アスリートをサポートするということ〜選ぶのではなく選ばれる立場〜
「選ぶのはこっちやで」
これは僕があるジョッキーから直接聞いた言葉です。
僕達スポーツトレーナーという仕事に限らず、仕事というのは基本的に相手がいるということが前提だと思います。
相手がいる。
その中で数多くある中から「選ぶ」「選ばれる」ということが必然的におきます。
相手を選んで仕事をしていることはもちろんあります。
トレーナーの業界で例を挙げてみると、女性専門とかダイエット専門、ボディメイク専門、野球専門、ゴルフ専門などなど。
もっとたくさんあると思いますが、多分この辺が一番多いのかなと思います。
僕自身も基本的にはアスリート専門(学生〜プロ)でやっているので、どちらかというと相手を選んでいます。
もちろん僕でないとダメという方やご紹介でアスリートじゃない方もいらっしゃいますが、基本的なスタンスはアスリートという形です。
ただ中にはプロしかサポートしませんという方もいれば、学生など育成世代と呼ばれる年代しかサポートしませんというトレーナーもいます。
何が悪いというわけではなく、他者との差別化という意味で自分のブランディングでそうしているのが通常です。
自分がサポートしたい層をしっかり打ち出すことで、サポートしたくないところを排除するというのはもちろんありだと思います。
お金のためと思って割り切ってやってる方も中にはいると思いますが、やっぱりそれだと相手にも嫌々なのは伝わると思いますし…
何より失礼ですよね。
わざわざ時間とお金を使って来てくださっているのに、トレーナーがお金目的で嫌々やってたら…
お金を稼ぐことが悪いことではないのですが、やっぱりどちらも気持ちよくありたいなと思うので。
ただこのように選んでいるのは個人でやっている方だと思います。
どこかの組織に所属していれば、必然的に自分がやりたくないこともやらなければならなくなります。
そういうことが嫌であればその組織に属することはやめた方がいいと思いますし、自分でやればいいだけの話です。
でもそういう組織に属しているのに、選んでいる方は残念ながらいます…
僕も色んな人と一緒に仕事をしてきましたが、やはりいます。
有名な選手を担当したいとか、期待の若手で一緒に成長したいとか…
たしかに僕もそういう気持ちがないかと言われれば嘘になります。
(昔は有名選手をサポートしたい!とかはありましたが、今は自分でもビックリするくらいなくなりました)
まあ当たり前といえば当たり前ですよね。
トップがどんなものなのかということを知るのは非常に勉強になりますし、自分の基準作りにもなります。
これは間違いなくあることです。
ここで自分の基準を持っているのとないのとではサポートが全然変わるなと思っています。
実際に同じ種目のアスリートや他のアスリートから
という質問は多いです。
ということがあるのでサポートできる環境にいるのであれば、サポートしている方が断然良いです。
ただその中でサポートしたいからと、自分の知識や技術が未熟なのにとなれば失礼にあたります。
アスリートは実験台ではないですからね。
この未熟かそうじゃないかのライン分けも難しくてよく分かりません…
(アスリートが良いと思ったらそれで良いと僕は思います。)
そういう感じのことがあった時に、あるジョッキーから
ということを聞きました。
ただサポートをしてみたいという理由だけで、身体を触るのは失礼にあたりますよね。
自分の身体は大切な仕事道具であり、何かあれば仕事がなくなる可能性だってあります。
当たり前やなと思ってしていましたが、アスリートの口から直接聞くというのはやはり強烈なものがあります。
僕達トレーナーは選ばれてなんぼの世界です。
選ぶ立場ではないんですよね。
何かしらの理由があって選んでいただき、サポートがスタートする。
選ばれる立場です。
選んでいただけるようにするためにひたすら努力を重ねることが大切です。
もちろん結果を出し続けるということもめちゃくちゃ大切です。
また結果というと何を持って結果なのか、という難しい定義になるんですけど…
ということで、もし選んでいる方がいればそれはお門違いだと僕は思います。
選ぶんじゃなくて、選ばれる。
そこを意識してやっていかないと今後はないのかなと思います。
自分の戒めのために。
最後までお読みいただきありがとうございました!
p.s
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