見出し画像

動きや身体の使い方が変わるだけじゃ意味がない

身体の使い方を教えてほしい
身体の使い方が上手くなりたい
動きの質を上げたい
もっと動ける身体になりたい

これらの相談は本当によくあります。
よくあるどころではなく、この相談・依頼がメインです。
もちろん怪我をしない体つくりやケアなどの依頼も多いですが、基本的には上記のものが圧倒的に多いです。

身体の使い方を向上させることで動きが変わり、パフォーマンスが向上するということをよく聞きます。
これはセラピストやトレーナー側もそうですし、アスリートからもです。

アスリートの方々であれば、
こういうトレーニングをして…
○○さんにトレーニングをお願いするようになって…
ということをテレビや雑誌、SNSなどでよく見かけるようになりました。

最近すごく注目されたのは、スピードスケートの高木姉妹が室伏広治さんにトレーニングをお願いして明らかに身体が変わった。ということかなと思います。
そして北京で金メダルと銀メダルを獲得されました。

ただここで重要なことがあります。
それが結果に繋がっていますか?

プロアスリートは「結果が全て」です。

「結果」でのみ判断されると言っても過言ではないと思います。

「結果」が出ていなければ、個人であればスポンサー契約がなくなります。
チームであればクビになったりします。
このあたりはスポンサー企業などはかなりドライです…

どれだけ頑張っていても、凄い努力をしてもです。
過程がどれだけであっても、「結果」でしか判断されないものです。
プロアスリートとしてこれは当たり前の世界です。
どう抗っても変えることのできない事実です。

ということはパフォーマンスアップをして「結果」に繋がらないと意味がないということ。
セラピストやトレーナー目線でサポートしていても、「結果」が出なければ意味がないんです。

身体の使い方がすごく良くなった
動きがすごく良くなった
進化している

こんなことを言っていても「結果」に繋がらないと全く意味がないんです。

身体の使い方や動きを変えるという依頼がきます。
トレーニングをして向上する。
でも「結果」に繋がらない。

それは「結果」にしっかりとフォーカスをしたトレーニングになっていないからだと思います。
トレーニングをして身体の使い方や動きが変わらないということは問題外ですが、変化しても「結果」に繋がらないのであればそれは、「結果」にこだわっていないから。

トレーニングの先に「結果」を見ていないからだと思います。

ベスト○○を目指す
大会で優勝する
レギュラーを掴み取る etc

どうしてもそこに目がいかなくなることがあります。

僕もそういう経験をしたことがあります。
目先のものばかりに目がいってしまい、「結果」にフォーカスできていなかった…
もちろんそのアスリートとは契約が解除になりました。
当たり前ですよね。

だって貴重な時間を使ってトレーニングを必死でやるアスリート。
それに対して「結果」が全然伴わない…

じゃあトレーニングに問題があるかも…
となるのは当たり前の流れだと思います。

もちろん「結果」を出すということには様々な要素が絡んできます。

対戦相手の状態
ホームorアウェイ
コーチや監督の意向
天候
環境(芝や土、アリーナの状態、標高、宿泊先環境、海外など)

もっとたくさんありますが、自分ではどうしようもできない要素です。

体調管理
食事
メンタル
コンディショニング状態(痛みや違和感の有無など)
道具の状態

こちらももっとたくさんありますが、これは自分でどうにかできるもの。

自分でどうにもできないことに囚われても仕方ないです。
そこであーだこーだ言っても解決策は何もないので、言ってるだけ時間の無駄です。
自分でどうにかできることにフォーカスし「結果」に繋げることができるように。

また競技によっては、個人の能力がかなりの割合で反映されるものもありますし、かなり割合が低いものもあります。
これは各競技でしっかり分析していかないとまたズレていってしまいます。

これはセラピストやトレーナーにも必要な考え方です。
にも、ではなく必須の考え方です。

例えば競馬でいうと…

どこの競馬場か
右回りなのか左回りなのか
芝なのかダートなのか
重賞なのか
出走数は何頭か
何枠なのか
そもそも日本なのか海外なのか
馬はどんな状態なのか
他の馬はどんな馬がいるのか
どういう戦略でいくのか

テニスでいうと…

日本なのか海外なのか
暑いのか寒いのか
ハードなのかクレーなのか、オムニなのか
大会のレベルは
シングルスなのかダブルスなのか、ミックスダブルスなのか
ポイントを稼いでランキングを上げるのは目的なのか
少し上の大会に出ているのか
予選から出場なのか本戦からなのか
連戦なのかどうか

競馬もテニスももっとたくさんありますが、ざっくりこんな感じです。
*特に競馬の場合は、どれだけ騎手の状態が良くても走るのは馬なので、馬の状態でかなり左右されますが…
この辺りが競馬はめちゃくちゃ難しいところです。

これ以上のものを考慮してトレーニングも組んでいく必要があると思います。

もちろん基礎が大切なので、基礎的なトレーニングをしっかりやっている段階というのもあります。
ジュニアレベルであったり、フォーム改造などの身体作りを徹底的にやるということであれば少し話は変わるかもしれません。

でも最終ゴールは一緒です。
「結果」を出すために行っていくことなので。

その「結果」にしっかりとフォーカスしていかないと、努力の無駄になってしまいます。
せっかくの努力が無駄になるのは本当にもったいないです。
いつまでも時間があるわけではない世界なので。

長くなってしまいましたが…

身体の使い方や動きが変わって満足していてはダメということです。
パフォーマンスアップしても、他の選手も同じようにアップしている可能性の方が高いです。
ここで満足していては、アスリートもセラピスト・トレーナーもダメです。

プロなのでもっともっと「結果」にフォーカスして、「結果」にこだわって。
「結果」に繋がる全てのものを考慮していくのが大切です。

というお話でした。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

p.s
オンラインやオフライン勉強会案内専用のLINE公式アカウントを作成しました。
勉強会の案内はこのアカウントからのみ行います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?