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ガールズバンドクライに心と精神と脳を破壊された話#1

最終回を目前にして今更書くのも微妙だし、正直言語化が難しくて、書くか迷っていたんだけど、こんなにも心と精神と脳に来るアニメは多分今後の人生で経験することが無いだろうなと思って、書き留めるという意味で書くことにしました。文章下手くそマンなのでそこは大目に見てください。
余談ですが、ブルーレイ全巻ももちろん買いました。

むちゃくちゃネタバレを含みます。

タイトルは自分の話っぽく書いてますが、1話ずつの感想と考察と妄想を描こうと思います。なお、初見の感想ではなく、1話から12話まで見たうえでの考察を含みます。てか考察多めです。

まだ12話まで見ていない人は今すぐ見てください!


全部さらけ出して、いくぞーーーー!

ガールズバンドクライ 5話 仁菜のセリフより


そもそもなぜこのアニメを見ようと思ったかですが、特に注目していたわけでもなく、なんか面白いアニメないかなーぐらいの感覚で、最近の3Dアニメってどうなんだろう?ぐらいの気持ちで、見始めました。5月終盤位から見始めたので、リアルタイム勢ではないです。
それでこの仕打ちだもん。ずるいよ。

キャッチコピーについて

本題入る前に、まずはキャッチコピーについて軽く触れておこうと思います。

怒りも喜びも哀しさも全部ぶち込め。

ガールズバンドクライ公式サイトより

メンバーそれぞれが持っている思いや感情を”大好きな”歌にのせて、表現すること。このアニメはそれに尽きます。そして”感情正論モンスター”井芹仁菜がいるからこそ、これが成り立っていると思っています。

この世界はいつも私たちを裏切るけど。
何一つ思い通りにいかないけど。
でも、私たちは何かを好きでいたいから。
自分の居場所がどこかにあると信じているから。
だから、歌う。

ガールズバンドクライ公式サイトより

それぞれが何かしらの葛藤や悩みを抱えていて、それを吐き出したりする”居場所”が必要で、大好きな歌の力を信じてやまないから、彼女たちはこうしてバンドを組んでやっていこう。ってなったんだと思ってます。
この人たちとなら楽しくできるかもって。
ただ単に頑張るぞー!ではなく、負の感情が原動力となるまさにロックです。
この辺がガルクラの大好きなところです。

第1話 東京ワッショイ

まずサブタイトルについてですが、これは実在する歌のタイトルになっています。
この歌については詳しく知らないので歌詞を見たのですが、自分の理解力が乏しいのか、1話の内容を含んでいるかと言われると微妙なので、単純に東京っていうのと、ワッショイっていう響きだけなのかなと解釈しました。もっと深い意味あったらごめんなさい。

ここから本編です。
仁菜が新幹線で旧ダイヤモンドダスト(桃香)の空の箱を聞きながら寝ているシーンから始まります。この空の箱という曲は、後で駅前で桃香と合うシーンで「背中を押してくれた曲」といっています。10話でも「あの曲は、押してくれたの。私の背中を。」と言っている通り、空の箱は仁菜のテーマソングであり、原動力なんだと思います。(1話のカラオケボックスのシーンでもテーマだと言っています。)だから辛い時、前を向きたい時、に聞く曲なんだと思います。
自分が辛いとき、後押ししてくれる何か。そういうものがあるのって大事ですよね。

また、家から出てくるシーンは描かれてませんが、10話の時は黙って出ていこうとしましたが(結果違いますが)、この1話では黙って出てきたのかなぁと想像(妄想)してます。

自分の”居場所”にいた結果、新幹線は乗り過ごしてしまい、品川で降りるつもりが東京まで来てしまったわけですが、品川までのチケットなので改札から出ようとすると当然引っ掛かります。(初見では気づかなかったですが、見返したときに気づきました。(遅))こういう細かい描写もすき。

また、乗り換えも川崎に行くのであれば、京浜東北線(水色)に乗るべきですが、横浜と横須賀を勘違いして横須賀線(藍色)に乗ってしまいます。
ここで仁菜のセリフが入ります。

ガールズバンドクライ 1話より

17歳。3月。私は東京に来た。負けたくないから。間違ってないから。

ガールズバンドクライ 1話 仁菜のセリフより

めちゃくちゃいい音楽でいい感じのこと言ってますが、既に乗る電車を”間違ってます”。こういうのもすき。

そして、雪の写真を撮ろうとしたところで、スマホの充電は切れたところでオープニングになります。
(ここでは雪が珍しくて写真を撮ろうとしたのかなと思ったのですが、調べた感じでは、熊本でも普通に雪が降るっぽいので謎です。)

そして私はこのオープニングで心をつかまれました。

そこからなんやかんやあるわけですが、「何一つ思い通りにいかず」散々な訳です。

その嫌な気持ちから抜け出すために、ここでも空の箱を聞きながらSNSを見始めるわけですが、川崎駅で桃香がライブをやるという投稿を見かけます。

ただし、この時点で桃香はこれを最後の歌にするつもりで歌っているわけです。それはなぜかというと、観客の数(8人+仁菜)からも、後の発言からもわかるように、”一人では”うまくいかなかったからです。
だから最初に仁菜に声をかけてもらった時も素っ気ない感じでしたが、仁菜がオタクのごとく言葉をぶつけると、桃香の顔つきも変わったように見えます。
12話まで見た今なら、この時既に昔の自分を思い出したのかなとも見て取れます。

このあと桃香と仁菜の会話が続きますが、聞けば聞くほど、仁菜は田舎者で世間をあまり知らないんだろうと見て取れます。牛丼を食べたことないし、中指立てる意味も知らないんですからね。

ガールズバンドクライ 1話より

牛丼屋から帰った後、いろいろお話をする中で、桃香はますます自分と仁菜を重ねていたことでしょう。

桃香はその会話のなかで何気なく言った一言で仁菜を逆なでしてしまうわけですが、歩道橋のシーンで桃香は仁菜に謝ります。

その年で高校辞めて、こっちに出てきたんだもんな。楽勝なわけないよな。

ガールズバンドクライ 1話 桃香のセリフより

これは桃香がダイヤモンドダストだった時代に高校を辞めて、こっちに出てきた時のことを思い出したからです。この話は8話で出てきますが、改めて見返すと胸に来るものがあります。

そして桃香と仁菜は1夜を共にしますが、翌朝、桃香は手紙とギターを置いて行ってしまいます。
これは桃香が次に進むために決断をしたからです。

地図にはないはずの三叉路に今
ぶつかっているのですが
何を頼りに進めばいいのでしょうか

空の箱 の歌詞より

空の箱は、ダイアモンドダスト時代に作った曲だと考えると、地図にはないはずの三叉路というのは
 ・このままダイアモンドダストで音楽を続ける
 ・ダイアモンドダストを抜けて一人で音楽を続ける
 ・音楽を辞めて別の道に進む。
この3つだと思っています。

はじめは、真ん中の選択肢を選んだわけですが、その選択もうまくいかなかったわけで、であれば一番下の選択肢である音楽を辞めようと大きな決断をしたのだと思います。

桃香は仁菜と自分を照らし合わせて、仁菜には負けないでほしいという意味を込めて、”中指立ててけ!”とギターに残し、仁菜に託したんだと思います。

そして仁菜はギターに書かれた”中指立ててけ!”をみて桃香を探しに行きます。

私、負けたくなくてここに来ました。だから桃香さんにも負けないでほしい。一緒に、一緒に、中指立てて下さーーーーい!

ガールズバンドクライ 1話 仁菜のセリフより

桃香は自分のことをこんなに好きな人がいることに気づき、その言葉を受け、ジャガジャーンと答えたと自分は解釈していたんですが、(実際はバンドを一緒にやることだと勘違いしていただけでした。)
自分も仁菜側の解釈で、お互い頑張りましょう!的な意味だと思ってました。

そして空の箱を歌うわけですから、ここで完全に心がヤラれました。

この記事を書くために見返していますが、このシーンはジーンと来ます。ずるいよ。


てなわけで駆け足気味に1話の感想?を書いてみたのですが、想像より重いので2話以降は見てくれる人がいたら書こうかな。
正直もっといろいろ書きたいのですが、全体をもっと書いてしまうとなんかいろいろよくない気がするのでこの辺にしておきます。

2024.06.26追記
書きたいことがまだかけていなかったので追記します。
空の箱の歌詞の地図にはないはずの三叉路ですが、まさに今自分もぶつかっているところで
・このまま今の仕事を続けるか
・今の会社をやめて別の会社に就職するか
・今の仕事をやめて全く別の道に進むか
という状態で、正直上2つは自分が自分でいられないような気がして、かと言って一番下の選択肢は先が見えないわけです。
私もいい大人ではあるので、仁菜や桃香のような選択を直ぐには決断出来ず、相談できる相手もマトモにいないので、むちゃくちゃ迷ってる訳です。
そんなときにこの作品を観たので、刺さるどころか貫通してます。ヤバいです。 
その気持ちを吐き出す為にこの記事を書いたまであります。このあとの話でどんどん突き刺さって穴だらけになるわけですが。。。

ただガールズバンドクライという作品というかトゲナシトゲアリ?が自分の背中を押してくれているような気がするのは事実で、今年中にはなんとか決断したいなと思っています。
いつか桃香や仁菜のように"退路を断つ"っていう選択もしなきゃいけないですが、その話はまた8話のときに。。。

2話書きました。


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