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クリムゾン・タイド (映画 1995)

ロシアの内戦に干渉するアメリカの原子力潜水艦内を舞台に、身近な対立と内乱を描いた戦争映画。

ジェリー・ブラッカイマー&トニー・スコットといえば、「トップガン」の名コンビ。
その2人が組んだ映画なら、面白くないわけがないだろう。

そんな気持ちで見始めたが、潜水艦が舞台のせいか出だしは今ひとつ。大空を翔ける戦闘機と比較したら、地味なのは仕方ないか。

更に序盤にチラッと出てくる主人公の奥さんと娘以降、女性は出てこない。「トップガン」ではケリー・マクギリス演じる美人教官が印象的だったが、この映画には恋愛ネタ一切なし。とにかく黒一色、男ばかりの映画だった(タイトルは"真紅"なのに)。

ハーバード卒のインテリ副艦長・パンサー副艦長(デンゼル・ワシントン)と、叩き上げの牢名主ラムジー艦長(ジーン・ハックマン)の対立。
アメコミ「シルバーサーファー」の好みで、言い合いをする隊員たち。


戦争以外にも様々な対立が存在する世界で、どのように折り合いをつけるのか。それが戦争回避のヒントになるのかもしれない、そんな気にさせる映画だった。

序盤のこのシーン、まさにその通りだと思った。

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戦争映画は戦争を賛美するものではない。
むしろ戦争の悪を描き、戦争を回避するための映画ではないだろうか。

★潜水艦での日々が進むにつれて、物語は面白くなってくる。
特に中盤以降、パンサーが自分の意思を表出させる頃からはテンポも良く、目が離せなくなる。後で調べると、この映画の脚本にはクレジット無しでクエンティン・タランティーノが参加していることが判明!
そうか、だから面白かったのかと納得してしまった。

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