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「明日のたりないふたり」の感想
※この記事は、ネタバレ全開で書いているので、読む方は気をつけてください。
「たりないふたり」が大好きでした。
色々なものが「たりない」自分を肯定してくれているようで、芸能界という特殊なフィールドにいるからこそ、さらに上の「たりない」感じとそれでもうまく世の中を渡っていこうとする、山ちゃんと若林さんの姿に笑いながらも励まされてきました。
「たりないふたり」が2014のフェスで一回終わってしまって、それでも仕事がキツイ日の夜や、何もする気が起きない休日の朝に、何度もDVDを見返して力をもらってきました。
「さよならたりない二人」の即席漫才は、ライブヴューイングで観ましたが、若林さんの狂気と発想力、そして、山ちゃんの対応力とワードセンスが爆発した素晴らしい漫才でした。多分、自分の人生の中でベスト3に入れたいぐらい素晴らしい漫才でした。あのドキドキ感をライブで一緒に体感した人が、全国に何万といると思うと、お笑い友達が欲しくなります。
そして、結婚して「たりている」側になったかに思えた二人が、「たりないふたり春夏秋冬」で、漫才を作れないまま進んでいき、やがて、二人の関係が怪しくなっていきました。そして、お互いのラジオを挟んでいよいよ迎えた「明日のたりないふたり」。
前半は、若林さんがグイグイと山ちゃんに剛速球を投げていきますが、「さよならたりないふたり」で登場した女王様が出てくるぐらいから、我々に2019年のあの山ちゃんの誓いを意識させます。
そして、歯のないたりふたファンのオジサンに笑わされながらも、心を揺さぶられ。
池に落とした自虐の竹やりの若林さんの叫びで、僕は思わず泣いてしまいました。ラジオの時、若林さんは車を止めて泣いていた、というエピソードがもうとどめになり、そこからは泣きながらみました。「俺はまだこんなもんじゃねえ」という目を12年間ずっとしていた、という言葉もとても泣けました。
たりてる世界に連れて行ってくれるヘリは自虐の竹やりで落とされますが、ここでの若林さんの言葉も凄く良くて、「たりないふたり」の姿を見て、「クリーピーナッツ」という才能が登場した、そして、またその二人を見て「明日のたりないふたり」が誕生していく。
こんな素晴らしい連鎖があったとは。
そして、僕らもまた、「明日のたりないふたり」ではと思わせてくれる感じが凄く良かったです。
若林さんのエヴァンゲリオン状態からの自虐の剣は、もう見ながらこっちが辛くなってきましたが、自分を全て傷つけて「人間力のマシンガン」がモデルガンだったことを見せてくれます。
ここも全てさらけ出せるところで泣いてしまいました。
たりてる方にいけなかった二人ですが、それでも笑いながら、たりない世界にいるのが、本当にカッコ良かったです。
最後に生でクリーピーナッツが歌う「たりないふたり」が、もう最高で、途中で若林さんが後ろを向いて泣いていながらも、最後は嬉しそうに笑っている姿が本当に良くて。R指定さんもDJ松永さんも泣きながらプレイしているのも、感動的でした。
最後に若林さんが二人に「頼むね」と言ったのと、画面がフェードアウトしながらも、山ちゃんと握手していたのが最後の最後まで泣かせてくれるな、と。
いつかまた、二人の漫才が見てみたいです。
今回、関係が復活したからこそ、今度はどんな漫才になるのか。
今から楽しみです。
ひとまず、明日からの見逃し配信でもう一回、泣きたいと思います。
最高のイベントをありがとうございました。
なんというか、最後の二人の表情が全部もっていってくれました。
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