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新企画timeleszマラソン第1回「one Sexy Zone」

はじめに

 この記事は、「timelesz project AUDITION」きっかけで、timeleszに興味を持ち始めたSKE48ファンが、せっかくだから、順番にSexy Zone時代の曲から聴いてみようじゃないか、という企画の第1回です。勉強不足の点はご容赦くださいませ。
 まず、謝っておきたいのが、今回の「one Sexy Zone」の初回盤、レンタルで借りました。本当は全部買えればいいと思うんですが、そこまでばくだいな予算を持っていないので、レンタルを利用させていただきました。多分、これからもレンタルで助けてもらうアルバムがあると思います。ファンの方からしたら、そんなことわざわざ報告するなよ、と思われるかも知れませんが、レンタルなのに、買いましたよ、と嘘をつきたくないので、あえて書きました。
 

1stアルバムを聴いて思い出したあるエピソード

 

 さて、早速1stアルバムの「one Sexy Zone」を手に取ってまず思ったのが、皆さん、顔がまだ幼い!いったい、このあどけない美少年は誰なんだ、と思ったらマリウス葉さんだったんですね。
 ゴールドの歌詞カードを開くと、ソファに座った5人がいるんですが、菊池風磨さんのあごに手を置くポーズがいいですね。
 さて、その菊池さんですが、このアルバムではソロ曲の「rouge」が収録されています。先日、ライブBlu-ray「We're timelesz LIVE TOUR 2024 episode0」でもソロで披露されていましたが、まるでエフェクターを通したかのような歌唱、そして、あえてマイクを通さずに裸の声で観客と勝負できる熱さ。その心意気に男としての色気を感じました。てっきり、僕はわりと最近の菊池さんのソロ曲だと思っていたんですが、まさかの1stアルバムの曲なんですね。
 以前、SKE48の松井珠理奈さんが「思い出以上」というユニット曲のセンターに選ばれました。この曲は別れる女性が最後にまだ好きだと嘘をついて欲しい、という思いを描いた曲です。当時、松井珠理奈さんは中学生になりたてぐらい。彼女は大いに戸惑いました。そこで、秋元康に直接この曲を自分に振った真意を問いました。すると、彼は「思い出以上は成長記録なんだ」と説明したそうです。いつか、彼女の年齢が曲の主人公に追いつく、そういう意味で「成長記録」なんだと。
 1stアルバムでの菊池さんのソロ曲だけでなく、彼らの年代とぴったりきそうな「僕」とは違う、一人称「俺」の「GAME」や歌詞がセクシーな「IF YOU WANNA DANCE」が混ざっていますが、この辺りは、大人になればなるほど、曲の世界観とリンクしていくのではないか、と思います。
 たとえば、timeleszのメンバーが30代に入った頃に、歌詞やメロディがしっくりくるような大人の曲もこの後、色々な曲を聴いていくと出会うかも知れませんね。

 かと言って、少年っぽい主人公の曲が照れくさく感じるかというと全くそうではなくて、「完全マイウェイ」のワクワク感はきっと2025年の今でも変わらないと思いますし、「Sexy Summerに雪が降る」は題名に衝撃を受けましたが、カラオケで歌ったらめちゃくちゃ楽しそうなメロディですよね。そういえば、「We're timelesz LIVE TOUR 2024 episode0」での佐藤勝利さんの「めっちゃ好きだよ!」は凄い爽やかで良かったです。48グループを推していると、たまに照れてしまうような王道アイドル曲があったりします。でも、それを歌えるのって、やっぱりその王道の道を歩く資格のある人だけで、そういう意味では「Lady ダイヤモンド」は、ちゃんと王道でも戦えますよ、ということを証明してくれた感じがしました。佐藤勝利さんが、タイプロで事務所の伝統を受け継ぐプロデュースをされていましたが、この曲もそういう意味では継承の一つなのかな、と考えました。

歌詞を自分で考えるということ

 
 皆さんは、作詞をしたことがあるでしょうか?
 誰か歌う人のことを思い浮かべて、言葉をメロディに乗せていく。
 48グループの歌詞を書く秋元康は、センターになる人にあてはまるように、歌詞を書いていくと自選集のあとがきで書いていました。「ホントか?本当に、センターのこと考えて『12月のカンガルー』とか『意外にマンゴー』とか考えてんのか?」と襟元を掴んで問いただしたくなりますが(どっちも名曲です)、自分の描きたい世界を歌詞で表せるのって素晴らしいですよね。
 このアルバムでも佐藤勝利さんが、「きみを離さない、きみを離れない」で作詞を担当しています。
 この曲のキラーフレーズはなんといっても「仕方ないだろ」のところですね。別にこの言葉は無理に入れる必要がないと僕は思います。でも、この「仕方ないだろ」が入ることで、少し照れのような要素が加わっていると僕は思うんです。ただ、この曲の歌詞って面白くて、星は遠くから見ると近くに見えるのに、近づいていくと離れていることが分かる。まるで、縮まることのない距離。地球からみると交互に現れる月と太陽。ふとファンとメンバーとの関係性なのかな、とも考えたりしました。佐藤さんの才能の一片にふれられた曲だと思います。
 そして、「スキすぎて」の原曲を聴いたんですが、めちゃくちゃいい曲じゃないですか!歌詞もメロディも好きです。ただ、先に出会ったのがコールバージョンなので、要所要所で松島さんのジャンプする姿が脳裏によぎるんですよね。「スキすぎて」のコールもお三方発なんでしょうか?だとしたら、もう歌詞が最高過ぎて。ここまで一つの曲で遊べるんだ、という自由さを感じました。

不条理な世界を越えていく


 
 そして、印象的だったのが、このグループの名前を取った「Sexy Zone」です。今いる場所の常識も地域が変わればそれは変わります。時代が進んでいく中、自分たちよりも上の世代である「大人」たちの考えを鵜呑みにせずに、自分たちで考えていく。この強い意志は、今のtimeleszにも受け継がれていくのでは、と思っています。さらに、歌詞の冒頭に出てくる空にテノヒラをかざす描写は、どうしても「RUN」のある部分を連想してしまいます。話を戻すと、信頼できるものも変化していく、時には不条理に感じるぐらい辛いこともあるかも知れません。でも、それを仲間たちと乗り越えていく決意のようなものを感じました。

 さて、最後まで聴いてふと思ったことがあります。
 なんで「名前のない想い」がボーナストラック扱いなんだろう、ということです。歌詞の中ではファンの方とメンバーの関係にも、メンバー同士の関係にも読めるような素敵な内容で、これがボーナストラックってもったいない、という気がしました。でも、仲間の中の大事な曲ということでしょうか。とても素敵な曲だったので、何故、ボーナストラックなんだろう、と疑問でした。

 さて、色々と書いてきましたが、このアルバムのベスト曲を挙げてみたいと思います。僕の独断と偏見なので、どうか気を悪くしないでくださいませ。

ベスト歌詞賞
「Silver Moon」
 1月に入ってから残業続きで、いつも帰るのが夜遅くなんですが、田舎なので、場所によってはあまり街灯もありません。そんな時に海に映った美しい月の光を見ながらこの曲を思い出します。

ベストメロディ賞
「Teleportation」
 もう始まった瞬間から、持っていかれる感じ。サビに辿り着くまでのゆっくりとステップを踏むような歌唱から、1番のサビで一気に、曲が立体的になっていくところが好きです。この1週間、ずっと聴いていますが、飽きがこないんですよね。サビが来る直前の盛り上がりが毎回好きで。

ベスト曲
「君と…Milky way」
「We're timelesz LIVE TOUR 2024 episode0」で聴いてから、好きになったんですが、音源版もいいですね。この曲も大事にファンの方々とメンバーに育てられてきたから、僕が初見でいきなり惚れたのかな、と納得しました。この曲の2番のサビが始まったところで、毎回、泣きそうになるんですよね。満点の星空が広がるようで。先日、書いたライブの感想に入れ忘れたんですが、オリオン座の三つの輝きは、本当にあの時のtimeleszのお三方の輝きと通じる気がします。
 次のコンサートツアーではきっと人数が変わっていると思うので、余計にあの時にしっくり来たのかも知れません。


おわりに


 1stアルバムに触れて思ったのは、timeleszのお三方が今でもデビューした頃の曲を大事にしている、磨いているということ。そして、大人になった今聴くと、よりしっくりくる曲もあるのでは、ということでした。あと、本当に「スキすぎて」の変身っぷりが凄くて、よりどちらのバージョンも好きになりました。
 特典についてDVDについて少しだけ書くと、「馴染みのうちわ」の話が凄く良くて。僕も去年の10月末にデビューしたばかりで、「栄、覚えていてくれ」というハンドルネームではなく本名でデビューしたので、こちらの名前のファンの方はまだまだ少ないです。でも、僕を見つけてくださった方々は、忘れずにこれからも何か良い文章や作品を書いていくことで恩返ししていきたいな、と僕よりもずっと年下であろう、彼らから学びました。そう考えると、もう10代にしてプロなんだな、と。そして、10代にして様々な舞台に立ち、表現力を磨いてきたからこそ、ちょっと大人っぽい世界や王道の継承も任されたのかな、と感じました。
 皆さんは、このアルバムからどんなことを感じたでしょうか?
 
 次回は2作目のアルバム「Sexy Second」を聴いてみたいと思います。
 
 

※タイプロやライブBlu-rayの感想はこちら!


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栄、覚えていてくれ
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