閉店前日

40年

先日の6/1は僕の誕生日でしたが、6/8は両親がやっている陶磁器店の誕生日となります。

僕が生まれた1週間後にオープンしたお店なので、僕と同じ歳です。

そしてそのお店が40歳となる明日、閉店します。

母:「ねぇ、名前はもう決めた?」

父:「そうね、陶右衛門(とうえもん)にしようと思ってる。」

母:「違うわよ息子の名前よ!」

僕の名前より屋号の方をずっと考えていた、という笑い話は父親の鉄板ネタでしたがそれも接客で使えるのも明日で最後。

意気軒高でまだまだ辞めたがらない父親だったのですが、去年から腫瘍が見つかったり、年齢による体力の衰えを感じてきたりと、母や息子からの説得でようやくけじめをつけて店を閉じことを決めたのでした。

2か月前から閉店セールをはじめ、僕も仕事を調整し週末はお手伝い。

先週からはラストまでフルで参加です。

写真を生業としてる身でありながら、父親たちが店で働く写真をまだ一枚も撮っておりません。

接客で忙しくて撮る暇もないということもあるのですが、撮りたくないというのも少しあったりして。

ベタな話、撮ることで本当に終わってしまう、というメンタル的な部分に寂しさを感じているのでしょう。

ちょっとおセンチ?

ともあれ、明日は接客の手伝いも精いっぱい頑張って、やっぱり最後に撮ることになるとは思うので撮影もしっかりしようと思います。

自分を育ててくれたお店の最期を、しっかりと見届けようと思います。

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蒲原 裕
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