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兵頭葵さん縁の地を歩こう第30回「愛南町 鶴久政治60th Birthday year Anniversary LIVE」

はじめに


 この町にアイドルヲタクが密かに暮らしていることは、あまり知られていない。これは、そんな町で出会った若者たちの( 中年、還暦、ペット含む )奇跡の物語である!
※ 元ネタが分からない人はこの動画をみよう!


 本日、2024年7月28日。
 愛媛県愛南町の合併20周年のコンサート「鶴久政治60th Birthday year Anniversary LIVE」に行ってきました。



 僕が住む宇和島市からは少し離れている場所だったので、いくら兵頭葵さんが出るとはいえ、行くかどうしようか迷っていたんですが、フォロワーの方々が背中を押してくださいまして、無事に行くことが出来ました。最初にお礼をかかせてください。
 結論から書くと、「行っておいて良かったあ」という発見が沢山ありました。
 それでは、早速コンサートの感想を書いていきましょう。

ギャップが素敵なメロディーメーカー


 まずはこのコンサートの主役である鶴久政治さん。
 開始と共に「今日はみなさんどうしたんですか?」と言いながら登場、物凄くご謙遜されたり、MCではジョークを飛ばしまくっていたりしていましたが、曲が始まると、とても素晴らしい歌で魅了してくださいました。
 なんというギャップ。
 ソロ曲とチェッカーズ時代の曲を歌われましたが、僕が感動した曲を上げていくと、1曲目の「雨上がりの風」。歌詞も曲調もいきなり好きな感じが来て、良いコンサートが始まったな、と感じました。そして、ラストの「、結風 むすぶ風~あなたへ~」でマイクを徐々に離して、アカペラのように歌う部分は、素晴らしくて鳥肌が立ちました。この記事を書きながら、Spotifyで今日のコンサートの曲を探して聴いております。
 ちなみに、このコンサートでキーボードを担当されていた、Hiroya.TさんはAKB48の「ライオンを狙え」にも山口光貴さんと一緒に作曲で参加されていますね。

 ちなみに、鶴久さんはSTU48だけでなく、AKB48の「恋、詰んじゃった」のカップリング曲「すれ違う瞬間」さんも作曲されています。

 こちらも名曲ですね。
 もっと他のグループの曲も聴かねばと思いました。
 そして、もちろんSTU48の「花は誰のもの?」と「君は何を後悔するのか?」の作曲を担当されています。このご縁で今回は、STU48メンバーもコンサートに参加しました。


 どっちも素晴らしいメロディですよね。Hiroya.Tさんも編曲で参加されています。あの素晴らしいイントロはHiroya.Tさんによるものだと知りました。しかも、最後に入れたというから凄いじゃないですか。MC中に「君は何を後悔するのか?」が、実は7年前に48グループのコンペに出されていたようで、「花は誰のもの?」がコンペを通過してヒットしたことも関係しているのかも知れませんが、7年越しに表題曲になったそうです。
 ううむ、秋元康さんのディグル力、凄まじい。
 そして、「花は誰のもの?」のヒット後にすぐに「THE FIRST TAKE」出演が決まり、センターの石田千穂さんと作戦会議をしたエピソードも良くてですね。「急にMISAさんみたいに歌が上手くなるわけないんだから、アイドルらしく歌を届ける」という感じのアドバイスをした話も興味深かったです( ここの部分はMCを聞き間違えてたら申し訳ないです )。

 STU48の曲が持つ、独特の色についても少し語られていて、どの曲も微かなノスタルジーがあるという話は非常に興味深かったです。確かに「暗闇」や「風を待つ」の頃から、それを感じる歌詞やメロディーがあるのではと思いました。

生歌で聴ける感動

 
 そして、STU48の兵頭葵さん、池田裕楽さん、峯吉愛梨沙さんが中盤で登場します。残念ながらコンサートの最後まで出演することは出来なかったんですが、お三方とも素晴らしい活躍をされていました。
 まず、いけちゃんこと池田さん。MC中のツッコみもボケも素晴らしくて、鶴久さんのことを「公式おじいちゃん」と言っていたのは、乃木坂におけるバナナマンの「公式おにいちゃん」みたいで良かったです。鶴久さんも「腕上げたねえ」と何度も肩を叩いてましたね。もし、次に「THE FIRST TAKE」にSTU48が出る機会があったら、彼女のバージョンも見てみたいなと思いました。
 そして、峯吉愛梨沙さん。とにかく小さくてかわいい!歌っている時もMCの時も客席への目線の送り方が素敵で、これぞ、「THE IDOL」という感じでした。髪色について鶴久さんに褒められていましたが、客席からも分かる素敵な色でした。彼女の歌う「花誰」が凄く良かったです。
 最後に愛媛県宇和島市出身の兵頭葵さん。もうね、「君は何を後悔するのか?」の歌い出しを彼女が歌い始めた時は、「来て良かったあ」と感じました。コンサートには彼女のご家族も来られていたそうで、こういう出身地の近くの仕事がもっと増えるといいなあ、と思いました。
 鶴久さんのコアなファンの方は、彼女たちのこともチェックされているかも知れませんが、地元の方で鶴久さんの曲を聴きに来た方々にも刺さっているといいなあ、と感じました。
 ちなみに、何で兵頭葵さんが地元宇和島市のアンバサダーになったというのに、宇和島市でのコンサートが無いんじゃい、というと、よくコンサート会場として使われる南予文化会館も総合体育館も4月にあった地震の修復工事がまだ完了していないからです。うう、宇和島市民としては辛い。愛南町までバスで行くのに往復でまあまあな価格になってしまうので、早く復旧してほしいです。なんなら、もう道の駅の「きさいや広場」のステージとかどうでしょう?
 早く宇和島市でも仕事が来るといいな、と思います。

曲が生き続けるということ


 コンサートの最後で山口百恵さんが引退する時のように、マイクをステージに置いていった鶴久さん。多分、冗談でされていたんだと思いますが、とても印象に残ってましてね。


夕暮れ。バスが全然こない


 帰りのバスが来るまでの1時間。ぼんやりと考えていたんですが、人間って、寿命があるじゃないですか。悲しいかないつかは死んでしまう。それは曲を作った人も歌っている人も。でも、曲は生き続けるんじゃないか、と思います。誰かがカバーすることで、曲は生き続けます。そして、曲の中には、きっと作った人の何かが宿っていると思います。それを歌うことで、作った人の何かを時代を超えて感じられたらと思います。「花は誰のもの?」は合唱バージョンもあります。時代を超えて遠い未来の子供たちにもこの曲が残っていけばいいな、と思います。
 また、再生することで、曲の中で鶴久さんのメロディやHiroya.Tさんのあの美しいイントロも、そして、STU48のメンバーたちの声も「再び生きる」んじゃないかと僕は思っています。どうか、この素晴らしい曲たちがこれからも歌われ続けますように。聴かれ続けますように、と願いながら、海辺の田舎町でバスを町続けているのでした。

※これまでの兵頭葵さんに関する記事はこちら!


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