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【忘却度70%】淀川長治「淀川長治自伝」

1990年5月7日。

 神保町の三省堂で上下巻購入。

 これは本当に大好きな本でした。

 置屋の芸者さんたちに囲まれて育って、小さいときから近くの映画館に入り浸ってという少年時代からの、タイトル通りの淀川長治先生の自伝。

 そのエピソードの数々でさっと語られる、含蓄ありすぎな人生訓みたいなのがひとつひとつよくて、当時線引いて付箋つけて読んでました。

 例を挙げろと言われるといま何ひとつ思い浮かびませんが。

淀川長治自伝

<ネットで調べてみる>

 大学の作文講座みたいな授業で、「自分が影響を受けた人物」というお題のとき、私はこれを読んだばかりなこともあり、本書を引用しつつ淀川長治先生について書きました。

 ほとんどの人が歴史上の偉人について書いてる中では異色だったらしく、翌週の授業で先生が、私の作文をべた褒めしてくれつつ、それで講義してくれたことを思い出しました。

 それがきっかけじゃないですけど、そういう経験って物書きになる人には大きいんですよね。


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