女性の煙草
なぜ??
純粋に、そう思ってしまう。
煙草は高い。
いま、一箱500円くらい平気ですると聞いている。
500円で、12本くらい入っているのだろうか?
1本あたりいくらだ?吸い終わったら捨ててしまうのでしょう。完全なる消耗品。吸い殻というゴミになるのが決定しているものに対して、本当に高いと思う。
女性って、僕ら男性よりも、出費が多いのでは、と僕は思っていて、たとえば化粧品である。
奥さんの買い物についていくと、化粧品コーナーを一緒にみることがあるのだけれど、なんかヤクルトみたいな大きさのキラリとした何かが、3700円とかだったりしていて、奥さんは迷いもなくカゴに入れてしまう。
「まじかよ!!!!!」
僕は本当に毎回驚いてしまう。ヤクルト1000だって200円出せば買えるぜ!?
3700円!?What’s!? 正気かハニー、目を醒ませ!
「いや、これ安いほうダカラ」
奥さんはサラッと言う。僕はもう、訳がわからなくなっていた。
とまあ、3700円かどうかは知らないけれど、女性は化粧品って必須だと思うので、まずそこで出費がある。
あとは生理用品などだろう。たまに奥さんに頼まれて、帰りにドラッグストアに寄って買ったりするのだが、地味に痛い出費ではないだろうか。男には完全に不要な品であるから、生涯で見れば出費として大きな差だろう。
それから、女性同士の、ランチタイムである。
完全に偏見だが、女性は男性よりも、カフェなどで友達とおしゃべりする時間が多いのではないか、と思う。だいたいドリンクとケーキなどがお供になるのだろうか。週一でランチ会を開催したら、それもまあまあの出費だろう。
さらにそれに付随して、洋服なども、男性よりも買う機会が多いのではないだろうか。
「せっかく友達に会うんだし、おしゃれして行こ♪カバンも新しくしちゃおうかな♪」
みたいなノリである。
僕なんかは洋服なんて数は持っていなくて、毎回同じ服で出かける、みたいな事は多々あるのだけれど、女性はおしゃれな服をたくさん持っているような気がしている。
「着ていく服がナイ」
上記はうちの奥さんのセリフである。
夫婦で共有しているクローゼットの7割は奥さんの服で埋まっているのに、服がナイ、などと平気で抜かすのである。
では目の前にある服の山はいったい何なのか。布か。
以上のように、女性は何かとお金がかかるのでは、と思っている。
その上でさらに、煙草とは。
ブルジョワジーすぎやしないか。
お肌にも影響があるのでは?
煙草には様々な有害物質が含まれていると聞く。
ニコチン、などは有名ではないか。あとはタールだ。タール、これは毒だろう。名前からして有害っぽい。工業用っぽい響きすらある。
そんな物質が含まれた煙を肺に含むのだから、もうこれは本当に意味がわからない。悪影響がありまくるのではないか、と思ってしまう。
煙を吸う訓練
今、文章を書いていて思ったのだが、あれかな。喫煙者の人は、きたるべき災害に備えているのかな。
地震である。
東日本大震災、熊本地震。
そして起きるであろうと言われ続けている、南海トラフ地震。これらの地震の被害で、津波などと同様に本当に怖いのは、火災だという。
火災が起きれば、当然、多くの煙があがる。
建物の中。子供の泣き声。赤く染まった二階の窓に、小さな人影がうつる。
「まだあの建物の中に子供が!!」
「ああ、早く、消防車…」
「ほ、炎の勢いが強くなっている!!」
「だめだ、危険だ、離れるぞ!!」
男たちは、恐れ慄いていた。もう、無理だ。
あの子はもう助からないかもしれない。
消防車の到着までには、まだかなり時間がかかりそうである。誰もが肩を落とした、その時だった。
「役に立たない男どもは引っ込んでな!」
やや掠れた、女性の声だ。その場にいる誰もが、声のした方向を向く。
男性と比べると、さすがに体格では劣る。しかし、そこにいる誰よりも、彼女は大きく見えた。そして、咥えタバコだった。
頭から水をかぶり、女性はずんずんと燃え盛る建物の中へ進んでいく。
あっという間の出来事だった。女性は取り残されていた子供を抱え、少し黒くなった頬をぐいと拳でぬぐった。
「こちとら、毎日毎日、タバコの煙を肺に入れてんだ。鍛え方が違うのよ、嫌煙者とはね」
いざという時には、男性よりも女性の方が、決断、行動力に勝るという。
なるほどそういう事か。
女性のタバコは、いつか来る災害の時のためのもの、という理解でよろしいのかな。
決して
「あぁ〜ストレスたまる〜!!くそが!!」
ハイヒールに咥えタバコで、むかつく男上司の机を蹴る、などでは無い事を僕は個人的に祈っている。