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2年と15回の試作を経て完成した、objcts.ioの「Moore Soft Backpack」

objcts.io(オブジェクツアイオー)」は、土屋鞄製造所で鞄製造とブランド運営を経験したメンバーで立ち上げたレザー製品のブランド。

2018年11月末に正式にローンチし、現代のシーンに合った機能性と使い手の感性に響く情緒性を兼ね備えた製品開発に取り組んでいます。

はじめてのnoteでお伝えするのは、objcts.ioのメインプロダクト「Moore Soft Backpack」について。

販売に至るまでに2年の歳月をかけ、素材・デザイン・縫製の組み合わせを検討するために行なった15にのぼる試作。

着想から試行錯誤を経て完成した「Moore Soft Backpack」の開発ストーリーをお伝えします。

「優れた機能をもった美しいバッグが欲しい」

きっかけは4年前、何気ない会話の一言からでした。

「デバイスやガジェットに馴染んで、格好いいバッグって少ないね」

優れた機能とデザインを兼ね備えたノートパソコンやアクセサリーが日常生活に浸透している現代。

その変化に即したバッグがあったら。そして機能だけでなく、持っていると気分が高揚するようなバッグがあったら。

「自分たちが欲しいと思う美しいバッグを作ろう」

製品開発はごくシンプルな欲求から始まりました。

顧客との出会い、対話

キャンバスとレザーのコンビで製作したファーストサンプル。撥水生地を採用し、内装と外装の間に防水フィルムを使用するなど、防水力のある仕様を目指しました。

7回のサンプル製作を通して製品の完成度を納得いくものに仕上げ、迎えた最初の販売。非常にありがたいことに、用意した製品は完売するほど好評でした。

しかし、販売後に寄せられたのは価格とデザインへの想定していなかったフィードバック。ここから使っていただく方々との対話をもとにした更なる試行錯誤が始まりました。

自分たちの視点だけではなく、使っていただく方からフィードバックをいただき、自分たちの中で咀嚼する。そして製品をより良くするアイデアを考え、それを製品に落とし込む。この繰り返しを実直に続けていきました。

ライフスタイルに馴染む、革の選定

そして辿り着いたのがオールレザーのバッグに刷新すること。

革は時間を経て柔らかくなって表情がでてきたり、肌に馴染んでいったりと使い込む楽しさがある素材。

持つ人に美しさを強く感じてもらうことができる素材でバッグを作りたい。そこに検討を重ね、絞り込んだ機能を持たせたいと考えました。

・バッグに入れて持ち歩きたいデバイスや小物を収納できること。

・水に弱いという革の弱みを克服し、収納した道具を守れること。

・毎日の生活で使う物だからこそ、使い手に配慮した軽さであること。

スクエア型のフォルムやデバイスの収納方法といった基本的な要素を踏襲しつつ、感性に響く素材と熟慮された機能を両立したバッグを制作するために、数ある革の中から防水性に優れ、質感の合った革の選定を行いました。

そして完成したオールレザーのサンプル。ここから、幅広いシーンで使っていただけるよう、カジュアルとフォーマルのバランスの検討を行いました。

objcts.ioが目指す「美しさ」とは

カジュアルとフォーマルの境界なく、使っていただけるようなobjcts.ioらしいバッグにしたい。そのために、ブランドの個性を表現する方法と美しいシルエットを模索しました。

そこで、objcts.ioのプロダクトアイコンをロゴの型押しから「スポンジワーク」と呼んでいる電子回路をイメージした浮き出し加工に変更しました。

スポンジワークとは普段はデバイスを保護するためにバッグに使われている芯材をデザインへ応用したもの。鞄職人としての経験を活かしたデザインでブランドの個性を表現しています。

そして様々な服装に合う上で重要だと考えた美しくこなれたシルエット。

バッグの底に使う固い芯材をあえてバッグの上部に採用することで、美しい形をキープ。またバッグの下部に柔らかい芯材を採用し、革のドレープを生み出すことができる構造に。使用する芯材の検証を繰り返すことで、スクエアでありながらも中央にしなやかなドレープを持ったシルエットが完成しました。

15回の試作を経て

着想から15の試作を経て完成した「Moore Soft Backpack」

そこにはテクノロジーとクラシックな素材を掛け合わせて、機能と情緒を同時に感じていただける製品を作りたいという想いを込めています。

objcts.ioでは「Moore Soft Backpack」をはじめとした全商品ラインナップを手に取ってご覧いただけるショールームを設けております。

ショールームにお越しいただき、「Moore Soft Backpack」に手を触れることで、その想いを感じてもらえれば幸いです。下記ページからご予約を承っております。

皆さまのご来訪をお待ちしております。

平日13:00-19:30 (土日祝休み)
※最終入場19:00
※5月6日(月)は13:00-19:30にてご予約なしでお越しいただけます。

Location :
東京都中央区日本橋本町 3-2-8 THE A.I.R BUILDING 3F





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