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【忘却度60%】永倉万治「ラスト・ワルツ」
1991年5月22日。
1993年7月20日、その後も再読。
この4月から雑誌編集部で働き始めた私ですが、よっぽどストレスだったのか、5月に早々に、1か月入院することになってしまいました。
ずっと具合が悪く検査したらB型肝炎かもということだったのですが、実際は伝染性単核症というこれ以前もこれ以降も一度も聞いたことない病気でした。
というわけでここから、やることなく本を読むだけの生活となります。
まず入院2日目に、大好きな永倉万治先生のとりわけ好きな小説。
この数年前に永倉先生は脳出血で倒れて、リハビリ後に復帰されたんですが、その体験と過去の経験が投影された、自伝的な作品だと思います。
ラストは外国の友人に電話をかけて、何年ぶりかで話す号泣シーン。
自分が入院中ということもあり、いろいろたまらない気持ちになった1冊です。
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<ネットで調べてみる>
これ自分のエッセイ本にも書いたことなんですけど、永倉先生の雑誌ライター時代からよく読んでて、小説家になられたあとも追っかけしてました。文章の影響を受けてるというのも公言してます。
そんな私も編集者・ライターから小説家に仕事がシフトしていったわけですけど、もちろん永倉先生とは比べものにもなりません。