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論文ギリギリ合格でも修了考査に1発合格できた勉強法

初めての投稿になりますが、この度、晴れて修了考査に合格しましたので、勉強期間から本試験までに感じたことを記しておこうと思います。修了考査はとにかく情報が不足していて謎が多い試験だと思いますので、これから受験を予定している方に少しでも役立つ情報を提供できればという気持ちでこちらに残しておきます。

1.令和4年度修了考査の結果

私の修了考査の総合成績は、「B」でした!
(内訳:会計A、監査B、税B、経営A、倫理A)
得点区分は以下の通りで、総合成績が「B」以上で合格です。
「A」…70%以上
「B」…60%以上〜70%未満
「C」…50%以上〜60%未満
「D」…40%以上〜50%未満
「E」…40%未満
全科目で「B」以上を取れており、特に会計で「A」が取れたことがとても大きかったです。会計、監査、税が全体の75%を占めるため、これら3科目の成績が重要になってきます。

2.修了考査受験前のスペック

このように割と良い成績で合格できた訳ですが、私の受験前のスペックはこんな感じでした。

  • 論文模試は全てE判定

  • 論文試験は1,200番台(合格者1,300人中)で合格

  • 短縮なし

  • 補習所考査は課金なしでクリア

ご覧の通り、受験生時代は最弱だったので元々持ち合わせているスペックが高いという訳ではありません。短答式試験には2度落ちていますし、論文式試験は1発合格できたとはいえ、本番前の模試は全てE判定で合格順位も非常に低かったです。それでも補習所の考査では、試験前にある程度真面目に勉強していたため、追試を受けることはなかったです。

3.勉強時間とスケジュール

おそらく一番気になるであろう勉強時間、スケジュールはこんな感じです。

①勉強時間

合計:450時間
諸説ありますが、短縮生でない限り、400時間以上は勉強した方が良いです。400時間が合格するための基準値で、それ以上は、やればやるだけ成績が伸びるボーナスタイムと考えていただいて良いと思います。
私は計画の段階で400~500時間をターゲットにしていましたが、結果的に450時間になりました。勉強してみて500時間はやりすぎかなと感じたので、400時間を1つの目安にしていただくのが良いと思います。

②学習スケジュール

6月:予備校申し込み(CPA利用)
7月:講義受講(会計、20時間)
8月:講義受講(会計・税、50時間)
9月:講義・答練(会計・監査・税、60時間)
10月:講義・答練(倫理除く全科目、70時間)
11月:答練(倫理除く全科目、160時間)
12月:答練・復習(全科目、90時間)

私の学習スケジュールはこのような感じで、ポイントは以下の通りです。

  • 早く始めすぎない

  • 会計・税から着手する

  • 右肩上がりに勉強時間を増やしていく

  • 答練はLIVEで受験しない

  • 答練は3回解く

  • 試験休暇を3週間以上取る

  • iPadを使って勉強する(テキストはPDF版をダウンロード)

各予備校の修了考査対策講座は、かなり早くから開講されていますが、正直繁忙期前に勉強を始める必要はないと思います。私は、信頼できる職場の先輩に「繁忙期が終わったタイミングで申し込めば大丈夫!」と言われたので、その言葉を信じて6月に申し込みましたが、全く問題ありませんでした。なので、今年の12月に受験を予定している方も、今は安心して繁忙期の業務に取り組んでください。終わったら速やかに申し込みましょう。

予備校選びについては、多くの受験生がTACかCPAを選択している以上、いずれかを選択するのが無難だと考えます。修了考査は絶対評価の試験ですが、得点調整が一切されていないとは考えにくく、60%以上の得点率を確保するためには多くの受験生が正解する問題に自分も正解する必要があります。情報不足である修了考査については、特にこの点を意識して予備校を選ばなければなりません。私は、クレアール出身なのですが、クレアールでは修了考査対策講座が開講されていないので、必然的に他の予備校を選択することになります。CPAは、修了考査対策講座の歴史こそ浅いですが(2023年度で3年目に突入)、導入初年度にCPAを利用して合格した知り合いがいたので実績面の心配はありませんでした。また、2年目なので更に利用者が増えるだろうと考えたこと、TACのテキストに苦手意識があったことなどの理由からCPAを選択しました。

もう1つのポイントは、答練をLIVEで解かなかったことです。予備校では8月頃から答練が始まりますが、この時期はまだ答練を受験する準備ができていないので、会場で解いてもあまり意味がありません。大半の受験生が仕上がっていない状態ですので、その中で暫定的につけられたランクは全く参考になりません。会場で受験することのメリットとしては、周りに人がいる状態で問題を解くことに慣れる、3時間の試験に耐える練習ができるという点くらいかと思いますが、すでに論文式試験を突破してきている受験生には今更このような練習は必要ないのではないかと思っています。
しかし、本番までには答練をスラスラと解ける状態に持っていく必要がありますので、リリースされたらなるべく早い段階で取り組みましょう。ただし、1周目は普段の勉強場所で解答を見ながら解いて構いません。3、4周目には自力で制限時間内に解けることを目指して取り組んでいきましょう。もちろんライブで受験しても良いですが、その場合でも、丁寧に復習して、本番までに自力で全問解けるようにしておきましょう。

試験休暇は、できれば3週間取りたいです。勤め先の状況によって3週間も取れないという場合でも、最低2週間は死守していただきたいです。そして、試験休暇中は毎日10時間、ひたすら答練を回しましょう!かなりきついですが、最後の追い込みが重要です。逆に、試験休暇が1ヶ月以上もあると中だるみの危険性があるので、やはり3週間がベストだと思います。

4.試験本番

本番はとにかく緊張しました。朝、家を出て会場へ向かう電車の中で、「この試験で私の6年間の努力が全て決まってしまうんだ」と急に怖くなりました。論文式試験ではどちらかと言えば当たって砕けろ!の精神だったので、ここまで不安に思うことは無かったのですが、今回は修了考査という少し得体の知れない試験で、且つ、辿り着くまでの道のりの長さが違うため、そう感じたのだと思います。ですが、そんな時は推しアーティストの曲を聞いて勇気を貰いましょう!この時ほど、応援ソングが沁みたことはありません。緊張しているということは、それだけ努力したということなんだと自分に言い聞かせて、会場へ向かいました。

試験が始まってしまえばこっちのもの、不安を感じる暇もなくあっという間に終わってしまいます。3時間なんて長すぎると思っていましたが、案外そうでもなかったです。逆に時間が足りないくらいでした。

さて、試験本番のポイントはこちらです。

  • 時間に余裕を持って会場へ向かう(遠方の方はホテルを取るのも手)

  • 水分の摂り方に気をつける(トイレ退出はかなりの時間ロス)

  • 昼食は持参する(試験中に眠くならないメニューを考える)

  • 筆記用具を多めに用意する(修正テープ切れには要注意)

  • 空欄を残さない(答案用紙は可能な限り埋める)

  • 携帯用座布団を用意する(会場によっては椅子が硬いので不安な方は)

5.全体通しての感想

修了考査というものを経験して、分量が多くプレッシャーも掛かる、かなり過酷な試験だなと感じました。正直、もう2度と受けたくないです。あれほど大変な公認会計士試験に合格したのに、何故またここから絞られるのか…と思いました。ですが、今公認会計士として活躍されている先輩方はこの過酷な試験を突破されているということを考えると、一人前の会計士になるためにはやはり通らなければならない道なのだと思います。私自身もはっきりとした手応えはなかったものの、合格したいという気持ちを伝えようと気力で答案用紙を埋めました。その結果、無事に合格できました。必要最低限の準備をしたら、最後は気持ちの勝負だと思います。仕事をしながら何年も受験を繰り返すのはとても辛いと思います。なので、ぜひこの記事を読んでくださった方には1回で合格していただきたいのです。科目ごとの勉強方法を別記事にまとめますので、直近で修了考査を受験予定で絶対に合格したいという方は、ぜひ読んでみてください!

最後になりますが、これから勉強を始める方は、繁忙期を過ぎてから始めれば必ず間に合いますので、しっかりと計画を立てて焦らず前向きに取り組んでください!応援しています!最後までお読みいただきありがとうございました。

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