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新企画timeleszマラソン第2回「Sexy Second」
一気にパレットの色が増えた2枚目
タイプロをきっかけにtimeleszが気になり始めたので、過去の曲を順番に聴いていこうじゃないか、というこの「timeleszマラソン」。
第2回は2枚目のアルバム「Sexy Second」です。
冒頭のイントロダクションがいいですね。さあ、始まるぞ、というワクワク感が増してくる感じで。「We Gotta Go」の中で「旅立つのさ」という言葉が出てきますが、この1枚は様々な世界を聴く我々に楽しませてくれます。それはSexy Zoneの皆さんの表現の色がまた増えたことを感じさせてくれます。音楽、歌唱、更にコンサートでは照明やダンスを含めて、曲の世界を伝えてくれますが、2枚目ではこんな引き出しもありますよ、という曲を見せられました。それは、このCDが発売された時代よりも未来に聴いても全く色あせない美しい色彩を放っています。
中でも僕が一番、心惹かれたのが、「Ghost~君は幻~」です。
モノクロゴシックの世界に寂しい赤が混じるような世界観。決して、手に入らない君を幽霊に喩えて想いを歌った切ない曲ですね。僕の好きなバンドドレスコーズでも偶然「Ghost」がありますが、こちらは自分自身をゴーストにしています。爽やかだったりキラキラしたりする曲が並ぶ中でこの曲は素晴らしいアクセントになっています。
中毒性がある曲も
あの、「バィバィDuバィ ~See you again~」という曲が入ってると思うんですが、めちゃくちゃ良くないですか。
「シュクラン」ってドバイとか中東の国の「ありがとう」ですよね。これは、実際にドバイで歌ったんでしょうか?ものすごく中毒性があって、正直、今のtimeleszとは色が違うかも知れませんが、いつか思い出したようにやってほしい魅力のある曲です。
たとえば、残業で疲れた夜や、もう元気がなくて家を出たくない朝ってあると思うんです。
そんなときに僕は、timeleszのライブBlu-rayの「スキすぎて(コール2024ver)」を聴いて元気をもらっているんですが、この曲もそうで朝聴くと謎の元気をもらえます。
歌詞が素敵な曲は…
歌詞で惹かれたのは「A MY GIRL FRIEND」と「Be Free」です。
正直、「Be Free」はこの曲が発表された時よりも、現在の方がより響く歌詞になっているのでは、と思います。
そして、「A MY GIRL FRIEND」。
凄く歌詞がいいですね。アマノジャクな「キミ」と素直に気持ちがまだ伝えられない「ボク」。まだ自分が自分になれてない、優柔なところもある、つまり、「ボク」も素直な自分にはまだなりきれないのかな、と考えさせられます。でも、一番、「キミ」のことが大事だ、自分が一番ふさわしいんだろうなと考えている、この曲の世界がとても好きです。面白いのは、1番の「ボク」は佐藤さんや松島さん、マリウスさんを思い浮かべるのに対して、2番の「ボク」は菊池さんや中島さんが思い浮かぶんですよね。この辺りは、「キミ」と「ボク」の関係性の変化を表しているのか、とてもいい組み合わせだと思いました。そういえば、歌唱の割り当てが「Ghost~君は幻~」の1番、2番と逆なんですかね。
爽やかな色彩で彩られる
このアルバムを聴き込んでいくと、好きな曲がどんどん増えて行くんですが、歌詞、楽曲ともに最高だと感じたのは、「4Season」でした。いや、「Ghost~君は幻~」の曲調も好きなんですが、歌詞も含めると、「4Season」で描かれる色彩豊かな世界が本当に素晴らしくてですね。
なんで、この曲はCMソングに使われてないんだ、と言いたくなるぐらい素敵です。時間を一日単位じゃなくて、四季の単位で見ることで、そういえば恋愛とかってゆっくりするもんだよね、とふと考えさせらました。1番は直接的に四季を表す言葉を使っているのに対して、2番は季節をイメージさせる言葉を登場させるのがおしゃれですよね。
原色のペンキをストリートにぶちまけるような勢いで気持ちをぶつけてくる「BAD BOYS」もよくて、サビで言葉を重ねるかのように歌うところもいいですよね。僕は何故か、アメリカのフィラデルフィアが思い浮かびました。同じく「ドキドキBreak Out!!」も激しい曲調なんですが、この曲やさっきの「BAD BOYS」が一曲目に来るコンサートって凄く盛り上がりそうですね。そういう意味では、このアルバムに入っている曲って、コンサートのどのあたりに入れると素敵かを考えながら聴くのも面白いですね。
あと、もうご褒美曲といいってもいいのでは、という「ぶつかっちゃうよ」もいいですよね。忍たまのエンディング曲で使われてそうな曲調といいますか。すごい聴き馴染みがある感じが。ももクロにも確かこんな感じの曲があったんですが、なんでしたっけ。とにかく、カラオケとかで歌うと盛り上がりそうでいいですね。
「Real Sexy!」は新生tmeleszになった後で歌うと、きっと響きが違って聴こえそうな気がしています。そして、Sexy Zoneさんって良いバラードが多いなあと感じる「そばにいるよ」。
彼らの魅力が一気に増した2枚目のアルバムでした。
さあ、3枚目はどんな名曲が待っているでしょう?
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