【忘却度0%】伝説巨神イデオン 接触篇 発動篇
1991年8月24日、ビデオで再見。
このとき見たのは「発動編」だけです。
「もっとも好きな映画」「もっとも何度も見た映画」などいくつかのジャンルの1位はそれぞれあるのですが、「もっとも影響を受けた映画」となると、ぶっちぎりで本作でしょうね。
これを中学生のときに劇場で見たときの衝撃は、それ以前にもそれ以降にも、上回った映画ないです。
映画としては無茶苦茶です。テレビシリーズ39話分を初見の人には絶対にわからないダイジェストにした「接触篇」、そしてテレビシリーズ打ち切りで見せられなかった4話を描く「発動篇」という構成。全部のテレビシリーズを熱心に見てた人にしかわからない上映でした。
あ、いま急に反省することが。「無限列車編とかさ、漫画やテレビシリーズを最初から見てる人しかわからない上映方式で、興収トップってどうなの」と正直思ってましたが、イデオンのほうがひどいと思います。すいません。
話は戻りまして。
ロボットアニメなのにロボットがあんまりかっこよくない、出てくる登場人物は主人公コスモを含め、皆怒りっぽかったり皮肉屋だったりヒステリーだったりと感情移入できないろくでもない奴ばかり、そして「皆殺しの富野」の本領が最大限に発揮された止まらない殺戮描写。
でもすごい。
発動篇はよく見ると、ほとんどが戦闘シーン。その敷き詰められた戦闘(板野サーカス!)の上で描くエゴむきだしの人間ドラマ。そして最後は一気に宇宙滅亡からの人類創生。
たぶん見たことない人は、この説明を冗談だと思うでしょうね。でも本当なんです。
これを中学生のときに映画館で食らっちゃったら、そりゃその後にどんな名作に出会っても、「影響」という意味では超えられないですよ。たとえるならこの10数年後、中学生でエヴァンゲリオンに出会った人みたいなもので。
「女らしいよい部屋だな」「おたわむれを」
台詞もほぼ全部言えるしなあ。どころかこの後、イデオンの名台詞を「和訳」する事典とか自分で勝手に書いて、コピーして各所に配ったりしたもんなあ。日本サンライズ(当時)の方にまで。
<ポスターを見てみよう>
あらゆるポスター見てるし、劇場パンフレットもロマンアルバムみたいなムックも、特集してる雑誌も小説版も全部買ってたし、すぎやまこういち先生のサントラも全部買ったし、湖川友謙先生のジャケットワークはたぶん完璧に把握してるかと。
<ネットで調べてみる>
ネットに書いてあることは、だいたい知っております。
でもイデオン絡みでいちばん好きなのは、テレビシリーズのエンディング、戸田恵子さんの「コスモスに君と」です。こんなすごい歌、やはりこれより前も後も聞いたことないです。