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【あの卒業生は今】 中谷 幸さん

【あの卒業生は今】vol.16

学生時代の出来事の中で後悔していることは無いと語る中谷さん。そんな中谷さんの仕事や世の中への期待や今後の目標、育児休暇の過ごし方や学生時代のエピソードをお聞きしました。

-はじめに自己紹介をお願いします。
2000年度に国際学部を卒業した中谷です。現在は育休中ですが、楽天に勤務していて、ECサイトのWebデザインチームに所属しています。プロデューサーとして、企画立案やデータ分析などをしています。

-どんな学生時代をすごしましたか?
国際学部にはクラスがあったので、クラスの仲間をはじめ、ゼミや履修していたそれぞれの授業の仲間などたくさんの出会いがありました。国際学部にはユニークな人が集まっていたので、刺激を受けながらとても楽しい学生生活を過ごしました。

-学生時代の印象に残っていることはなんですか
 夏休みや春休み期間を使って、短期留学のプログラムに参加したことです。私はアメリカやカナダ、スペインに留学しました。海外でしか体験できないことを体験することができたのはとても貴重な経験でした。
 その中でも、特にスペイン留学が印象に残っています。1年生の時に第二外国語としてスペイン語を勉強し始めたばかりの時期のプログラムでした。もちろん興味はあったけど、まだ挨拶程度しか分からない状況だったので、さすがにまだ早すぎるなと思っていたら、先生に「大丈夫!行ってみよう!」と背中を押され参加することに。スペイン語も始めたばかりで、本当に喋れないのに、スペインの超田舎町にホームステイしながら学校に通うという経験をしました。本当に田舎町だったので、英語なんて通じないし、ステイ先でも身振り手振り、辞書を片手にコミュニケーションを取ったりして、とにかく大変でした(笑)
 語学学校にはフランス、イタリア、ブラジルなど、各国から学生が集まっていました。最初はお互いに言葉の壁があったけど、一緒に勉強しながらスペイン語で話したり、授業後にみんなで出かけたりすることで、言葉がうまく通じなくても、恥ずかしがらず積極的にコミュニケーションをとることで、お互いに打ち解け仲間を作ることができた経験が印象に残っています。

-お話を聞く限り、学生時代に力を入れていたことはやっぱり語学の勉強や留学ですか?
 そうですね。でも、語学は力を入れていたというより、好きだったということが大きかったです。「力を入れて頑張った!」というよりも、好きだからこそ、色々なものを見てみたいとか、色々なところに行ってみたいという欲が強くなって、それが自然と語学に力を入れるきっかけになっていたんだと思います。学生時代に語学への興味を広げることで、異なる言語や文化、価値観を持つ人たちと出会え、多くの経験をすることができました。

-自分を一言で表すと?
 好奇心旺盛ですかね。
自分の知らないことや、経験したことのないことにも興味を持つようにしています。
例えば、自分とは違う趣味をもつ人に誘われた場合は、断るんじゃなく、とりあえず1度やってみる。自分は興味がないからと決めつけず、他人の興味のあることも、ひとつのきっかけとしてとりあえず経験してみるということが好きです。

-学生時代に、好奇心旺盛な性格が活きたなと感じるところはどこですか? 
やはり人との出会いだと思います。
色んなグループで関わる人に興味を持って積極的に話しかけたり行動したことで、多くの人と出会い、色々な価値観や考え方を知るチャンスがたくさんありました。
そういう経験をすることで物事を柔軟に受け止められるようになったり、自分の価値観や世界観を広げられるようになったんだと思います。

-心が折れた経験はありますか?
 学生時代はそこまで悩むようなことはありませんでした(笑)勉強とか課題の締切に悩まされたりということはあったけど、挫折して本当に大変!ということはなかったです。
 
-卒業後の進路を教えてください。
 卒業後は、地元の静岡に戻りテレビ局に入社し、6年間番組制作の仕事をしていました。そこでディレクターとして、主に情報番組の1コーナーを担当し、企画から、取材・撮影・編集までの業務をしていました。
現在は、楽天に勤務していて、ECサイトのWebプロデューサーとして、企画立案やデータ分析などをしています。主な仕事内容としては、企画のターゲットやトレンドの分析をしたり、コンセプトや特集内容を決めたり、営業やマーケティング、デザイナーなどの部署の担当者と連携し、一つのプロジェクトを完成させることです。その全体のスケジュール管理や調整、企画のプランニングを統括しています。

-なぜ今の会社に、転職されたのですか?
 楽天に入社した理由は、ネット通販への期待です。入社した当時は、まだネット通販が当たり前の時代ではありませんでした。これから伸びるであろう新しいサービスに興味があったことと、ディレクターやプロデューサーにも興味があったので、楽天に入社しました。
テレビ局の仕事と楽天での仕事は違いますが、多方面の人たちと関わりながら、形あるものを作るという点では同じで、そういうことが好きだったんだなと後から思います。

-お仕事のやりがいはなんですか? 
担当したプロジェクトが無事にリリースされ、目標を達成できた時にやりがいを感じます。
プロジェクトは様々な部署のメンバーとチームを組んで、同じ目標に向けて作業を進めていきます。チームワークがとても大事で、メンバーとのコミュニケーションや、こまめに進捗確認をすることで、お互いの課題や意見を聞いて、自分にできることを考え実行していきます。メンバーそれぞれ得意とする分野が違うので、自分にはない知識やアイデアを知れることは勉強にもなるし、自分の成長につながります。ひとりでは出来ないこともチームなら出来ることがたくさんあって、お互いに補い合うことでチームワークも強化されていくんだと思います。
その結果は数字として現れるので分かりやすく、最終的に目標を達成できた時にメンバーと一緒に喜べる達成感が大きなやりがいとなっています。

-学生時代の経験で、今の自分に役立っていることや後悔していることはありますか?
大学4年間で、たくさんの人と出会い、様々な価値観や考え方を知る経験ができたことで、柔軟なコミュニケーション力が身につき、多くのことに挑戦できたことで、チャレンジ精神が身につきました。それが仕事だけでなくプライベートでも今の自分に役に立ってると思います。

 後悔していることは、思いつかないですね(笑)


-現在は、育児休暇中とのことですが、子育てしながら働くことで、変わったことや大変なこと、新しい発見はありますか?
現在は2回目の育児休暇中なのですが、
子育てしながら働くようになってからは、仕事と子育てを両立させるために仕事のスタイルが変わりました。
子供がいない時は、そこまで時間を気にせず仕事が終わらなければ残業すればいいやという考えだったけど、子供がいるとそうは行かず、限られた時間の中で成果を出せるように、優先順位を決めて効率的に仕事をするようになりました。
大変なことは、保育園からの急な呼び出しがあったら、すぐ帰らないといけないこと。なるべくその日やらなきゃいけないこと以外は翌日にやるように調整して、他の人に引き続がないといけないことは分かりやすくまとめてお願いするなど、呼び出しがきたら、とにかく急いで色んな調整が必要なので大変ですね。
新しい発見は、子育てしながら活躍している女性が多いことです。会社によっても違うと思いますが、私の職場では子供のいる女性もたくさん活躍しています。そういった人が身近にいるおかげで、周りの理解もあるし、働きやすい環境があるので、「子供がいるから出来ない」と引けを取らずチャレンジすることができています。どんな状況でも柔軟な働き方を選択して活躍できるのはうれしい発見です。

-今後の目標はありますか?
 仕事もプライベートでも新しいことに挑戦したいです。具体的にこれというものはすぐに思いつきませんが、これまでたくさんの刺激を受けてきたので、今度は自分が刺激を与える側になれたらいいなと思います。

-あなたにとって桜美林大学とはなんですか?
 新しい自分に出会えた場所です。
 自分とは違う価値観や考え方を持っている人と知り合い、多くのことを経験し、たくさんの刺激を受けることで、新しい自分を見つけることができました。
知らないことや苦手なことがあっても、まずは関心を持ってみる。そして、積極的に飛び込んだり受け入れてみると、自分とは違う価値観や考え方を知ることができます。
仕事でもプライベートでも、様々な人がいるので広い視野を持つことは物事を柔軟に進めたり、自分自身の世界を広げるのにも、とても大事なことだと思います。

自分の視野を広げるためにも、少しでも興味のあることは積極的に挑戦してみたり、普段出会わなそうな人や、自分とは違う趣味を持つ人などと意識的に関わってみてほしいです。

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