OBREMO新商品の開発について vol.4
ご挨拶
ドッグフードブランド「OBREMO」の商品開発を担当しております渡部と申します。
いつもOBREMOをご愛顧いただき本当にありがとうございます。
写真は私の愛犬『ちくわ』です。
OBREMOドッグフードを毎日食べ続けて涙やけも消え毛艶も良く元気いっぱいのチワワです。
こちらのnoteでは、私たちがこだわりを持って作っているフードが、どのようにして誕生するのか、ありのままを飼い主さまにお伝えしていきます。
商品が誕生するまでには様々な工程があります。
企画準備→企画検討→レシピ作成→サンプル作成→成分分析→本生産
といった順序で商品開発を行っており、今回はレシピ作成についてお話しさせていただきます。
これを読んだ皆さまがOBREMOのドッグフードに更に興味を持っていただけると、とても嬉しく思います。
レシピ作成の重要性
本記事におけるレシピとは商品を構成する原材料と、その配分を指します。
レシピ作成は商品を作る上でとても大事な工程です。なぜなら、レシピ次第で飼い主さまの悩み解消に応えられるかどうかが決まるためです。
飼い主さまの悩みについては前回の記事(vol.3)でお伝えした通り、アンケートからわかってきました。そして、その悩みを解消できるよう原材料を決めていくこととなります。
どの原材料をどの程度使うかによって吸収できる栄養素が変わります。栄養素の配合量やバランスによって期待した効果を得られるかどうかがこのレシピ作成の段階で決まるのです。
悩みに応えるレシピ
レシピ開発方針について、新商品『いわし&たら』を例に説明します。
いまのOBREMOはすでに多くの栄養素や工夫が盛り込まれています。しかし、アンケートからわかってきた骨や関節の悩みについて応えられる栄養素は多くはありません。
そこで、骨や関節の悩み解消が期待できる原材料を調べ、レシピ作成の専門家とともに研究結果やデータに基づいて厳選しました。
厳選した原材料について一部簡単に説明させていただきます。
コンドロイチンとN-アセチルグルコサミンは軟骨の修復を助け、関節の潤滑を改善することで、関節の痛みや炎症を軽減する効果を期待できます。
緑イ貝は関節痛や腫れを改善し、関節の機能を向上させる事が複数の研究から報告されています。
MSMは自然に存在する硫黄化合物で、抗炎症効果や鎮痛効果が期待できます。
上記のような原材料は、高価であるため一般的に販売されているドッグフードにはあまり使用されません。OBREMOでは期待した効果を得られるかどうかを主軸に置きレシピを作成しているため、このような原材料も積極的に使用していきます。
総合栄養食への対応
主要な原材料が決まりましたが、まだレシピは完成していません。
OBREMOは飼い主さまが安心して与えられるよう総合栄養食の基準を満たしています。総合栄養食とは、フードと水だけで健康に生活できるように栄養バランスを設計したフードのことです。
そしてこの総合栄養食基準をクリアするというのはとても難しいです。具体的にはペットフード公正取引協議会が設定した70種以上の栄養基準を分析試験または給与試験によってクリアしていることを証明する必要があります。
例えば原材料のいわしは、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩、飽和脂肪酸、n-3系脂肪酸等、様々な栄養素を含んでいます。一つの原材料に複数の栄養素が含まれており、栄養素それぞれに基準が決まっているため、たんぱく質が足りないから別の原材料でたんぱく質を補填しようとすると脂質が増えすぎてしまい、総合栄養食の基準をクリアできないこともありえます。
これらはとても難易度の高い作業となりますが、全ては飼い主さまが安心して与えられるよう細かく原材料の調整を行いレシピを完成させます。
次回の予告
次回はサンプル作成、成分分析についてお伝えします。
完成したレシピは、そのまま生産するのではなく総合栄養食の基準を満たしているか検査するために少量を作る必要があります。
その少量のドッグフードをサンプルとし、成分分析を行います。不正を防止するために、成分分析は第三者機関で公正に行われます。
少し専門的な内容になってしまいますが、商品を作る上でとても大事な工程です。
それでは次回をお楽しみに。