可憐なアイボリーを聴いた一ヶ月間
皆さんは、音楽に何を求めるでしょうか?
癒しを求める方がいれば、活力を求める方もいるかも知れません。
いやいや、音楽は流れてるだけで楽しいよ、という方もいれば、特別な場所で最高のプレイヤーたちが演奏するものを聴きたいという方もいるかもしれません。
僕はというと、音楽には自分の外の世界に連れていってくれたり、意識せずに自分の中に隠していたものをさらけ出してくれたり、ということを期待します。言い換えると、共感の余地を許さないぐらい美しい世界であったり、なんであの時の自分の気持ちを知っていたんだ、というような世界とでも書けばいいでしょうか?
とにかく音楽を聴いている時間、違う時間の違う場所にいる人の気持ちを感じたり、人間だけでなく自然の美しさを歌詞やメロディの集積から感じることもあったりします。
それでは、「可憐なアイボリー」というアイドルグループの曲を聴く時はどうでしょう?
ちょっといくつか曲を挙げながら考えていきましょう。
まず、一つ目は輝く青春の時間に連れて行ってくれる曲たちです。
僕は高校の3年間を男だらけの工業高校で過ごしたせいで、こんなキラキラした青春を過ごしたことはありません。しかし、カレアイの曲を聴いている間は、「ああ、マルチバースの世界で共学に入ってたら、こんな青春を送れていたかも」とトリップさせてくれます。
なかでも、「金曜日のおはよう」は、メロディの元気さも相まって、残業とかで疲れた40歳の身体を10代の金曜日の朝に連れて行ってくれるんですよね。いや、まだまだ頑張れるは、聴いているの夜だけど、1日の始まりのように、もうひと頑張りできるぞ、と思わされます。
そして、この系統で一番僕が好きなのは「花火より恋」です。
Aメロが凄く好きなんですよね。歌詞もメロディも。
あと、サビのダンスがかわいい!
こんな夏の青春を送りたかったですね。
ええ、高校時代の夏の夜思い出は「キング・オブ・ファイターズ」を毎年やっていた思い出しかありませんよ。
でも、この曲を聴いている間は全く違う人間の青春を少しの時間だけ味わわせてもらえる、ライドさせてもらえる気がして素敵です。もちろん、曲の中で流れている花火大会の少し前からの時間もいいですよね。
さて、さきほど、カレアイの曲は、輝く青春の時間に連れて行ってくれるということを書きましたが、もう一つ違う世界に連れて行ってくれる曲たちがあります。無理やりタイプ別に分けるとしたら、アイドルのことをアイドルが歌うメタ認知的な歌詞の曲たちです。
普段、僕はSKE48というアイドルグループを推しています。秋元康プロデュースの48グループですね。
なかなかアイドルについて歌う曲はSKE48にはありません。公演で歌っていた「アイドルなんて呼ばないで」ぐらいでしょうか?
それに対してHoneyWorksさんが製作されるアイドル曲は、どこかアイドルであることの大変さやそれを乗り越えるぐらいの幸福感が描かれています。
なかでも「アイドルでよかった。」はとても上品なメロディーの中で、アイドル目線で見たファンの方の存在について歌います。僕はこの曲のメロディーがとても好きです。
そして、「誇り高きアイドル」です。
多分、一番好きな曲です。
むき出しの生々しい感情をぶつけられるような歌詞が、本当にすばらしくて。もちろん、アイドルの視点としてもそうなんですが、きっとアイドルファンの方ので渦巻いている気持ちをサビでは代弁してくれているのでは、ないでしょうか?
ちなみに、僕はこの一ヶ月間で、永尾梨央さんが素敵だな、と思いましてね。初めて聴いたカレアイの曲が「遠キョリ。だって本気」という曲だったんですが、もうね、曲の始まりからやられました。なんか、01秒から凄い人がいる!と思いました。
それからは、色々と公式のショート動画とかも彼女を中心に拝見しました。歌声も好きで、これからも聴いていきたいメンバーだと思います。
もし、良かったら、皆さんもカレアイの曲でちょっと違う時間を毎日の中に作りませんか?