呼び方の変遷2

また変わってきた

以前こんな記事を書いた訳だが、うちで飼っている三毛猫の名前は本当は「とらにゃん」である。

三毛、なのに、とら。虎柄でもなんでもないのだが、まあそうなってしまったのだからもう仕方ない。16年くらい一緒にいる。基本的にアホな子である。

さて、そのとらにゃんだが、最近はもう、さすがに老猫の域に入ってきて、歩き方が「よちよち」になってきた。

若い頃は違った。「トコトコ」歩っていた。

ちょっとまて、「歩っ」ってなんだ?

「歩いて」じゃないの?小さい「っ」が入っていいんだっけ?

閑話休題。

「トコトコ」でもない、「スタスタ」歩いていたような気がする。

とらにゃんは、とにかく軽快だった。自分でドアノブまでジャンプし、あらゆる部屋の出入りは自由だし、階段の昇降だってメチャ早かった。

それが今では、ドアノブにジャンプをしても、開けられる事はないし、階段の昇降、特に降りはすごくゆっくりになった。

「よちよち」歩きのおばあちゃん猫、といった感じだ。

僕はそれを見て、切ない気持ちになる。

でも生き物だから、仕方ないことなんだよな。誰にだって僕にだって老いは来る。

遅いか早いかの違いだけだ。

とらにゃんがよちよち歩く。

とらにゃん、よちよち。

とらにゃんよちよち。

「とちとち」

僕は気付いたら、とらにゃんをそう呼びはじめていた。


とちとち

さすがに「は?」

みたいな顔をしている。

漢字にしたら「土地土地」ではない。

ひらがなで良い。

「とちとちぃ〜」

長生きしてもらいたいものだ。

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