今年の薔薇
今年は確かに開花が早い
全国各地で、薔薇というか花の開花が早いというのはニュースで流れていたので知っていたが、なるほど確かに今年は早かった。
うちもちょっとした感じ、いや、ちょっとじゃないな、謙遜はよそう。けっこうちゃんと一生懸命に薔薇を育てていて、見応えはある方だと思う。
ただ、薔薇やガーデニングに関しては、一般家庭なのに超すごい感じで、
「ここは入場料はおいくらですか?」
と尋ねてしまいそうなレベルに仕立てている方もおられるので、そんな方々から見たらうちはまだまだ弱小の貧弱者でございます。
突然だけど、僕が好きな薔薇をここで公表しようと思う。
一位…クィーンオブスウェーデン
うちがたまたまスウェーデンカフェをやっているので、なんとなくスウェーデン産の薔薇なんてあるのかな〜なんて調べていたら辿りついた薔薇だった。
色は薄いピンクでカップ咲き。木立ち性。なんというか、シュッとしていて、あまり樹形が乱れず、良い感じに佇んでくれる優等生、という印象。
薔薇って、剪定しないと本当に暴れるので、しかもトゲトゲしているので放置していると凶器にもなりえるのですが、この子に関してはそこまで剪定しなくても落ち着きがあるので大好き。もちろん花のほうも、カップ型に咲く大人しい感じで可愛いのだ。
二位…ハニーディジョン
この子はただただ、花の色、形が好み。うちのはあんまり花をつけてくれないので、ちゃんと咲いているのを見かける事は稀なのだけれど、それでも咲いているとけっこう感動する。
アンティークカラー、とでも言おうか。クラシックで上品な色と、花びらの数が多すぎない感じ。最高。
三位…カクテル
つる性の薔薇で、これは本当に薔薇なのか?と思ってしまうほど、花びらの数は少ない。
いわゆる原種系、というものなのだろうか?
本来、野生で咲いていた薔薇に近いような感じ。
うちにいるこの子には、本当に迷惑をかけた。
庭にレンガを敷いたりする、人が歩く所を整地する、という事で、三回くらい移植をしてしまった。せっかく根付いたところを、掘り起こして、植え替える、という作業を繰り返してしまった。
根っこには相当なダメージがあっただろうに、このカクテルちゃん、いやちゃん付けはよそう。カクテルさんは、ちゃんと蘇ってくれた。さすがの強健さである。
花の色も良い。外側は赤く、内側に向かって光るように黄色い。上品で、大人っぽくて、本当にカクテルのようだ。
まだまだ本領を発揮してくれてはいないと思うが、今後が楽しみなカクテルさん。第三位だ。
本当に品種が多い
毎年、時期になると色んな場所で「ローズガーデン」のイベントを開催していたりする。
今年はちょっと忙しく、あまり見に行けなかったが、やっぱり薔薇を見ていると少し上品な気持ちになれるような気がする。高尚な人間にさえ、なれるような気がするのだ。
ちょっとネクタイをしめて、紅茶でも嗜もうかな、なんて、そんな感じだ。チューリップやタンポポにはない、大人な綺麗さ、みたいな魔力が薔薇にはあると思っている。
「えっと趣味ですか…薔薇を眺めたり…匂いを嗅ぐ事ですかね」
そんな事をさらっと言える大人、つまり紳士になりたいものである。
…書いていて、何かおかしいと思った。
ちゃんとした紳士な大人は「匂いを嗅ぐ」とか言わないだろう。
というわけで、やり直す。テイクツー。
「えっと趣味ですか…薔薇を眺めたり…香りを楽しむ事ですかね…」
少しは変態感は薄れただろうか。