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物語性で読み解く「愛を君に、愛を僕に」

1 はじめに


 僕が好きな日本語ラップグループにRHYMESTERがあります。
 既にキャリア30年以上のグループですが、バースもサビも素晴らしいものが多く、心地よいフロウが魅力です。
 彼らのライブ哲学をまとめた「KING OF STAGE~ライムスターのライブ哲学~」を読んでいると、セットリストの曲順について非常に考えた上でツアーを周っていることが分かってきます。
 ある曲は、非常に重力があるのでライブの1曲目か最後にしか持ってくることが出来なかったり、ある曲は緩急の「緩」にあたる曲なので重宝していたりするということも語られています。
 なかなか面白いので、日本語ラップが好きな方は勿論、ライブのセトリやツアーでの工夫について知りたい方にもおすすめです。

 ここ数週間、小分けに欅坂46のライブBlu-rayを見て来ましたが、ライブ中の演出やセットリストも非常に素晴らしくてですね。前半曲・ユニット曲・後半曲で、明らかに外世界から内世界を中心に描いた曲にシフトさせているものもあれば、ダンスブロックが曲と曲の補足になっているものもありました。曲の並べ方や意味の持たせ方次第で、こんなにコンサートは素晴らしくなるのか、と勉強になりました。食わず嫌いは勿体ないのでぜひぜひ観てみてください。
 
 さて、セットリストというと、近頃スタートしたチームSの新公演「愛を君に、愛を僕に」もかなり素晴らしいセットリストになっていましてね。これまでメンバーや著名人が考えたセットリストも公演で試されてきましたが、全ての曲が一つの公演のために存在する新公演はやはり特別だと思います。
 そんな僕に先日、「かける人」の執筆者の一人である週刊中坂さんから連絡がありましてね。
 先日、放送された某ラジオ番組で「チームSの新公演は物語性がある」ということを北川愛乃さんと中坂美祐さんがおっしゃっていたそうです。
 週刊中坂さん、ありがとうございます。
 それでは、「愛を君に、愛を僕に」公演の物語性について考えていきましょう。いったいどんな主題を置いて、どんな言葉が繋いでいくのか。

2 「感動」を生むものとは?

 まず、1曲目の「愛を君に、愛を僕に」です。
 こちらの曲は、「僕」と「君」の二人の関係が描かれた曲です。
 「感動」とは何かを考えて行った時に、自分の映画館の体験をもとに、自分と誰かの物語が重なった時に、ありふれた物語が感動を生むことが一番のAメロの歌詞で描かれます。
 そして、その物語を生むためには、「愛」を送り合うことが重要であるということがサビで示されます。そして、「夢」という光が鏡に映っているということも語られます。
 ここの歌詞が抜群にうまいなと思いましてね。
 Aメロで「夜明け」という光を連想させるものと、「鏡」という自分の視線を限りなく主観の状態で映してくれる物を出しているのが面白いなと思います。鏡も光を反射しますしね。
 2番では「愛」の具体例として、「君」の言葉で「僕」が何回も救われた体験が描かれます。じゃあ、「僕」は「君」の為に何が出来るだろう、と意識します。
 ちなみに、2番でも闇から光へのイメージが「日は昇る」という言葉で示されますね。
 1曲目の「愛を君に、愛を僕に」での「僕」は、ファンの立場にして「君」の立場をアイドル、より具体的にいえばチームSのメンバーたちの立場として読み解くことも出来るかも知れません。 
 さて、「愛」、「夢」という言葉、そして「君」と「僕」の立場について、1曲目ではまず意識させられました。
 16曲目のタイトルを考えた時に、この縦軸で考えていこうと思います。
「愛を君に、愛を僕に」→「愛」、「夢」。「君」と「僕」はアイドルとファン?誰かの物語を自分事化する

 次は「LIVE MASTER」です。
 1番はアイドルである「君」側の視点、2番はファンである「僕」側の視点に読めますし、あえてアイドル側を「僕」に読み替えることでも成立しそうな歌詞です。
 ポイントは、「幸せをあげる」という歌詞です。
 「愛を君に、愛を僕に」と同じように大事な存在へと「愛」の代わりに「幸せ」を今度は相手に送る内容ではないかと思いました。
 また、今度は鏡ではなく瞳に映すというイメージの変化も面白いですね。
 ライブが出来る喜びが描かれたこの曲は、新公演が出来る喜びについても意識させられます。チームSの新しい物語がいよいよ始まります。
「LIVE MASTER」→「愛」から「幸せ」へ。ライブは「幸せ」が生まれる場? 「僕」と「君」の関係は、やはりアイドルとファンの関係?

 3曲目は「旅立てジャック」です。
 ううむ、「ジャック」って誰だよ、バウアー?と言いたくなるタイトルですが、「ジャック」にはトランプの若い従者や兵士の意味もありますよね。若者がいよいよ大人になっていくという視点で読むと、タイトルもすんなり入るのではないか、と思います。
 この曲には、「僕」も「君」出てきません。
 ただ、「ジャック」に呼びかけるような歌詞は、チームSが自立していくことを意識させられます。これまでの先輩のおさがりの曲や公演ではなく、自分たちがオリジナルとしてやっていく覚悟を聞いている気がします。
 印象的なのが「寒い国の白い月は凍え眠る」という歌詞です。
 この歌詞から皆さんはどんなイメージをしたでしょう?
 僕は閉塞感を感じました。いつまで経ってもやってこない新公演とかですね。そして、夜のイメージですね。
 この曲は、先ほどの「愛を君に、愛を僕に」のように夜明けはやってきません。でも、闇の中で旅立つために「星を巡って」という歌詞も出てきます。これは後々の他の曲との繋がりも考えられます。
 整理すると、若者が新しいステージへ向かう為に、今は閉塞感の中にいながらも、遠くの星を目指すように心を燃やしている感じがします。「ジャック」に問いかけているのは、作詞家の小室哲哉さんでもあり、我々ファンでもあり、ひょっとすると、自問自答なのかもしれません。

「旅立てジャック」→自立のイメージ。閉塞感からの解放、星と夜。新公演が始まる!

 4曲目は「SURFな最近」です。
 「カレント」という潮の流れを意味する言葉が登場しますが、ITの分野では「現在選択されている」とか「操作や処理の対象になっている」という意味で用いられるそうです。どちらの意味でも見えてくるのは、自分で選択するのではなく、流されているということです。
 曲の中に出てくるのは「僕ら」です。でも「自分との戦いだ」という歌詞で精神的な話でもあることが明かされます。
 先ほどの「旅立てジャック」と通じる「閉鎖的」という歌詞と、精神的にも自立していく「ひとりきり」の難しさが語られています。波は簡単に自分たちの方には来てくれない。時には流されてしまうこともある。それでも、水平線を目指すしかない、そんなイメージです。人波という世間をイメージさせられる言葉も後々の曲とのリンクがありそうです。
 
 「SURFな最近」→自立の難しさ。閉鎖的、ひとりきり、波。人波。僕ら。

 まず、前半の4曲をみていきました。
 整理すると、「愛を君に、愛を僕に」で始まった「君」と「僕」の関係性は、アイドルとファンの関係でもあり、若いチームSのメンバーたちの成長の物語だと思います。遠くに見える星は「スター」と直線的に解釈することも出来ますし、「夢」と解釈しても面白いかも知れません。
 それでは、ここからはユニットブロックを考えていきましょう。 

3 ユニットブロックで広がるイメージ

 さあ、中毒性が僕の中でナンバー1の「恋せよ乙女 エクスプロージョン!」です。 
 トランスしそうなメロディとパワーワード満載の歌詞のせいで、かなり飛び道具的な感じがする曲ですが、あえて真面目に(?)読み解いていきましょう。
 まず、曲の主人公は「僕」側ではないです。「君」側の女の子だということが分かります。そして、この「恋」は「禁断」で「長くない」もので「微熱」のようで「夢うつつ」のものであることが語られます。そして、「輝け!」とこれから輝くことを意識させられる歌詞。
 このの感じだとまだ若い恋なのかな、と感じます。
 アイドルという文脈で考えると、どえらい恋の気もしますが、ファンの方との握手会やトーク会、公演やコンサートでのテンションってこんな感じなのかな、と感じます。
 これはかなり解釈が分かれそうなので、皆さんの意見も聞きたいです。
「恋せよ乙女、エクスプロージョン」→恋の輝き。ステージやイベント?

 次は、流星です。
 近代詩だと単語の配置まで考えて読解しなければいけないんですが、歌詞の場合、Aメロとサビで位置の違いを見せる素晴らしい歌詞です。
 地上でAメロからサビまでは地上でのちっぽけな「自分」の存在と誰かのために一人ではなくみんなで生きる道について考えます。
 そして、サビでは壮大な夜空が描かれます。
 特に2番のサビは、本当に美しい言葉の並べ方ですね。
 夜空を僕らに見せてサビの最後に山の頂に視線を落とさせる。
 地上の高いところに居ても星までは届かない。
 「流星」はやがて燃え尽きていきます。そんな流星のイメージは、夢に向かって全力で進むことを意識します。その軌道を遠くから観て同じように拳を上げているもいるかも知れません。また、「自分以外の人のために」という表現からは、「愛」について意識させられます。
 それは、歌詞の中で出てくる「祈りの力」がヒントになるかも知れません。
 アイドルという視点で観れば、スターになるまでは時間がかかりますし、その期間は短く燃え尽きてしまうかも知れません。でも、その姿を見て、力をもらったり、祈りをささげている人もいるかも知れないと感じました。
「流星」→僕ら、星、燃え尽きる、誰かのために、遠くの目標、祈り。

 さあ、次は「嵐からの隠れ場所」です。
 まず、注目したいのが「噂」という言葉です。
 噂で傷ついた「君」の為に「私」が守りたいと願います。
 ううむ、まさに「愛」とリンクしそうな内容。
 細かい点を考えると、「荒れ狂う波」は世間を意識させられます。
 私にできることは「歌う」こと。
 「逃げてきて」という歌詞から、直接的に抱きしめることは出来なくても、この公演の曲たちは、現実で傷ついている「君」たちに寄り添う存在である、味方であるということが伝わってきます。
「嵐からの隠れ場所」→噂、荒れ狂う波、守る、歌うこと、寄り添う


 ユニット曲もあと2曲。
 「Fly me to the universse」では、「ふたり流星をさがしたあの日」という言葉が出てきます。そして、その見上げた空は「夢を見て見上げてきた」と明かされます。ただ、宇宙は広くあの時見つけた流星のような答えは見つかりません。自分たちで宇宙を見つけて行く、作っていくしかない、というのが伝わってきます。
「Fly me to the universse」→流星、夢、宇宙、自分たちで作る。

 ユニット曲最後は、「恋するつぼみ」です。
 すべての歌詞の中で一番、物語性があるのがこちらではないかと思います。
 まず、この歌詞の季節の流れって皆さん把握できましたか?
 僕は初めて聴いた時、「えっ、夏が過ぎて、でも桜が散りそう?」となっていました。ただ、長い季節の中で花が開くのを待つイメージがありました。
 こちらの曲では「恋」の始まりが描かれますが、「恋せよ乙女 エクスプロージョン!」とはテンションが違いますね。でも、この曲でも「愛」が出てきます。この「愛」の形が面白くて小指を絡ませるという願望から、噛むという行為で痛みを残すことで、恋は進展していきます。
 恋で生まれるめまいは、「恋せよ乙女 エクスプロージョン」の世界とも通じる気がします。「つぼみ」という未完成の状態から花が咲くという終わり方は、物語性を感じます。

恋するつぼみ」→恋するから愛するへ。待つ、痛み、めまい。

4 全体曲で愛とSKE48について改めて考える

 全体曲に戻ると、次は「小悪魔ブルーベリー」ですね。
 さて、この曲ではいきなり、「あの子」と「噂」が出てきます。
 「あの子」は「あなた」を巡るライバルの一人であり、曲の中の主人公は自分を万華鏡のように変える為に化粧をすることで、恋を始めようとします。
 ううむ、アイドルの視点で考えてみると、普通の女の子からアイドルへのチェンジかも知れませんし、イメージチェンジかもしれません。
「小悪魔ブルーベリー」→「噂」、「あの子」、「変わる」、「恋の始まり」

 さて、いよいよ全体曲も終盤です。
 「LOVE RENOVATION」では、「キミ」への愛をもう一度意識する歌詞になっています。長年SKE48のファンをされている方々は「キミ」への心情とSKE48の心情が重なる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 新公演が来ることで、何か忘れていたようなときめきを思い出したという人も多いのではと思います。メンバーたちの魅力を再認識したという方もいらっしゃったのではないか、と思います。
 話を曲に戻すと、幼馴染だった「キミ」を今度は離さない、「新しい二人になって愛する明日」を作っていくことが描かれます。
「LOVE RENOVATION」→夢、懐かしい、愛、新しい二人。

 次の「青春Growing」は小室哲哉さんが唯一、作詞作曲に関わっていない曲ですね( 編曲は関わっています )。
 とにかく空白の未来を連想させられる歌詞で、何度も問いかけが出てきます。
 歌詞の中では自分の運命に無我夢中で向き合うことが描かれます。感謝も後悔も何回しても足りないぐらい毎日を進んでいく熱さがあります。
「青春Growing」→問いかけ、青春、未来

 本編最後は、僕の一押し曲「ともだち」です。
 先週、これでもか、と読解をしてみたので、興味のある方はこちらを読んでみてください。

ともだち→「噂話」、「あの娘」、「わたし」、「あなた」、愛し方。

5 アンコールで見えてくる大切にしたい物語

 いよいよ、アンコールですね。まずは「リとマ」。
 これはコンサートでめちゃくちゃ盛り上がりそうな1曲ですよね。
 ここでは「君のストーリー」と「僕のストーリー」という言葉が登場します。世界は君たちを待っているから、自由にそれぞれのストーリーを生きよう。そんなメッセージが楽しい単語の中に秘められた曲だと僕は解釈しています。
「リとマ」→君のストーリー、僕のストーリー、自由、解き放つ

  

 ラスト前の「頼りは翼だけだ」です。
 ここでは、渡り鳥という空を飛んでいくものからイメージが広がります。流星とは違いますが、渡り鳥の持つ自由な姿は、私の白昼夢のようでもあります。それを現実にするか夢で終わらせるか。命を削りながら( サクリファイスは言い過ぎかもしれませんが )空を飛ぶ渡り鳥は、遥か遠くを目指して飛び続けます。
 夢に向かってどこまでひたむきに飛べるか、さえぎるものはないはずです。
 チームS視点で考えると、これから夢に向かって様々な逆「風」に挑んでいく強さがあるのか、可能性は無限にあることを意識させられます。
「頼りは翼だけだ」→渡り鳥、風、自由、私

 最後は「マイドリーム」ですね。
 大人になった「私」が大事にしている夢と古いぬいぐるみ。
 「私」は諦めることが増え、「仕方がない」と自分を慰めてきました。
 でも、自分の夢だけは、古いぬいぐるみのように傍に置いて大事にしていたい。「仕方がない」で終わらせたくない大事なものだということが分かります。今は叶わなくても、いつかは叶うかもしれない。だから、いつまでもどこまでも連れて行こう、という素晴らしい内容だと思います。
 アイドル視点で考えると、SKE48に入る前の夢まで、いまどこまでたどり着いているのか、まだ届かなくても「仕方がない」と諦めずに大事に連れて行くことが重要だと感じます。
「マイ・ドリーム」→夢、仕方がない、大人の私


6 要素を整理する


  •  それでは、ここまでの曲で抽出された要素を並べてみましょう。
    「愛を君に、愛を僕に」→「愛」、「夢」。「君」と「僕」はアイドルとファン?物語を自分事化する。
    ②「LIVE MASTER」→「愛」から「幸せ」へ。ライブは「幸せ」が生まれる場? 「僕」と「君」の関係は、やはりアイドルとファンの関係?
    ③「旅立てジャック」→自立のイメージ。閉塞感からの解放、星と夜。新公演が始まる!
    「SURFな最近」→自立の難しさ。閉鎖的、ひとりきり、波。人波。僕ら。
    ⑤「恋せよ乙女、エクスプロージョン」→恋の輝き。ステージやイベント?
    「流星」→僕ら、星、燃え尽きる、誰かのために、遠くの目標、祈り。
    「嵐からの隠れ場所」→噂、荒れ狂う波、守る、歌うこと、寄り添う。
    「Fly me to the universse」→流星、夢、宇宙、自分たちで作る。
    「恋するつぼみ」→恋するから愛するへ。待つ、痛み、めまい。 
    「小悪魔ブルーベリー」→「噂」、「あの子」、「変わる」、「恋の始まり」
    「LOVE RENOVATION」→夢、懐かしい、愛、新しい二人。
    「青春Growing」→問いかけ、青春、未来
    「ともだち」→「噂話」、「あの娘」、「わたし」、「あなた」、愛し方。
    「リとマ」→君のストーリー、僕のストーリー、自由、解き放つ
    「頼りは翼だけだ」→渡り鳥、風、自由、私
    「マイ・ドリーム」→夢、仕方がない、大人の私

 ううむ、こうして箇条書きにしてみると、余計分かりにくくなったという方もいらっしゃるかも知れないので、要素でざっくりと分けてみましょう。

「愛」
「愛を君に、愛を僕に」、「恋するつぼみ」、「LOVE RENOVATION」、

「夢」
「愛を君に、愛を僕に」、「Fly me to the universse」、「LOVE RENOVATION」、「頼りは翼だけだ」、「マイ・ドリーム」

「恋」
「恋せよ乙女、エクスプロージョン」、「恋するつぼみ」、「小悪魔ブルーベリー」、「ともだち」

「自立と自由」
「旅立てジャック」、「SURFな最近」、「リとマ」、「頼りは翼だけだ」

「遠くの目標」
「旅立てジャック」、「流星」、「マイ・ドリーム」

「噂」
「嵐からの隠れ場所」、「小悪魔ブルーベリー」、「ともだち」

「物語」
「愛を君に、愛を僕に」、「リとマ」

 いやあ、「噂」ブロックだけで記事が一つ書けそうな気がするのは僕だけでしょうか。あと、こちらには取り上げてないですが、「頼りは翼だけだ」と「マイドリーム」の「私」も繋げることが出来るのでは、と思っております。

7 物語性とは?
 それでは、改めてこの公演の物語性について考えて行くと、次のようになります。

 人の心を動かすものは何か? 
 それは遠い夢へ向かって進む物語である。
 それは関係のない他者の物語かもしれないが、自分の物語と重なった時、素晴らしい感動を生む。
 そのために何が出来るのか、愛することである。
 はじめは恋の芽生えからだったが、愛することを知って、時には愛し方を思い出して、話してはならない大切なものを意識できた。
 それはまだ叶えていない夢である。
 それを叶える日まで、今日も進む。

 こんな感じで読み取れたんですが、いかがでしょう?
 ここにさらに「歌う」という要素を加えるとよりSKE48やチームSの物語とも繋がるとは思うんですが、これぐらいの距離感が一番輪郭が見える気が僕はしました。
 皆さんは、今回の「愛を君に、愛を僕に」公演からどんなことを読み取れたでしょう?
 まだまだ始まったばかりの公演なので、繰り返しみることで、新しい発見がありそうです。あなただけの新公演のストーリーを見つけてみてください。

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