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同時再生のススメ

 皆さん、GWはいかがお過ごしですかね。
 僕は毎朝、サッカーボールを使ってリフティングを始めましてね。
 小学生の頃からサッカーのリフティングが苦手だったんですが、サッカー歴10年以上の弟から、アドバイスを受けながら毎日1時間ぐらい身体を動かしています。
 小学生の頃は、なんで上手く出来ないのか、と凄く疑問だったんですが、弟から「ボールと身体の距離が遠い」とか「足が上がりっぱなしになってる」とか、悪いところを言語化してもらうことで、思うようにボールをコントロールできるようになるのが面白いです。
 初日は5回がやっとだったのに、10回、15回と徐々に続くようになる気持ち良さがあり、誰かと競うわけではなく、ひたすら自分を磨いていく感じが好きです。
 ただ、リフティングの練習が長続きするのも経験者の弟のおかげで、多分、自分一人だけではリフティングの面白さに気づけないまますぐにやめていたかも知れません。

 だいたい、お昼か夜になるとオンラインアプリのZOOMを使って、映画の同時再生をします。
 やり方は下記の通りです。

① ZOOMで時間を決めて集まる。
② 同時再生する作品の再生前にその作品に関するエピソードを10分から20分ほどする。
③ カウントダウンと共に作品の再生開始(作品はBlu-rayやDVD、Amazonプライムやネットフリックスなどで再生します。僕の場合はパソコンでどちらも同時に起動していることが多いです)。
④ 再生終了後、作品の感想や次の作品について喋る。
  

 簡単に書くとこんな感じです。
 同時再生の相手は、僕が昨年まで働いていた映画館のスタッフです。
 今、関西の大阪、京都、兵庫では映画館が閉館しています。
 そのため、丁度ゴールデンウィーク中はちょっと時間があるわけですね。
 ゴールデンウィークの数日前、4月26日のアカデミー賞のノミネート作で何を観たかという話から、それぞれの好きな映画の話になり、それだったら、同時再生で好きな映画をみんなで観てみたら楽しいんじゃないか、と思いましてね。
 ものは試しにと、「マッドマックス 怒りのデスロード」を同時再生してみたんですが、これが抜群に面白かった。
 僕はどちらかというと、人間ドラマとしての「マッドマックス」が好きだったんですが、同時再生を始める前にマックスが乗っていたマシーンのインターセプターのフィギュアを出しての解説だったり、撮影の裏話だったり、キャラクターの細かい設定、過去作とのリンクを聴いていると、「うわあ、まだまだ面白いとこあったなあ」という発見がありました。
 更に、その映画との出会いや映画館に観に行った時のエピソード、映画館で観れなかった悔しさのエピソード等、一人で観るのとは違う面白さがありました。勿論、上手くいくことばかりではなく、途中でトイレ休憩を入れて、再度再生を開始したらディスクや配信の読み込みで時間にラグが出来てしまったり、お互いの言葉が重なってしまったりなど、まだまだ良くできそうなところは沢山ありました。


 一人で観れば作品の感想は変わらないかも知れませんが、一緒に観る人が違うと映画体験も変わっていくのかな、という面白さもあります。
 次は、色々と話して、クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」に決定しました。正直、「ダンケルク」より「インセプション」の方が好きな僕が、どういう風に「ダンケルク」の新しい魅力を発見できるのか、楽しみです。
 僕は、深作欣二監督の「魔界転生」や市川崑監督の「悪魔の手毬唄」のような昔の日本映画なら2時間喋り続けられるので、いつかこれも今同時再生をしている仲間たちとやってみたいなと思っています。
 別に映画だけに限らずアイドルのライブやスポーツ中継なんかも気の合う人とZOOMで実況しながら楽しむことが出来そうですね。
 個人的には、SKE48の2018の春コンツアーとか、AKB48の2012年の東京ドームなんかは実況し甲斐がありそうです。

 ゴールデンウィーク中でなかなか人が集まる施設に行けない今、同時再生で新しい映画体験をするのはどうでしょう?

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栄、覚えていてくれ
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