戦争遺産島②似島 1万人の被爆者が運ばれた島 (ドキュメンタリー NHK)
8/7(水) 午後10:30-午後10:55
公式サイト
爆心地から9キロ離れた似島の検疫所に運び込まれ懸命の治療を受けた被爆者たちの運命▽帰還将兵による病原菌拡散を防ぐ陸軍巨大検疫所の全貌を空と軍の図面と写真から▽間近に見た島民が語る被爆者の悲劇▽梶裕貴朗読する駐屯軍医と衛生兵が行った救護と治療の生々しい記録▽かつて将兵と被爆者が上陸した朽ち果てた桟橋▽犠牲者の遺体を火葬した焼却炉跡▽火葬しきれない遺体は防空壕や畑へ▽末期の水を汲んだ井戸▽今も続く慰霊
(以上 公式サイトより)
戦後79年というが、もしかしたら新しい戦前といえるのが今かもしれない。
そんなゆるい危機感を感じながら、どうすることもできない私はせめて戦争関連の資料を見て感じようと思っている。
今回の似島は、日清日露の頃から帰還兵の検閲場所として、医療的に人も備品も備蓄されていた。原爆の爆心地から近いながらも直接の被害は無かったこの島は、被爆者の治療場所となる。
運び込まれた患者10000人の95%は、似島で生を終えた。
かつて死んだ軍馬を燃やした焼却炉で、荼毘に付されたという。それも追いつかなくなり、大きな穴を掘ってまとめて焼かれる様子を目にした島民の話は、様子が浮かぶようで辛かった。
結局人を人でなしにするのが、戦争である。
救われる事は何も無い。
古今東西、歴史の事実は幾度もそれを証明しているのに何故無くならないのか?
新型コロナに立ち向かった連帯感で持ちかけた小さな希望は、その後のウクライナやガザ侵攻で叩き潰された。
しかしそれでも諦めてはならないと、改めて思った。