STU４８兵頭葵さん縁の地を歩こう番外編「うわじまアンバサダーへの道」
この町にアイドルヲタクが密かに暮らしていることは、あまり知られていない(ついに行政レベルでバレてきましたが…)。
これは、そんな町で出会った若者たち(年齢はただの数字にすぎない！)の奇跡の物語である。
※元ネタが分からない方は、円谷公式チャンネルをチェック！
先日、宇和島市で新しいうわじまアンバサダーが生まれました。
２０２１年に日本記録を出した陸上選手の鈴木健吾選手ですね。
鈴木選手は宇和島市出身で納得のチョイスなんですが、僕が一番に感じたのが「良かった！うわじまアンバサダーに追加とかあるんだ！」ということでした。
というのも、STU48の兵頭葵さんの地元での仕事で活躍したいという想いや郷土愛も凄く感じてましてね。それなら、この宇和島の観光大使的な「うわじまアンバサダー」が一番では？と思いつつも、「じゃあ具体的に出来る行動って何があるんだ？『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』みたいに精鋭部隊で宇和島市に電話をかけまくればいいのか？みんな電話のテロリストだ、うおおおお！」みたいな感じでアプローチすればいいのか、とだんだん考えは迷走するばかりでしてね。
そんな中で親善大使や観光大使仕事が多いSKE48のメンバーのファンの方々に、大使になるまでの筋道を教えていただいたりもしました。
果たして宇和島市の場合、どんな人材を求めているんだ、とモヤモヤしていたんですが、時間だけが暴太郎戦隊ドンブラザーズのOPのごとく「どんどんドンブラザーズ」と進んでいくので、「このままではいかん！」と市役所の方にお願いして市長公室の宇和島アンバサダーを担当している方とお話する場を設けていただきました。
ありがたいですね。
そこから、「関係人口」についての切り口やSNSマーケティングの視点を中心に資料を作っていきました。
ポイントは大きく分けると３つです。
① 宇和島市に住んだり観光したりするほどではない関係人口の方々の拡大。ふるさと納税や名産品の消費。
② 宇和島市に観光に来る交流人口の方々の「聖地巡礼」などの「推し」消費、宇和島市を巡る際の文脈の追加。
③ 宇和島市に住んでいる定住人口にあたる若者たちが、地方都市からでもエンタメ界で活躍できるというロールモデルになれる人材。
この３つを軸に資料を作成しました。
市の商工的には①、観光的には②、文化・教育的には③というところでしょうか？
更に、実績として以前僕がnoteで記事を書くために募集した「兵頭葵さんを通して知った宇和島市」という記事でいただいたコメントの中で上記の３つにあてはまりそうなコメントを書いた方に片っ端からＤＭを送り、資料の一部として掲載させていただきました。
ＤＭでのやりとりをしながら、皆さんの兵頭葵さんへの思いが凄く伝わってきました。この思いをこぼさずに全部お渡しせねばとも思いました。
そして、いよいよ迎えた面談当日。
少しでも良い資料をと作り続けるうちに先週は徹夜しまくりで、気づけば「THE BATMAN」のブルース・ウェインのように隈だらけに！
※わかりやすいサムネイル画像
しかし、目はなぜかギンギンに開いているので、なるべくリラックスできるようにイエモンの「LOVE LOVE SHOW」を口ずさみながら役所へ。
頑張っちゃうもんね～。
市役所に辿り着くと、工事中の庁舎が。
ううむ、特撮でよくみる廃墟を思い出しましたよ。
ちなみに、カメラを引くとこんな感じです。
そして、１０時からいよいよ面談開始。
急に緊張し始めましたが、「良いプレゼンをする時は心地よい緊張があるものである。なぜなら、緊張には常に責任感が伴う。緊張のないプレゼンには責任感がないのだ」と初めて働いた会社で習ったので、これは良い緊張と言い聞かせます。
お話するのは、市長公室のうわじまアンバサダー担当の女性の方と広報関係の男性の方です。
で、いきなりなんですが、ここからは話の中でオープンに出来ることを書いていきます(すいません、色々行政になると制約も大変みたいなんです)。
① うわじまアンバサダー担当の方も広報関係の方も兵頭葵さんはご存じでした。
② ＳＮＳなどのフォロワー数、関係人口を生み出すモデルとしては申し分ないそうです。関係人口に関する期待度も実績として今回の資料で認識していだくことができました。また、鈴木選手の「日本新記録」のようなインパクト形でなく、コツコツと実績を作る蓄積型の評価軸で見ることができる。
③ ただし、市の行政に関することなので、段階を踏んで決めていくことになります。民間企業と違って「帝国重工にバルプシステムを提供するために今日から佃製作所は徹夜だああ！」みたいな流れではなく、一つ一つ許可をもらっていくわけです。
④ まずは担当者の方に要望を出したというスタートの段階に立ったという感じです。
⑤ 担当の方は今回提出した資料も活用していきながら進めていくとおっしゃっていたので、皆さんのコメントが生んだ説得力ではないかと僕は思います。
箇条書きで書くと物凄く味気ないですが、こんな感じです。
宇和島市の推進したい方向とは結構あっているというコメントが何度か出たことも付け加えておきます。
会話の中で僕が、遠慮気味に「でも、みんながみんな兵頭葵さんを可愛いと思うかというと必ずしもそうではないですよねえ…」と言うと、「はい！？」と若干キレ気味に担当の女性の方がおっしゃられて、な、なんだ、「THE BOYS」のホームラウンダーの怒りを買った人みたいにここで死ぬのか？と僕は覚悟しました。
※わかりやすいサムネイル画像。
しかし、彼女は兵頭葵さんの最近の髪型の可愛さについて熱く語ってくださいましてね。なんというか、こう、こっちが思ってるよりもずっと兵頭葵さんのことを見てくださっているんだなあ、と嬉しくなりました。
そうそう、話の中で少し出た坂道のアイドルとの違いも面白くてですね。ナチュラル路線の兵頭さんは、もしかすると、おじいちゃんおばあちゃん層にも受けがいいのでは、という意見が凄く面白かったですね。その視点があったか！と。勉強になりました。
最後にオープンにして良い内容を確認して、面談は終わりました。
ついにスタートに立ったというところですかね。
なんとか、宇和島市の偉い人たちにも届いて欲しいと思います(その為になるべく客観的なデータ中心で資料を組み立てました)。
会話の中で、担当の方に「栄さんは、なんでここまで兵頭葵さんをアピールするんですか？」と言われて、ううむと一瞬考えましてね。
というのも、僕はSKE48の10期生である五十嵐早香さん推しの人間でした。卒業した今も、今年自分が自費で出す雑誌に執筆して欲しいと願っているぐらいです( できたら、年末に出す方は兵頭さんのうわじまロケの私服グラビアも… )。
なんで、兵頭葵さんを？
そこで自分なりに整理してこう答えました。
「僕は２０年ほど関西に住んでいました。その中で一度だけ宇和島市に帰ったことがあります。STU４８の『風を待つ』がリリースされた時でしょうか？その時に、僕が住んでいる町から４８グループのアイドルが出てきたことを知りました。こんな小さな田舎町からですよ。それは凄く夢がありました。こんな小さな町もエンタメの中心とつながっていると。
そして、宇和島と兵頭さんのことをブログに書いたら喜んでくださる方々がいました。コメントもくださって、その人たちから見た宇和島は、僕が飛び出した故郷とはずっと違っていました。とても魅力的でした。生まれてから高校を卒業するまで住んでいたのに。そこから僕は関西で宇和島市の関係人口に位置する存在になりました。
それから、Uターンして兵頭さんが紹介したところに触れるうちに、宇和島にはこんなとこもあるのか、という発見の連続でした。だから。
兵頭さんが僕に宇和島を教えてくれたんです。
なんでしょうね。
ハレの日とケの日だったら、コロナのせいでケの日の方が増えたと思うんですが、彼女のおかげで凄く宇和島で過ごす日常が豊かになりました。その恩もあります」
多分、兵頭葵さんはうわじまアンバサダーに向いていると思います。
僕のような人間にも新しいうわじまを教えてくれたのだから。
ここからは、担当の方々が上司の方々に掛け合うフェイズに移っていくと思います。でも、今日聞いたあの熱量なら絶対に手をぬかない人たちだと信頼しています。
時間はかかるかもしれませんが、ひとつひとつ立ち止まり、確かめてもらいながら、彼女にふさわしい場所までみんなで進めたらいいなと思います。
「青春各駅停車」のように。
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