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【忘却度10%】ダメージ

1994年3月7日、レンタルビデオで鑑賞。

 本当に大好きな映画。ルイ・マルの中でもぶっちぎりですね。

 政府高官だったかとにかく地位も名誉もあるジェレミー・アイアンズが、息子の婚約者のジュリエット・ビノシュと泥沼の肉体関係に。そして悲劇的な結末。

 最初から最後まで全部大好きです。

 またキャスティングがうまいのが、息子役は2枚目の好青年なんですけどエロさは持ち合わせてない(のがよくわかる)男なのに対し、どれだけしっかりしてようと、ジェレミー・アイアンズとジュリエット・ビノシュからどうしても溢れ出てしまうエロさ。

 大人になるとますますそれがよくわかります。そりゃ、やっちゃうわこの2人。

 ラストはどこか遠くの地で、サンダル姿で歩いてるジェレミー・アイアンズの姿。

 これまでもルイ・マルの映画はたくさん出てきてますけど、群を抜いての忘却度の低さです。もっと「名作」と言われてる映画は他にいっぱいあるんですけどね。

<ポスターを見てみよう>

ルイ・マル「ダメージ

 私が記憶してるのは、着衣の対面座位のけぞりビジュアルですが(言い方)、後ろから抱きしめてるビジュアルは初めて見たかも。全裸お互い目隠し対面座位(言い方)とかいろいろジャケはありますね。

<ネットで調べてみる>

 若いときは「なんでそうしちゃうかな」と思い、大人になると「すごくよくわかるから、自分は気をつけよう」と思い、さらに年を取ると「運命の女と情事に溺れて、それで人生台無しになってもいいか」と思います。

 そしてラストにジェレミー・アイアンズが言う、それだけのミューズが、実は「普通の女だった」というのがまた人生。

 愛した女のパネルを部屋に飾って、一人で半隠居生活を送るジェレミー・アイアンズ。この2年くらいの私がまさにそうなので、とりわけ強い思い入れがある映画でした。

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