Vol.5 たろうとパッション-後編-
みなさんこんばんは!パッションです!
本日は昨夜に引き続き
原本太郎さんへのインタビュー記事後編です!
前編はこちらからご覧ください!
それではインタビュー、パッション!!
◆自分のやりたいことを見極める
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鹿児島に戻りたいっていうのはどこかで思っていたりしたんですか?
たろう
高校の時は、この狭い社会の中で一生を終えるのが嫌で鹿児島を早く出たいと思ってたのね(笑)だから大学は県外に出たいって思って東京に行ったんだけど、大学の時に県人寮って学生寮に住んでて。
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県人寮って鹿児島の人が住む寮ですよね?
たろう
そうそう。そこが凄く楽しくて、そこで鹿児島愛を感じて、いつか鹿児島に戻りたいなって思うようになったかな。
でもいつかっていうのは、40歳なのか50歳なのか本当にそのレベルでしか考えてなかったから、まさか30歳で帰ってくるとは思ってなかった(笑)
鹿児島愛を感じた”県人寮”
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早く鹿児島に戻ることになったのは建設コンサルタント時代の違和感が関係しているんですか?
たろう
きっかけで言ったら子供かな。
違和感も凄いあったけど、子供が産まれたってタイミングでもあって。移住したいって話は前からしていたんだけど、その時は別に鹿児島って決めてなくて。奥さんは宮城県の出身で鹿児島は縁も所縁もない所だから、いろんな所で移住を考えていて。気候が良いところ、温泉があるところ、食べ物が美味しいところを考えていったら鹿児島になったって感じだね。
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テンラボは何で知ったんですか?
たろう
ネットですね。
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あ、ネットなんですか!?
たろう
(笑)そもそも移住先をメインで考えてたからさ。
移住先が決まって、仕事をどうしようかってなった時になんとなくフリーランスみたいなのは想像していて。鹿児島にほとんどつながりはないし、前の仕事で独立は現実的に難しいし。だからどこかの団体に所属するって所で探していて、そしたらテンラボにいきついた。だから元々永山さんとかメンバーとのつながりは全くなかったんだよね。
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そうだったんですね。テンラボに決めた理由はなんだったんですか?
たろう
テンラボがいままでやってきたこととか、永山さんの考え方をいろんな記事で見てる中で、テンラボが良いなって思った。やっぱりコミュニティづくりとかそれをちゃんと行政と連携しながらやってたり、そういった所に惹かれたかな。
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なるほど。では、テンラボのHPの申し込みフォームで送られたんですか?
たろう
そうそう。テンラボの前のHPの採用の所で、非常勤講師って薄く募集してたから(笑)本当募集してるかどうか分からなかったけど(笑)だからテンラボには異例な入り方かもね(笑)多分いままでなかったんじゃないかな。
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なさそうですね(笑)どんな感じで合流していったんですか?
たろう
最初はオンラインでの合流が3ヶ月ぐらいあったかな。1月に履歴書を送って連絡をとって、2月とか3月に鹿児島に帰るタイミングに合わせてテンラボメンバーに会って、実際に現場に一緒に行かせてもらったり合宿に参加させてもらったり。
会社辞める時って有休消化があるじゃん。それで何ヶ月か沖縄にいるんだけど仕事をしてない時間があって、その時にオンラインでMTGに参加したりそんな感じで合流をしたかな。
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元々は会社員で、そこからいきなりフリーランスになって最初はどんな感じでしたか?
たろう
そもそもよく分からなかったんだよね。採用とかじゃないし、普通に会社員だったから合流って感覚もよく分からなかったし、鹿児島帰った時にここで仕事をするのかどうかもよく分からなかったよね。
いや最初っていうか今もずっとそうかな。分からないし焦ってるし不安だし。
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いまはその焦りとか不安をどう解消していったり、どう向き合ったり、どう考えていますか?
たろう
少しでも興味に引っ掛かったのは、まずはやってみようと思うようになったかな。それから、自分のやりたいことを見極めていきたいと思っている。
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たろうさんのやりたいことっていうとなんですか?
たろう
やっぱり前の会社でやっていたようなこと自体は好きだったから、官と民がうまくバランスを取りながら良い空間だったり、良い仕組みをつくっていければ良いなって思ってる。
もうちょっと具体的にいうと、今まで行政が管理してた公園ってあんまり面白くないのがいっぱいあるわけじゃん(笑)そうじゃなくて、民間のビジネスとかと絡めながら、もうちょっと楽しい空間になったり、楽しい動きができたり。そういうのを仕掛けられるようにはなりたいなとは思う。でもそれを個人でどこまでやれるかってすごい難しくて、今すぐやろうとしても中々難しいところはあるなって所は思ってる。
◆「人」とどう関わっていくか
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オーガニック商品を扱うお店はどんなきっかけでいまされているんですか?
たろう
ある公園の民間活用のプロポーザルがあって、そこにテンラボとは別で提案したりして、結局それはだめだったんだけど、その関係で今のオーガニック商品を扱うお店との関係だったりが生まれたかな。
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実際それはやってみてどうですか?
たろう
そうだね。やってるけど、中々難しいよね。それは会社っていう別のコミュニティの難しさを感じてる。でもそれはそれで勉強になる。
そういう意味では、この専業禁止っていうスタンスはすごい大事だなって思ってる。
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例えばどういう所ですか?
たろう
やっぱテンラボのやってることが仕事になっちゃうと良くないなって所があって。テンラボでの報酬だけに頼って生活していくのは健全ではないよなって。生活できなくなったらその仕事ができなくなるし、事業費がなかったらその地域に関われないことになってしまう。
良い姿は永山さんみたいに自分の生活の軸は別の所にあって、テンラボとしての活動は収入じゃない所でコミットしていくってなれば一番良いよなって思うね。
とは言っても難しいけどね(笑)
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わかります…。
テンラボに合流して実際現場に入ってみて、ずっと感じていた違和感だったりはいまはどう感じていますか?
たろう
一人ひとりの人とつながって、本質的な部分には近づいてきたかなとは思うね。だけどまだまだなんだろうな。うまく出来てないっていうか、そりゃ難しい所もいっぱいあるなって感じかな。
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難しいところというと?
たろう
それは自分の問題もあるし、どっちかというとこっちでコントロールできない所がいっぱいあるなって所はある。テンラボって伴走したりとかが多くて、その人とかチームがどうなるかって中々分からない所もあるし、うまく進まない所も勿論あるなって。
例えば、ある地域の仕事をやってると、どうしても頻繁にコミュニケーションが取れなかったりするから中々難しい。市役所の方で思い描いてる姿が進まなかったり、そもそもコミュニティとしてあまり力が発揮されてなかったりすることがあったりするんだよね。
だから自分自身もその地域にどう関わるかがすごいでかいなと思って。やっぱどうしても外の人止まりになっちゃうんだよね。
あすみんさんとかさりえさんみたいに住んでる地域に根を下ろして、自分も1プレイヤーでありつつその町の行政とも連携しながらまちの人と一緒につくっていくみたいな形が理想ではあると思う。
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これからテンラボとしてもたろうさん個人としてもどうしていきたいとかありますか?
たろう
地域に根を下ろしてっていうのもひとつはあるとは思うんだけど、もうひとつは自分のコア、テンラボ以外の仕事を固めていかないとなって思ってて。そこの関わりしろは大きいかなといまは思ってるんだよね。だからそれはどこの地域だろうが自分のコア、自分の個人事業としての力を高めていくことで、もっといろんな地域の人とも関われるし、さらにテンラボとしての動きでも関わることが出来たら良いなって感じかな。そこがまだ定まってないからさ。
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この1年間テンラボでまちに関わって、たろうさんはまちづくりってどう感じていたり考えたりしていますか?
たろう
「まちづくり」という言葉は良く分からないけど、丸1年間経って思うのは、どこまでも「人」とどう関わっていくかが大事なんだなと思います。
昨年のPLAY CITY! DAYSより。”人”とどう関わっていくか
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たろうさんが人と関わる中で大事にされていることだったり、これから人とどう関わっていきたいってありますか?
たろう
自分自身、人に上手く伝えたりすることがあまり得意じゃないということもあるんだけど、とにかく人の話をちゃんと聞くことは常に意識したいと思っているかな。話を聞いて、その人とか取り巻く環境にとって本当に必要なことを一生懸命考えて、自分としてもなんらかの形にしていく姿勢を大事にしたいと思っている。もしその時上手くいかなくても、その考えたこととか姿勢は今後に繋がっていくと感じています。
編集後記
はい!ということでパッションインタビュー第5弾
「たろうとパッション」でした!
いやー、今回もすごかったですね。
たろうさんが言っていた”焦り”っていうのも、自分もすごく感じていてう〜〜ってなったし、大事にしたいこともなるほどな〜って感じで、やっぱり皆さんが普段、こんなことを考えてお仕事されているのかが分かるとまた一段と深く、もっと面白くというかそんな感じです。
たろうさんから学ぶこともまだまだたくさんあるのでこれから盗ませてくださいね(笑)
たろうさんありがとうございました!
これからもよろしくお願いします!
パッション