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「しなやか」な身体や動きを手に入れるために必要な考え方

以前に書いた「しなやか」に関するnote
実際に「しなやか」の定義や意味は分かったけど、じゃあどうしたら良いのか?
どう考えたら良いのか?
ということについて今回は書いていきます。


じゃあ基準をどうするか。
ここが一番大事なんですが、ここが一番難しいところです。

どのくらい柔軟性はある方がいいのか?
どのくらい弾力性はある方がいいのか?

すみません。
具体的な数値で表せるものを僕は持っていません。

ただ様々な研究によって、日常生活ではどのくらい必要で、この競技ではこのくらい必要だというのは分かってきています。
(柔軟性、筋力、パワー、瞬発力、爆発力など)
そのあたりの知識を持っておくことで、適切なトレーニング処方ができるようになると思います。

僕の指標としては、このような基準も大切にしていますが、その選手の動きやすさと最終可動域でも筋力発揮ができるかということを重要視しています。

そこで大切になるのが、選手の感覚(主観)と僕の感覚を照らし合わせていく作業です。

柔軟性も高ければ高いほどいいというわけではないということは、感覚的に分かっていました。
持っている可動域全般を使いこなせるのが良いに決まってますもんね。
使えなかったら正直意味ないので勿体無いだけです。

選手の動きを観察することとフィードバックを選手からもらうことで、この選手はこのくらいの柔軟性で最終可動域での筋力発揮はこのくらいが一番動きやすい状態なんだな。

ということの確認作業の繰り返しでやっています。
そこから不足している部分をトレーニングする。
もしくはケアやコンディショニングをしていくという流れです。

柔軟性が高ければ高い方が良いと思い、ひたすらストレッチなどをして逆にパフォーマンスが低下したり怪我をしやすくなったり…
という負のループにハマってしまった選手からの相談も今までありました。

以前のnoteでもあったように、「しなやか」には柔軟性と弾力性が必要です。

柔軟性を高めつつ筋力発揮は低下していないか?
柔軟性が高くなった分のところでの筋力発揮は?
初動と最終可動域付近での筋力発揮は?

ここを見落とさないようにしています。
もし低下しているのであれば、どこが低下しているのかを詳細に評価します。

柔軟性はアップしたけど力の入り方がなんか変
なんか力が入りにくい
力が抜けるところがある

このような感覚が出てきた場合は明らかに発揮力が低下していたり、発揮のタイミングにズレが生じている状態です。
このようになれば、低下している部分での発揮が可能になるようにトレーニングを実施するという流れです。

トレーニングに関しては、まずは徒手的に実施します。
徒手的に抵抗を加えることで発揮する感覚をまずはトレーニングしていきます。
そこからは段階的に負荷量を増やす事をします。

その後は一瞬で発揮できるようにスピードを求める内容にしたり、伸張反射を促すような内容に変更していきます。
伸張反射の分かりやすいのはプライオメトリクスかなと思います。
筋肉の反射を利用することで弾力を生むことが可能になります。

ここが最終的には凄く大事なところです。
力の入れるタイミングと抜くタイミングを覚えること。
また切り替えのタイミングを掴むこと。

これがめちゃくちゃ最終的には大切です。
瞬間的に力を入れる。
瞬間的に力を抜く。

この力の出し入れができてこそ、しなやかな身体に近づく一歩です。

最終的には競技特性に応じた動作に近づけていくという流れです。

いきなり負荷量を上げると代償動作で変な癖などがつきやすいので、安易に負荷量を上げることを僕はあまりオススメしていません。

自分の知識と感覚、相手の感覚をしっかりすり合わせていく作業が何よりも大切です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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