宇和島の兵頭葵さん縁の地を歩こう第10回「お城まつり」
この宇和島に48ヲタクが密かに暮らしていることは、あまり知られていない。これはそんな町で出会った一人の奇跡の物語である(『ウルトラマンタイガ』のOP風)
コロナで様々なエンタメが自粛されてもうすぐ、2年を過ぎようとしています。アイドルのコンサートはリモートから始まり、少しずつ人数を制限しながら声援無しの形態でなんとか行われています。曲の中には、ファンの声援があってさらに曲の魅力が増大するものもあると思います。パッと思い浮かんだものですと、「チームB推し(四国ver)」とか、「オキドキ!」とか「ダンケシェーン」ですかね。
勿論、戻って欲しいものだけでなく、これは戻らなくても良いなと思う物もコロナは教えてくれたと思います。必要なものと必要ないものを僕らは考えながら未来へ進まなきゃいけないな、と珍しく真面目なことから書き始めたのは、ただ単にネタ切れ状態だからでしてね。丁度、原稿用紙1枚分ここまでで書いたものの、本題には全く入れておりません。
コロナで宇和島市のイベントも中止であったり、活動規模を縮小しています。毎年7月の22日頃から行われる牛鬼まつりも11月に延期となりました。
そういえば、宇和島市のお祭りと言えば、以前「伊達なうわじまお城まつり」って、あったな、兵頭さんも前に来てたんじゃなかったっけ、と調べてみたところ、2018年のお祭りに参加していたんですね。
宇和島市の案内をみてみましょう。
ううむ、小林豊こと鎧武のバロンさんのカッコ良さと、お笑いファンとしては平野ノラさんとバッドナイス常太さんのコンビが気になって仕方ないですが、これは是非観ておきたかったですね。
ちなみに、JRホテルクレメンスさんのブログに写真が載っていますよ!
2018年頃だから、まだショートカットになる前ですかね。
小林豊こと戒斗さんの甲冑姿のカッコよさは、なんかもう本当に時代を超えて出てきたようですね。ちなみに、今している仕事の伝手で準備をした方に話を聞けたんですが、小林くんは爽やかであんなに暑そうな甲冑姿なのに、使った後の鎧とか兜は無臭だったそうです!流石はオーバーロード!ちなみに、小林さんのファンの方の礼儀も凄くよかったとも聞きました(誰から聞いたかは身バレ防止の為に控えさせてください)。
さて、話を兵頭さんに戻すと、豪華絢爛な着物を着てますね。
個人的には兵頭さんは、モノトーン系の服を着ているイメージがあったので、この手の柄は新鮮です。
顔が少しまだ幼い感じなので、2021年の彼女が着たらどんな感じになるでしょう?
ああ、宇和島市にもっと予算があれば!
まずは、うわじまアンバサダーとかどうでしょう。
僕も密かに今の職場で草の根運動的に次のアンバサダーとして委噣
で、イベントに話を戻すと(今週は色々なところに飛びますねえ、と他人みたいなことを書きますよ)、武者行列のルートはきさいや広場をスタートして、宇和島城を目指していきます。
ここはひとつ、僕も宇和島城を目指そうじゃないか、とふと7月31日の夕暮れ時に思いましてね。なんで夕暮れ時かというと、丁度、一つ前のSKE48の菅原茉椰さんの記事朝から書いたら、書き終わる頃には夕方だったんですね。
最近、趣味の一つである怪獣写真も撮れそうなので、閉門前に宇和島城を目指しますよう。怪獣写真を撮るとどうしてもアオリのショットになることが多いので、普段人がいる中ですると、「何、あの人、いい大人が怪獣のおもちゃを撮って」とか、「やだ、あの人、毎回、STU48の記事を書く度に、世界の真実・甲斐心愛ちゃんへの愛を過剰に書く変態じゃない?」とか言われてしまうので、人の居ない時間帯が丁度良いんですよ。
ちなみに、今回は下の写真の正門ではなく、あえて通が登る裏門から行きましょう。
ちなみに正門の横には、観光案内所もあるので行ってみてください。僕はまだ行ったことがないんですよね。
裏門へは南予文化会館という小さいホールを左手に見ながら時計周りに進んでいきます。そういえば、映画「海すずめ」でもここは最後の伊達の武者行列で映ってましたね。
裏門に到着。
もうすぐ閉門前なので、人はほとんど居ません。
登り始めたのが17時頃だったので、日差しは少し弱くなっていますが、まだまだ温度は暑く、30度を超えていました。
早速、写真の石段を「風を待つ」のSTUメンバーのように走って登っていきますよ。
と、思ったら、ダメだあ!
一気に駆け上がって左手側に進む頃には、息が切れていました。
今月38歳になったばかりの身体には、厳しい戦いでした。
怪獣写真のロケ地になりそうなところを見つけては、文化財を傷つけぬようにそっと石の上とかに置いて撮ります。
時々、「THE山!」みたいな風景が飛び込んできます。
こういう「山城を登る時は、城を攻める武将の気分で登ると面白い!」と「NMBと学ぶくん」でさや姉が言っていましたが、程よい傾斜で意外と攻めやすい城ではないか、と思いました。
さて、少し登ると石垣と児童公園があるところに出ます。
下の写真の石垣の上の方は、江戸時代に作られたものださそうです。下の方の石の規則性と違うんですね。
夕暮れの日差しが木々に差して、夏の陰影を浮かび上がらせます。
木漏れ日が心地良い。
さあ、更に本丸を目指していきます。
ここの石垣も城って感じで良いですね。
で、この石垣も元気に走りあがったところで(バカ)、完全に足が重くなり始めましてね。
思いつきで登り始めたので運動靴ではなく、スリッポンなので段々と足も痛くなってきました、戦の時にスリッポンを履く人は気をつけてください。
ちらっと、宇和島城の本丸が見えてきました。
ちなみに藤堂高虎も外堀のデザインにはタッチしていたそうですよ。もともとは五角形の外堀が張り巡らされ、3大海上城の一つだったそうですが、今はばっちりと埋められています。
背の高い石垣を登ると…。
宇和島城です。
小林豊は、甲冑を着てこんなところまで登ったんでしょうか。ううむ、凄すぎるぜ。
ちなみに宇和島城の観覧時間はこんな感じです。
僕の父は小さい頃、お城山で遊んでいて、閉門時間を過ぎても遊んでいたせいで閉じ込められた経験があるそうです。
丁度、宇和島城の観光案内の方が、お城の入り口を閉めている途中だったので、「あれ、お客さん、遠くから来た人ですか?申し訳ございません…」と気を遣ってくださいました。
「いえいえ、ご心配なく。私はどこにでもいるSKE48の五十嵐早香推しにして、STU48の兵頭葵さんを応援しているものです。あと、時代劇が好きです」と言うことなく、地元民であることを伝えてお別れしました。
蝉の音が急に大きくなりました。
遠くに視線を移すと、以前死闘を繰り広げた九島の風景と、雲を目指して飛ぶ鳥の姿が。
まだ陽は高いですが、STU48の「大好きな人」を聴きながらぼんやり過ごします。
ふと時計を見ると、閉門時間が迫っています。
親子2代で城門に閉じ込められるという因果を打ち破る為に、脱出を始めます(勝手にやってきたのに)。
降りながら、謎のショートカットを発見したんですが、また今度確認しましょう。
ふと視線を上げると物凄く高い位置に蜘蛛の巣がありました。
一枚だけ葉っぱが宙をプラプラしていて、なんだ、妖怪の仕業か?
ゴーストスイーパーとして戦うのか?と身構えましたが、蜘蛛でホッとしましたよ。
なんとか、閉門時間に間に合い、その後宇和島市にあるTSUTAYA(8月末に閉店)に「坂の上の雲」全巻を返しに行きました。
その過程は30分ぐらいでしたが、帰りに再び宇和島城の近くを通ると夕陽に照らされた宇和島城が美しかったです。
家に帰って、ご飯を食べ始める頃には外はすっかり暗くなっていました。
丁度、オリンピックのサッカー日本代表戦を家族は観ていて、僕は本日投稿予定の新企画の準備をしていたんですが、ふと花火の音が聴こえてきました。
「今日って、何かお祭りあったけ?」という僕の問いに「お前には関係ない話や、黙れ」と言われることなく、「今日は三島さまのお祭りで今年もは花火は上げるみたいよ」と母が言っていました。
ううむ、20年間地元に帰っていなかったので、すっかり祭りの日程を忘れていましたが、どんなに町の人口が減ろうが、疫病が流行ろうが静かに続いていたんですね。
音だけで花火の音を聴いていたんですが、外に出て楽しんでいた母に感想を聴くと、「あれ、ちゃんと聞こえてなかった?ごめんごめん、もう一回言うね。お前には関係ない話や、黙れ」と言われることなく、「今年も連発で綺麗だったよ」とのことでした。
僕は花火の音を聴きながら、ふと昔、観た花火のことを思い出しました。
TDL(東京ディズニーランド)に行った時、穴場だとガイドブックで読んだ某ツリーの頂上から花火を待っていたら、全然見えない方向から上がり始めて絶望していたんです(ディズニーランドの花火は毎日違った方向から上がります)。でも、たった1発だけ美しいピンク色の花火を観られた記憶がふと蘇りました。
TDRやUSJでは毎日のように花火が上がっています。
でも、田舎にいけば行くほど、それは特別な物になっていくのかも知れません。日常が「ケ」の日で非日常が「ハレ」の日だとしたら、ただでさえ、「ハレ」の日が少ない田舎では、いかに自分たちの「ケ」の日を面白くしていくのかが重要なのかな、とも思いました。
その中で、アイドルがいることで何気ない日が特別な意味を持つ日になったり(それは『生誕祭』やコンサートの日であったり)、1日の時間に特別な時間を作ったり(それはSHOWROOM配信の開始時間や公演の開始時間であったり)、僕らの時間を豊かにしてくれるのかも知れません。
花火の音を聴きながら、ふとそんなことを思いました。