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Vol.9 なるとパッション-後編-

こんばんは!パッションです!

本日は昨夜に引き続き
長崎徳子さんへのインタビュー記事後編です!

前編はこちらからご覧ください!

それではインタビュー、パッション!!

◆ファシリテーションは、自分の実現したい未来をつくる手段

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大学では何を学ばれていたんですか?

なるさん(以下”なる”)
社会福祉学部に進みました。高齢者福祉を中心に地域福祉を勉強していました。

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平成22年度文部科学省大学生の従業力支援事業 シンポジウムで「自分の言葉で表現できる」で事例報告をするなるさん

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「もう少し人からありがとう」って言われるような仕事がしたいって思われて、社会福祉っていう分野を選んだのには何か理由があるんですか?

なる
親が福祉関係の仕事をしているのもあって、社会福祉士の資格を取得したいと思ったことと。家業の高齢者施設を手伝いたいと思っていました。

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実際に大学で社会福祉を勉強されてどんなことを感じていましたか?

なる
学部では、調査実習という科目を選択していました。フィールドワークですね。質的・量的データ分析やソーシャルワークの実践をしていきました。
(詳しくはhttps://www.iuk.ac.jp/files/uploads/yuukari_11.pdf 68P~71P)
また、院生の時代から、大学の地域総合研究所でアルバイトしてました。そこでは市町村自治体からの依頼を受けて、福祉計画のためのインタビューしたりアンケートを取ったりしていたんだけど、結局大学の研究所としては、委託期間が終わると、そこのまちからはいつか出るわけでしょ?その後の地域の未来については関われない。
そういう時に、虚しさとそこに置いてきた気持ちをどうしようかなって思ったときに、地元の人や主となる人たちが動けたり、自分のやりたいことや目的を果たせたり、自分の夢が実現できる後押しをしていかないとなって思って。

どうしたらいいんだろうって思っていた時に、フェイスブックでたまたまテンラボが「地域プロデューサー育成講座」っていうのをやってるのを知ったの。「きっとこういう講座に参加する人がキーマンになるんだ!」「そういう人を見つけるにはどうすればいいんだろう?」って思って参加したの。

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大学の地域総合研究所の報告会@天城町
ファシリテーションを用いる

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そこでテンラボと出会うんですね!

なる
そうそう(笑)そのときまだあすみちゃんは、大学4年生だったかな。
そしてそこで、大学の地域福祉の現場のフィールドを自分のフィールドとして考えて、ちゃんと学んで実践していったんだよね。そのとき初めてファシリテーションに出会って、ファシリテーションの技術をその地域住民の人たちが持ってたら、より良い話し合いができて、自分のしたいことや自分のまちづくりの実現に近くなるんじゃないかって思ったの。
それで自分も学んで、そのファシリテーションを広めたいって思ってテンラボに入ったの。

色々やってきた中で、対話の重要性を感じて、永山さんに熱烈なお手紙を書いて、弟子入りしました(笑)

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そうだったんですね。
実際にその時は実践されてどうでしたか?

なる
大学の研究所にいながら永山さんの所に弟子入りしてたから、研究所として関わっている市町村でファシリをやって、手応えもあったし、上手くいかなかったこともあったよね。
だけど、活発な意見交換ができた気がするし、その市町村から「こんな会議の進め方は初めてでした。ありがとうございます」って言われて。

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第2回170人会議でグループファシリテーターを務める

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それはめっちゃ嬉しいですね!
今はそのファシリテーションを何年かやられていて、どんなことを感じていますか?

なる
ファシリテーションをできる人がいればいいし、ファシリテーションシップっていう心持ちがある人がいればいいなって思う。本当はファシリテーションは、自分が実現したい未来をつくる手段なんだけど、実現したい未来をみんなが実現できたらいいよね。

そして昔は対象が高齢者だったんだけど、今は子どもたちに目を向けてる。

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耳の不自由な方も参加するワークショップを設計し
ファシリテーションを実践

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子どもたちに目を向け始めたのは、なんでだったんですか?

なる
最初はキーマンを探したい、地域プロデューサーって人をどうやったら見つけられるのか、から始まったけど、結局やっぱり人だなって思った時に、人ってなんだろうと思ったら環境がつくるんだって思って。
それを思ったらその人たちの環境って、小さければ小さいほどいいなあって思ったの。別に子供の時から常勝教育しようってことじゃなくて、小さい頃からこのまちを好きな子がいればいいなあって。
子どもの時に思った、このまちが好きだったり、嫌いでもいんだけど、嫌いだったらどうしたら好きになるかっていうのが原動力になるんじゃないかなって思って。
子どもの時にいろんな選択肢があるってことは、いろんな大人に触れるってことだと思うの。

2年前に教育現場の若い人と話した時に、田舎の人は選択肢が少ないって話をされていて「えっ、ネットがこんなにあるのに少ないの?」って言ったら、やっぱり少ないんだって。
田舎の子どもは、検索ワードを入れるワード自体が少なく限られてるんだって。そんだけ情報がないって言われて、すごいショックだったことがあるのね。

でもそれは、田舎の子どもって会ってる大人が少ないっていうか、自分の親と学校の先生と数人の地域の人だけ。もっと視野が広がったら選択肢も広がるし。外に出て行っても、反対に自分の地域のことを知る機会にもなると思う。選択肢があって、選べる環境がいいなあって。

だから現時点では、地域のことが好きな人を増やしたいってことなんだけど、それは子どもの頃からそういう気持ちでいないと難しいのかなって思って。そしたらやっぱり子どもの教育って、子どもに選択肢がある場があることが大切だなって思うの。だから今、子どもに注目しています。

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なるほど〜。
では、これからはどうしていきたいって考えていますか?

なる
私は、どんな境遇に生まれてもその子たちの健やかさを見守りたいって思う。
境遇って変えられないけど、どんな不幸な親の元に生まれても、知識を得たりする教育は平等じゃないといけないって思うんだよね。
だからそこにあまり差別がない世界をつくりたいって思う。本を読めるとか、ネットで検索できるとか、些細なことなんだけど、学びの意欲を失くさないで欲しいのと、学ぶことが生きる力になることを知って欲しいって思うかな。

だけど、私怠け者だからボケってするんだけど(笑)ボケってしない為に、自分を奮い立たせる為に学校に行くとかそういう手段をとってる。

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自らそういう状況をつくってるんですね。

なる
テンラボも凄く良い刺激なの。考える機会を与えてくれるから。私テンラボにいなかったらダメ人間だから(笑)
でもそれに甘えちゃいけないとも思って、奮い立たせてるよ。
最初辛かったのが、テンラボで毎年目標を決めるんだけど、そんなの5年前はしてないもん。だけど書いたらしなきゃって思うのよね。
今年は学ぶ・遊ぶ・ボランティアって決めたから、そうするよね。そういう機会を与えてくれるテンラボに感謝している。私はその大事さに気付かされて、自分は毎回毎回何かをしようとするんだよね。今年は保育士になろうって勉強し始めて、もっと何かの役に立つことをしなきゃいけないとは思ってる。

ほんと私なんもしないの。だからこそ何かしなきゃって、自分に課すの。だけど、元々怠け者だから、目標は低いかもしれないけど、だけど、課さないと、もっとしない(笑)

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えぇ、全然そうはみえないですけどね(笑)
でも、なるさんは人生においてすごい貪欲に学んでいらっしゃるなって感じているんですけど、なるさんはなんでそんなに学ぶんですか?

なる
ひとことで言ったら、私は「信用」だと思ってる。信用される、信用する、自分自身も信用したい。
元々自分の意思じゃなくて、就職までいってるんだよね。大学は、社会福祉を学びたいってことと人に役立つノウハウを得たかったんだけど、はじめて自分で進路を選択したんだよね。それが30代後半だったんだよね。だから自分が学びたいことを学びたいって思うし、認められたいとも思ってるのかな。



◆テンラボにいることは、目的じゃなくて手段

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なるさんにとったらまちづくりってどう感じていますか?

なる
私にとったら、まちづくりは人づくり。人だよね。
そして、これから大人になる子どもたちには、原風景を大切にして欲しい。子どもの時に見たその風景を大切にして欲しい。そして自分のまち(故郷)を想える人になってほしいですね。遠くからでも自分のまちを応援できるようなそんな人々が増えたら、まちは賑やかになるんじゃないかな。

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なるほど。
テンラボって組織に入って何年か経ちますが、どんなことを感じていますか?

なる
テンラボに居るってことが、目的じゃなくて手段だと思ってる人って結構居ると思うんだよね。だからテンラボに居るからこそできること、テンラボに居るからやりたいこととか。足掛かりって言ったら失礼だけど、そういうのはあると思ってるな。
だからみんなの目指している”星”はそれぞれだけど、でもその先にある”大きな星”はきっと一緒なんだとも思っていて。
みんなが幸せで幸福なまちっていうか、自分だけが幸せになっても、周りが不幸だったら、絶対それは幸せじゃないから私の周りも幸せになって欲しい。それはもう世界平和とかまでいっちゃうんだけど(笑)やっぱりみんなそういう風に願ってると思うから、星は一緒だと思うけど、その星に行くまでの経路が違うよね。テンラボはその道筋のような気がしていて。その道筋を一緒に考える仲間が居たりとか、途中まで歩んでくれる仲間、そしてそこから自分一人で行くかもしれないし、そのままいくかもしれないし。

思想は全然違ってていんだけど、テンラボで未来的な話が出来るのがすごく嬉しいし、若い人たちがそういう話をしてるのがすごく楽して幸せだなって思う。
総括するとテンラボって組織は素敵ってこと(笑)

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テンラボって組織は素敵なんです



編集後記

はい!ということでパッションインタビュー第9弾
「なるとパッション」でした!
いやーすごい。なるさんとは2年前の夏にイルカゲストハウスで初めてお会いして、その時からパワフルな方だなって思ってたんですけど、やっぱ濃ゆいですね(笑)その時にテンラボのことを教えてもらって、まさか自分がテンラボに入るなんて思いもしませんでした(笑)
なるさんのいくつになっても学び続ける姿勢、見習いたいです。

なるさんありがとうございました!
これからもよろしくお願いします!

パッション

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