケーションを取ろうとします。

母親のことをどう思っているか?という答えを引き出すように自分の母親を「好きなことやって、生き生きしてる自慢のお母さん」と語ることも、彼女がひとまわり精神面で大きくなった証拠でしょう。

とにもかくにも、それからユニットの絆は深まり、第31章ではピンチに”らしくない”言葉をユニットの仲間にかける成長っぷりは担当マネージャーなら涙無しには読めなかったのではないだろうか?

(注:ここからちょっとだけオタク特有の早口になります。次の魅力にスキップしたい方は次の見出しまでスクロールしてください)

というか、皆さんプロフィールの重要な情報に気付きましたか?

遠見鳴、フランス出身の17歳フリーターなんですよ?(お母さんはフランス文学の研究者、恐らく現在も父親は別居中)そして幼なじみの丸山利恵は学年が一つ上の18歳と思われます。

ここからは不確定性の高い自論になりますが、この二人が一緒に声優を目指すということは結論から言うと鳴は高校卒業相当の教育過程を修了するためにフランスで卒業してる可能性が高いと私は考えています。

というのも、フランスでは義務教育が16歳まで+飛び級制度があります。そして暦年で学年を区切るため、日本では早生まれになる鳴のような1月生まれが学年の最年長となるのです。つまり鳴は日本なら18歳の年の3月で得られる卒業相当の資格をフランスなら最短で16歳の年の7月で取ることが可能なのです。

またストーリーの随所で描かれるプログラミングのスキルやフランスに居た頃の夢を見る際はフランス語を話している(参照:リンクストーリー 実は国際派より)ことから日本人学校などではなく一般校に進学しての飛び級は十分、現実的であると伺えます。

また彼女の趣味でもあるFPS等のオンラインゲームに関して、フランスはいじめが日本より深刻な問題になっていること、利恵の好みを反映したゴシックファッション、人見知りな性格などを考慮すると利恵が身近に居ない環境(フランス)で、のめり込んだと考えるのが自然な気がしています。(身近に利恵がいれば定期的に連れ出されそう)

また鳴は自分の母親について「好きなことやって生き生きしてる……」と述べています。万が一、幼い鳴が「利恵ちゃんと仲良くなったから日本で暮らしたい!」と言ったところで自分の専攻であるフランス文学を研究するのに最善のポストを手放して、日本に居を移すか……?と考えると、利恵と鳴は幼い頃から親の繋がりで長期休暇の度に日本に帰国して会っていた……という線が自然ではありませんか?

つらつらと書き連ねた長文で何を言いたかったかというと鳴は望めば日本で利恵と共に送ることが出来た学生生活を後にしても、声優としての歩幅を優先させるほど利恵しか見えていなかったということです。どちらにしてもそこまで利恵が自分の世界の中心だった鳴に『利恵のそば』以外の居場所が生まれた第16話『光』の瞬間ってめちゃくちゃエモくないですか?


はい、それではですね、次の魅力を紹介していこうと思いますね。それは……

個性的なファッションです!

「きゃー!顔がいい!可愛い!綺麗!」みたいなことはストーリーで凛音が、Twitterでオタクが言い尽くしているので、内面的な話を僕はしますね。

これはゴスロリについて調べた時にヒットした「ゴスロリが持ち得る臨床心理学的可能性」(著:徳山明恵)という論文から引用した着装行動に付随する欲求の分離になります。

画像1

恐らく鳴の場合、このリストの中でもマークアップされた所属と親和と自己実現の占める割合が高く、利恵はどちらかというと所属と親和の代わりに尊敬と承認が強いのではないかな?と分析しています。

また鳴の衣装の変遷についても触れていくと利恵との差別化が明らかになります。

利恵が新しい衣装においてひたすら『ゴスロリ』を突き詰めていくのに対し、上記に載せた☆4【ヴィジョン・キツネ】では『チャイナロリータ』、続く☆4【Only two twin primes】では利恵と出かけるというストーリー上、『ゴスロリ』をベースにしつつもケープやコートは『クラシカルロリータ』に近いファッションを選択しています。

(にしても【Only two twin primes】って名称エモくありません?直訳すると「たった二つの双子素数」なんですけど双子素数ってどこまでも数字の間が2で増え続ける素数(詳しくはリンクへ)なんですよ……。唯一無二のお互いの関係性が伺えるバリエモワードセンスだと思います。)

ちょっと脱線しましたが、利恵が『ゴシック』を軸にしているのに対して、

鳴はどちらかというと『ロリータ』に軸を置いているんですよね。

つまり彼女のファッションにはロココ調をベースにしたロリータに表れる、故郷であるフランスへの愛やお姫様になりたい(?)という様な思いが、利恵とは別に育って発露しているのです。とても可愛らしいですね。”きっかけ”は利恵にあったものも、独立した服飾的自我が鳴の中に築かれている証拠でもあると思います。


さて、次は彼女の

演技が光る瞬間

を紹介していこうと思います。

キャラストーリーに関しては『遠見鳴』というより『土屋李央』さんの演技が素晴らしい瞬間になってしまうのですが、僕が独断と偏見でオススメするのは先ほどもファッションのトピックでも公式の画像を引用した

☆4【ヴィジョン・キツネ】エピソード3です!!

この記事を読んで「鳴が気になるし、CUE!始めてみようかなぁ」という方には優劣は付けたくないものもリセマラでもなんでもしてこのカードを引いて欲しい。「まだ持ってないよ!!」って人はスカチケを待って使って……。

ネタバレを避けながら概要を説明するのが難しいのですが、凛音に連れられて中華街に言った鳴が、過去の自分に今の自分からメッセージを送るのですが、これが鳴には珍しい真に迫った大変胸に迫る熱演なんです……。

ぜひ御社へのスカウトをよろしくお願いします。

次は『遠見鳴』の演技を見て欲しいキャラを紹介しますね。

アプリゲーム「CUE!」の中にはレッスンを進めることで解放される上映機能というものがあります。本作では各ユニット毎に様々なタイプのオリジナルショートアニメが与えられているのですが、ゲーム内で取得できるアイテムによってオリジナルキャスト以外の15人が演じたお芝居を解放できるのです!

この画期的な機能によって、マネージャー(プレイヤー)は好きな声優を自由にキャスティングすることが出来るというのがこのゲームならではのストロングポイントの一つになります。

鳴ちゃんが演じるキャラの中にも素晴らしいものがいくつもあるのですが、今日は厳選して3人のキャラを選びました。ズバリ!!

「ふぇありん∞ふぇありん」ララ役

鳴には無いテンション!鳴で聴くアイキャッチの「ドヤぁ!」がはちゃめちゃに可愛い。

「黒白のグィネヴィア」取戸芽瑠役

オリジナルではエスカを演じているが、こちらも良い。ミラーになった際の狂気感がすごい。振り幅が存分に活きたキャラ。

「C.Q.」柿根ヒスイ役

オリジナルキャストの凛音とはまた違ったカッコよさ、歯切れ、思い切りのよさが光っている。ハクアもライムも一見の価値ありなので、4人とも遠見鳴にして見てほしい。

https://youtu.be/ULeGeF3Z5jM

以上の三人です。一応、全てのキャラを解放して聴き比べたのですが、こればっかりは主観がバリバリに入っているので、皆さんのオススメや感想もあればコメントしていただけると嬉しいです!

ここまで長々と読んでくださった皆さん、ありがとうございます。

本当はCVを担当する土屋李央さんについても情報を集めて、掘り下げていたのですが、あまりにも長くなりそうで断念します(笑)

いつか気が乗ったら掲載するかもしれません。

土屋李央さんのやってるCUE!&A面白いんだけどなぁ!!残念だなぁ!!

……あ、こんなところにCUE!についてもわかりやすくまとめられたいいブログが。

さてこのCUE!というコンテンツ……公式Youtubeが上記のPVを見てわかる通り、めちゃくちゃいい仕事をするのです。

実写、キャラでのフルMVや


初々しい1st MINI LIVEのビューイング映像……

そして鳴ちゃんの所属するMoonに至ってはReading LIVEの映像まで!!

(↑この衣装ば〜りばりに好きです。対になる衣装……キャラへの理解が深い……)

それでは改めて最後まで読んでくださりありがとうございました!

今回は削ってなんとか5000字ちょいというヘビーな文量だったので、次があればもうちょっと簡単に書けることを書きたいと思います……それでは〜

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