バーベキュー
外でお肉を焼くということ
うちには、何故だかわからないけれど、アメリカ人のご家庭にあるような、けっこう大きなドーム型のバーベキューグリルがある。赤いやつで、本格的な感じのやつだ。でかいカタマリのお肉をガンガン焼けるようなやつだ。
「おいおい何だよキッズたち、お前らのソレはアレか?焼肉パーティかい?バーベキューってのはコレを使うんだZe⭐︎」
って感じの、バーベキューグリルだ。
何故買ったかは、もはや覚えていない。
なんかこういうバーベキューグリルを持っておけば、友達たちが遊びに来た時に、ちょいとバーベキューでもやろうか、となって、みんなでキャッキャワイワイできるんじゃないだろうかと、多分そんな動機だったと思うんだけれど、僕にはそんな気軽にバーベキューやろうぜ、みたいに誘える友達はいなかったのである。
奥さんを誘っても
「イイ。イラナイ」
と言われるだけで、(というかバーベキューやる?という誘いに「イラナイ」って何?「ヤラナイ」じゃなくて?)全然興味がなさそうだった。
しかしだ。買ってからずっと出番がなかったバーベキューグリルだけど、ついにそのベールを脱ぐ時がやってきたのだ!!
カナダにいた時に知り合った友人が、なんとはるばる栃木に来て、バーベキューやろうよ!と。誰から誘うでもなく、なんかこう雰囲気で
「涼しくなったらさー、バーベキューでもどう?」
と誰かが言い出してくれたおかげで、トントン拍子に事が進んだのである。
それならうちに、何故かは知らないけど、でかいバーベキューグリルがあるよ!と。とても自然な流れで、栃木の片田舎に集まることになったのである。
1番遠い人は、なんと鹿児島県からやってきた。愛知から二人、そして都内から二人である。
航空券を入れたら、なんという高額なバーベキューだろうか。お肉を食べて、翌日また飛行機で帰るという、弾丸バーベキューツアーである。バーベキューをやった時間より移動の時間の方が長かったんじゃないの?というレベルだ。
もう、僕はあまりに嬉しすぎて、全力でもてなした。もちろん食材費の請求なんて野暮な事はしない。思い切りお酒もお肉もピザも食べてもらった。
本当に楽しかった。
次回に続く。