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おすすめの本「SKE48 菅原茉椰1st写真集 シャッターチャンス」
夏の終わりの寂しさ
今年はお盆休みが5日ありました。
といっても、自分のデビュー作の原稿の調整が忙しくて、4日間は図書館にこもって、ひたすら原稿と向き合って。疲れたら、本を読んだり映画観たりして。
あっという間に、僕の夏休みが終わっていこうとしていました。
2024年8月8日に起こった宮崎県の地震。そこから発令された南海トラフ地震注意情報。僕が暮らす愛媛県宇和島市は震度6から7が想定されています。毎日、とても不安な気持ちで過ごすことになりました。
なかなか眠れないし、外に居ても家に居ても落ち着きませんでした。
旅行に行くほどの資金もないので、このまま今年は家で5日間過ごすかな、と思って4日の夜を迎えました。
ん?
待てよ。
家にいながら旅できるものってありますよね。
YoutubeのVlogも良いと思いますし、メタクエストでメタバースの中の都市に行くのも楽しいです。でも、なんだか最近、40代に入ったし、もっと静かな落ち着いた旅がしたい、と思いました。
音や会話などのコミュニケーションは一旦、遮断して、じっくりと違う場所で時間を過ごしたい。
それなら、写真集がいいか。
僕は買ったままで、ビニールをまだ取っていなかったある本を手に取りました。
その本の表紙には、とても美しい瞳でこちらを見ている色白の女性の顔のアップがプリントされていました。口元が微かに微笑んでいて、その人の持つ柔らかい空気が今の自分の心境を変えてくれそうな気がしました。
「SKE48 菅原茉椰1st写真集 シャッターチャンス」
ビニールを取って、表紙をめくると、日差しの反射で表情は見えませんが、砂浜に佇む女性の姿がありました。周辺の岩がまるで自然が生み出した額縁にようです。
ページをめくるとそこには、見覚えのある顔が。
菅原茉椰さんです。僕はどちらというと、愛称のまーやんと呼ぶことが多いので、ここからは、まーやんと書きたいと思います。
そして、映画のタイトルが出るように、水面に広がるスカートの裾と「SKE48 菅原茉椰1st写真集」の縦配置の文字。
一瞬、息を飲みます。
なんて美しい1枚。
ページを開くと、静かな海に佇むまーやんの姿と「シャッターチャンス」のタイトル。
思わず、「かっこいい!」とこぼしていました。
いくつもの華を持つ人
そして、沖縄の町、海、リゾートホテルのカットが続きます。
明るい水着や淡い色のランジェリーという普段、週刊誌などに登場するよりも多彩な種類の衣装が楽しめます。中でも川で花柄の衣装を着ている写真が非常に美しくて、この人の持っている華は何色あるんだろう、と凄く抽象的なことを思いました。
その人が持っている華。
それをここでは、表情と仮定して進めていきましょう。
まーやんはいくつもの華を持っている人です。
沖縄では、どちらかという笑顔といっても微笑が多くて、花の色で言えば、淡い色が多い感じでしょうか。その反面、こちらを見つめる真剣な眼差しのショットが多かったですね。ちょっと青系や紫系の華でしょうか。
ビールを持ってリラックスしている笑顔や花火を持っている表情は、きっと暖色系になるのでしょうか。
よく写真集を見ていると、気付かないうちに脳内でBGMが流れることがありますが、この沖縄ブロックはとても難しくて、「コップの中の木漏れ日」の人もいるかも知れませんし、「花火は終わらない」の人もいるかもしれません。僕は何故か、「時間がない」公演の「いいね、それいね」でした。
柔らかい時間をくれる場所
さて、写真集の舞台は、沖縄の明るい夏の日差しから、冬の宮城県に移ります。まずは、新幹線が仙台駅に着くところから。ちなみに、愛媛県宇和島市と宮城県仙台市は伊達藩つながりで姉妹都市です。いつか、行ってみたい。
この仙台ブロックでは、より豊かな表情のまーやんが見られます。それこそ、オレンジや黄色のような明るい色の華が咲いている感じでしょうか。ラーメンを食べている時の表情は、本当に素敵でした。
そして、写真集のページを1ページずつめくりながら、静かな旅をしていきます。
このまーやんが手を振っている日本家屋はどこだろう?温泉かな、とか。
雪がふった森が似合うなあ、どこの森だろう、とか。
イルミネーションに佇む姿が綺麗だな、とか。
黒のランジェリーで横になっているところにあるこの盆栽は、ネットフリックスの「コブラ会 シーズン5」で出てきたダニエル君の盆栽では、とか。
一つ余計なものがありましたが、この宮城ブロックはゆっくりとページを眺めながら1ページ1ページの状況を楽しみました。最後は、日本三景の一つ松島へ。ここで着ている服が凄く似合っていていいですね。カジュアルなんだけど、おしゃれな感じで。先ほどのイルミネーションと、どっちがベストか迷うところです。皆さんは、いかがでしょう?
そして、この宮城ブロックは、「前のめり」が頭の中で流れていました。いや、沖縄の方が似合うじゃん、と思われた方もいるかも知れませんが、僕の中では宮城って、まーやんにとって、再生の地なのかな、と思うんですよね。後ろのインタビューを読むと、心のメンテナンスをして、また走り始めるところなのかな、と考えました。
皆さんはいかがだったでしょう?
シャッターチャンス
こうして、僕の旅は静かに終わりました。
表紙カバーを外すと表情豊かなまーやんのアザーカットが沢山!
そして、プレゼント応募券の締め切りがとっくに過ぎている!!
もっと早く読めよ、僕。
でも、このお盆のタイミングで、どこにも行けなかった心は少し救われました。明日から、また原稿を頑張れそうです。
写真集の中に、まーやんの色とりどりの華が広がっていました。
きっとこれから、何度もまた読み返すでしょう。
ただ、どんな華にも茎や葉があります。
それは多くの場合、緑色です。
菅原茉椰という人はきっと濃い緑色の芯になる部分があるのだと思います。そして、色々な場所や、曲、衣装、そして、人と掛け合わされることで、これからも様々な色の華が咲いていくのではないか、と僕は思います。
そして、きっとその華が咲いた瞬間、僕らはきっと心の中でシャッターを切っているのかも知れません。
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