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帯衣青蓮 今年のデッキ2024 -NR編-【遊戯王マスターデュエル】

 例によってこんばんは。
 デッキビルダーズNeuRonの帯衣青蓮です。

帯衣青蓮(オビエ セイレン)

 レギュラーメンバーのゆうづきさん真佐まつりさんをはじめ、YouTube等で活動されているデッキビルダーの皆さんと、「デッキビルダーズNeuRon」というYouTubeチャンネルで対戦動画の投稿を行っております。
 先日2024年最後の動画を公開し、本年の活動を締めくくりましたので、今回はこの1年の活動で使用したデッキをまとめて紹介していこうと思います。

 また、1年の締めくくりとしてはデッキビルダーズNeuRon 対戦動画人気投票2024も開催しておりますので、あわせてご確認ください!

(この記事はNRデッキ編です! スタンダード編はこちら)


本題の前に

「デッキビルダーズNeuRon」って?

 デッキビルダーズNeuRonは、YouTube等で活動するデッキビルダーたちのユニークなデッキを発信するべく発足した、遊戯王マスターデュエルの対戦動画チャンネルです。
 スタンダード対戦だけで無くNR限定構築戦も扱うチャンネルとして、毎週金曜日に動画を投稿しています。今年の半ばからは、各動画の終わりに使用デッキの紹介パートを設けています。
 毎月最終火曜日には「にゅ〜らじ」というラジオ配信も行っています!

YouTubeチャンネル

フリー対戦サーバー「Duel Krawler」

 では、本題へ。

今年の新作デッキ

 新デッキから続投デッキまでデッキはひととおり紹介しますが、せっかく記事を読みに来ていただいているからには今年の新作からお話ししましょう。

01. NR【カーボンファイバー】〔状態:archive〕

「超越竜」シリーズ、特に強力な打点と耐性を持つ《グレイスザウルス》を「電脳堺」で早期着地させるデッキ。半大会用デッキです。
 バニラチューナーである《ラブラドライドラゴン》を絡めて6×2を組むために《カーボネドン》を使い、また《グレイスザウルス》を破壊=蘇生状態にするために《生存境界》を使いたいということで、手札・デッキのカードを落としながら☆3・6単位の動きができる「電脳堺」に着目した感じですね。
 パワーを出力しつつ《生存境界》で《カーボネドン》にアクセスするため、「ジェネレイド」ギミックも使用していました。《浮鵺城》が出せること、2除去という強力なゲームチェンジャーである《相剣暗転》を共有できることなどから、「ジェネレイド」と「電脳堺」も好相性です。
《カーボネドン》や《青龍》を切るギミック、あるいは展開効果の対象となる《甲々》を生み出すギミックとして初期には《超量士ブルーレイヤー》、のちには視聴者の方の改良版で知った《ライティ》《レフティ》などを使用していましたが、最終的には「ティスティナ」ギミック(コンボ動画参照)を使用するに至りました。「ティスティナ」は自分のセットカードを破壊しながらランク3を組めるため、《青龍》や《生存境界》を墓地に構えながら《甲々》に繋がります。《青龍》等のハンドコストを《変晶》で賄えるのもちょっと嬉しい。
 ゆうづきさんに後述の【NR研究所】を託し、2人チーム戦の第13回真佐杯に参加してまたベスト4に入りました。
 非公式レギュレーション「NoRiches」において《王の舞台》が禁止となりパワーや《生存境界》のバリューが確保できなくなったことや、別の「電脳堺」デッキが出来たことなどから、早くも仕舞い込みです。

最新レシピ:

対戦動画:
 私のお先は真っ暗ですが……『カーボンファイバー3.0』VS『虚構の騎士団』
(第13回真佐杯アーカイブはこちら)

02. NR【プロトタイプAIデュエリスト】〔状態:現役〕

 次これかよ。
 戌火満賊さんのマイナーキャラ限定参加型のために作成した「プロトタイプAIデュエリスト」再現デッキです。
 ドリルの水生生物を使った増殖やハンデスと、バーンがあまりにもなかったため直接攻撃によるダメージ蓄積で「テンタクラスター」の再現を試みました。コンセプトがNRにまとまっていたのでNRデッキに。
 明らかにパワーが低いんですが、継戦能力がちゃんと備わっており、ゲートボールのつもりで投げると対面をきっちり陰湿ハメしてしまうのが困りどころ。一応たまに使います。アビス・インビテイション!

最新レシピ:

対戦動画: なし
(一応この配信にて「マニvsプロトタイプAIデュエリスト」をやってます。《デス"マニ"ア・デビル》の戦闘で方界獣集めるのすき)

03. NR【ラヴァル焔聖騎士スネークアイ】 〔状態:archive〕

 新弾使ってみようシリーズ。
《スネークアイ・オーク》から《リッチャルデット》《ローラン》を連鎖させることで壁を形成しながら《ローラン》の効果を繰り返し発動することを試みた、とかだったと思います。
 ただそれだけやっていてもジリ貧になるので、リソース差をこじ開けるカードとして《ラヴァル・ガンナー》に着目……したんですが5枚落としても大したことが起きなかったので解散。
 なんなら他のNRプレイヤーがちゃんと研究した結果、新規入りのNR【焔聖騎士】はNoRichesでしっかり環境入りしてました。うーんセンス無し。

最新レシピ:

対戦動画:
 眠れない夜『ラヴァル焔聖騎士スネークアイ』VS『はじめてのチュウ期』

04. NR【昆虫TG】 〔状態:archive〕

《超越竜グレイスザウルス》研究シリーズ……じゃないなこれ。たぶん《TG-オールクリア》の研究デッキです。
 バニラを落とすギミックとして《ボールパーク》に着目し、「TG」を絡めた5+7や4+4+4で《グレイスザウルス》の着地を狙います。
 また、《超越竜グレイスザウルス》を強く使うということはセルフブレイクを狙うことを意味すると言ってもよく、中でも《生存境界》を強く使うことが理想になります。「TG」は《生存境界》が初動になるため、この形のほか《インフェルノクインサーモン》を使った2+5+5魚族型なども研究していました。
《竜咬蟲》から《タンク・ラーヴァ》を出して非チューナー扱いとしてシンクロできるとかもポイントなんですが、《タンク・ラーヴァ》に着目すると《スクリュー・サーペント》からの無効蘇生が謎のアンシナを引き起こして釈然としない。なんなんだ。
 たぶん悪くないけど昆虫とか「TG」とかNRとしては割と普通なので飽きたっぽい。

最新レシピ:

対戦動画:
 儀式しないタイプのドライトロン!?『昆虫TG』VS『終焉の竜輝星』

05? 【NR研究所】 〔状態:archive〕

 2人チーム戦だった第13回真佐杯でゆうづきさんに託したデッキです。
 ゆうづきさんが気にかけていた「ミュートリア」の研究デッキで、手札に加えられれば(または除外できれば)強いカードを《ボティス》で引き込んだり、《ミュートリアル・ミスト》でドローを加速したりして、最終的に《バーニング・ドラゴン》で罠デッキを粉砕します。除外しながら加えておいしい《不知火の武部》とのシナジーや、種々のコストに要求される魔法カードを集める能力などに着目し、「ヴェンデット」と合わせました。
 相方として私が握った【カーボンファイバー】(ドライバー版)が先攻番長だったので、取りこぼした罠デッキを後攻からブチ壊してもらおうという算段でした。この補い合いありきのデッキなので、ほぼこの時限りの存在です。

最新レシピ:

対戦動画:なし
(第13回真佐杯アーカイブはこちら)

06. NR【ジオサークル】 〔状態:気が向いたら使うかも〕

 NR「地縛」研究デッキです。
 素材の緩い悪魔族・闇属性融合モンスターが登場したことで、「ティアラメンツ」や「捕食植物」をはじめ様々なデッキの可能性が広がりました。
 そこでいろいろ試した結果、1周回って《地縛超神官》によるワンショットを真っ当に狙うことに。
《ジオグレムリーナ》+1チューナーで出せる《ペリアリス》と《サークル・オブ・フェアリー》をフィールド・墓地に揃えることで、《超神官》の特殊召喚条件を満たしつつATK3000の昆虫族「地縛神」である《Uru》を《サークル・オブ・フェアリー》で追加召喚し、ダイレクトアタックを通します。フィールド魔法は「DD」で確保できますが、《グランド・キーパー》から《地縛大神官》が出てくるのでなんならフィールド魔法は不要です。
 わりと特化デッキなので妨害で瓦解しますしそれゆえに対戦に持ち込むことはほとんどないですが、レシピと動きだけでいえば今年のNR最高傑作と言ってもいいんじゃないでしょうか。
 デッキ名は地上絵と《サークル・オブ・フェアリー》で、ミステリーサークルみたいなイメージ。

最新レシピ:

対戦動画:
 ランクアップで勝利を齎せ!!『ジオサークル』VS『我は王なり』
 NRで狙え、「地縛」ワンショット!!『ジオサークル』VS『エーリアン"グレイ"』
 (この頃編集ソフトの仕様変更に気付いていなかったため音量調整ができておらずかなり割れてます)

07. NR【Altergeist Unchained】 〔状態:気が向いたら使うかも〕

「オルターガイスト」新規に挑戦したデッキ。
《マルウィスプ》が手札に加わると特殊召喚&蘇生ができるので、《カオス・ビースト》で除外→回収できれば無限に出力が可能に。相方の闇☆3を内包するギミックとして「破械」に着目しました。
 また、《ピクシール》に召喚権を打った後の動きとしても、SSできる《アルハ》や(アルハで魔法罠を割ってリクルートした)《サラマ》や《破械雙極》による肥やした墓地の活用は有効だと考え、このような組み合わせに至りました。
 回ったら面白いものの手札要求が高いこと、罠や防御札はあっても決定力がないためにずっと苦しみながら耐えているだけになることなどから(大戦の回転の悪さなどもあって)あまり使わない感じになっています。去年の【春ターガイスト】といい、NRオルターの宿命ではあると思いますね。

最新レシピ:

対戦動画:
 最新Tier1に新弾デッキで挑め!!『BK焔聖騎士』vs『破械オルターガイスト』
 (この頃編集ソフトの仕様変更に気付いていなかったため音量調整ができておらずかなり割れてます)

08. NoRiches【炎ティアラ】 〔状態:archive〕

※NR非公式レギュレーション「NoRiches」の専用デッキです。アンリミテッド+独自制限のため、「ティアラメンツ」が多数採用できます。
(最終的に自己崩壊したため、おそらく回っていた頃のものと思われるハック型の構築を載せておきます)

 今年の問題作。
 本題の前に、このデッキの作成経緯についてお話ししたほうがよいでしょう。
 当時、NoRichesの日本環境を席巻していた先攻番長デッキがありました。【@イグニスター】です。このデッキは多彩な初動から《ガッチリ@イグニスター》付与《サイバース・マジシャン》、《サイバース・ウィキッド》、《プロトコル・ガードナー》などが揃うことで相手の返しを完全に封殺することができました。
 ここまで読んでいただいた方はなんとなく感じとっているかもしれませんが、この頃の帯衣青蓮は(触っていたカードやギミックのパワーがそれなりに高かったことも相まって)NoRichesの大会シーンにもそれなりに通用するレベルのデッキやギミックを開発することにやや傾いており、その中では【@イグニスター】に通用するギミックも片手間に模索していました。
 そこで注目したのが《夢幻転星イドリース》というカード。効果は受けないが対象にはこのカードしか選べない《サイバース・マジシャン》を《マネキンキャット》で選択した際に、《サイバース・マジシャン》以外の盤面を崩壊させるポテンシャルを秘めた1枚です。
 ここから後攻《マネキンキャット》が安定するデッキを開発してできたのがこの【炎ティアラ】というデッキでした。《メイルゥ》+《ファイヤー・バック》や《レッド・リゾネーター》+☆2といった組み合わせからランク2を狙えつつ、デッキ本体のパワーも高いといったラインを狙ってできた代物です。
 キモは《BK アッパーカッター》。このカードは効果で墓地へ送られた場合に墓地から《フレムベルカウンター》をセットすることができます。罠の強いNR環境においてこのカードを構え続けられることが非常に強力で、このカードを《ファイヤー・バック》や「ティアラメンツ」による《カーディナル》の融合召喚に巻き込んでデッキに戻しては再び落とすことで、相手の罠プランがズタズタになります。
 《プロトコル・ガードナー》が禁止になるなどして【@イグニスター】が廃れたことで《イドリース》は抜けて行きましたが、《ライフハック》の実装により第二形態に突入。《レッド・リゾネーター》を《カーディナル》に当てることでライフを爆増させ、《スターダスト・チャージ・ウォリアー》で殴り散らかす地平に至りました。
 こうして先攻番長にも罠デッキにも強い究極のアバレデッキの制作に勤しんだわけですが、結局パワーにモノを言わせるだけではちゃんと上手いNRプレイヤーには勝てなかったため結果を残せず、さらに調整を重ねてデッキを絞った果てにはなぜか逆に回らなくなり、最終的には(普通にヤバすぎた)《ライフハック》が禁止になったことが追い討ちとなってこのデッキが休眠に入りました。

最新レシピ:

対戦動画:
 機能不全により全ボツ

 そしてこの【炎ティアラ】のパワーに悪酔いし、これ以降NRデッキビルドの感覚が破滅します。
 これから紹介するのは、そんな不作にあえぐ中から辛うじて出てきた類のデッキたちです。

09. NR【魚勝鬨】 〔状態:現役〕

 帰ってきた《超越竜グレイスザウルス》。グレイスザウルスは帰ってくるものだろ
 と言いつつ、おそらくは《シャーク・フォートレス》に《ゴーティス・フューリー》のバフを乗っけよう的なデッキだったと思います。
 ランク5基盤を強めるために《ジョーカーズ・ナイト》や「天」「地」のギミックを合わせたり、《魔導騎士ギルティア-ソウル・スピア》を使おうとしたり、《ソウル・スピア》や《トドロキ》で《素早いアンコウ》を捨てようとしている痕跡が窺えます。
《グレイスザウルス》研究には《ジョーカーズ・ナイト》でバニラを落としたり《守護竜の核醒》から《ユスティア》を確保して2+10や2+5+5を狙う構想があり、このデッキにはその痕跡が見られます。《シフ》+《イダテン》ってマ?
《サルベージ・ウォリアー》が《イダテン》や《ソウル・スピア》からアクセスして《シフ》や《焔聖騎士導-ローラン》を蘇生できるため、7シンクロやランク5が見られるようになっているのもポイントです。
 競技チューンされた魚デッキに比べて真っ直ぐなビートダウン気質なので、NRカジュアルのデッキに困ったらとりあえずこれを持っていくといい感じになります。

最新レシピ:

対戦動画
 使った気がするけど無いんでボツになったんでしょう
 (まぁ凝ったデッキじゃないから出ても対面役ですね)

10. NR【電脳獄門】 〔状態:現役〕

ハロウィンが本家になっちゃった

 このデッキは元々「ユベル」新規の研究デッキでした。
 《ガイストーチ・ゴーレム》に《青龍》で無効にした《ユベル》を突っ込ませることで《ヘル・テンペスト》を発動し、自分は《マチュア・クロニクル》や《朱雀》で除外リソースを回収・活用しながら戦うという目論見でしたが、「電脳堺」に「ユベル」ギミックを同居させて回すことが難しく、悪魔族パーツとカウンター稼ぎ用の《マジック・クロニクル》が残った結果としてこの形に至りました。
《マジック・クロニクル》の手札破棄に《魔サイ》《セイジ》《コンジュラー》のいずれかが絡むことでハンドレスと墓地《コンジュラー》の状況が揃い、除外した《相剣暗転》のトークンと(NRでは特に強力なレベル帯である)☆7シンクロ、またはランク3のリソースとして構えることができます。「電脳堺」は手札消費が激しいので、その後も手札を使ってハンドレスの状況に持ち込みやすいです。逆に《青龍》のコストなど手札枚数が必要になる状況もありますが、そこは《レフティ・ドライバー》の墓地効果でカバー。
 嘘デッキ制作秘話クイズを機に《ハロハロ》を投入。召喚権を使わずに手札を減らしたり、《魔サイ》で落として《グレイスザウルス》の蘇生条件に使用したりします。

最新レシピ:

対戦動画:
 《四獣層ウォンキー》でド派手コンボを狙え!!(爆発は考えないものとする)『ウォンキー・タイム!』vs『電脳獄門』
 強力新規カードでハロウィンもNRがアツい!!『NRワイト』vs『電脳獄門(ハロウィン)』(簡易編集)

11. NR【PSYキック・ポーター】 〔状態:気が向いたら使うかも〕

《エレキック・ファイティング・ポーター》の研究デッキ。
《小人のいたずら》を使って「魔弾」やら「幻奏」やら試した末、「魔法罠で手札が染まらないように」しつつ「モンスターを手札に抱えて戦える」必要があることを悟り、それに合致しつつ「特殊召喚」の手段を得ることが強化に繋がるテーマとして「PSYフレーム」に着目しました。
 基本的には「PSYフレーム」の動きをして、時には《ジュラゲド》+《門前払い》で回復したり牽制したり。最終的に《エレキック・ファイティング・ポーター》がくっついたらダイレクトアタックで止めを差しに行くといった具合です。
 良し悪しはともかく新カードを使ってみよう系のデッキだったので、このデッキを使い続けることにはさほど意欲はなく、それよりは他のプレイヤーにも《エレキック・ファイティング・ポーター》を使ってみてほしいなという気持ちです。あと《サイコ・プロセッサー》使ってみてもいいかも。

最新レシピ:

対戦動画:
 懐かしいねぇこの感じ『神籬ドラメ』vs『PSYキック・ポーター』

12. NR【古代の機械】 〔状態:現役〕

 突然話が変わりますが、私はカジュアるデュエマGamesさんというデュエル・マスターズのYouTubeチャンネルをよく拝見しています。遊戯王のチャンネルより熱心に見ています。
 デュエマの動画を見ていると、遊戯王だけに浸かっていると得られない学びがいろいろ得られます。例えば、1ターン目から何かができるわけではないゲームの考え方に触れると、1ターン目から目的を達成するわけではないデッキがどうゲームを展開していけばいいかの解像度が上がるとか。
 デッキを創れないスランプに直面していたこのときも、カジュアるデュエマGamesさんからヒントをもらいました。このカジュアるってひと、新弾が出るたびに新しいカードを使おうとしているな、と。それも、ピーキーなカードを何とかして使おうとするだけでなく、新しく登場したコンセプトデッキを使ってみるようにしているな、と。
 そこでこの頃から、NRに新規実装されたカードについて、テーマカードだろうととりあえずどんな形にできそうか考えてみるよう努めることを始めました。NR【古代の機械】はその挑戦の中で、形になりそうだったので形にしたものです。

というわけで、「アンティーク・ギア」……もとい《古代の機械戦車兵》を使ってみたデッキ。
 攻守イコールの機械族で《古代の機械魔神》を蘇生できるようになったことで、《古代の機械魔神》戦闘破壊から《古代の機械魔神》が復活できるようになったり、《クロシープ》《機巧蛙》で爆発的な展開ができるようになったりしました。
 墓地形成と《戦車兵》へのアクセスが肝要なため、《リサイクラー》《カードガンナー》や、《アイアン・ヴォルフ》の出力を初動に据えました。破壊されておいしい《リサイクラー》や破壊効果を受けない《魔神》、任意のタイミングで条件を誘発できる《アンガー・ナックル》などの存在から、《激流葬》も強く使えます。
 シンプルかつ回ると迫力があるので、ややこしいことが求められていない系のプレイシーンでは今後とも使っていくことになりそうです。

最新レシピ:

対戦動画:
 展開力を爆発させろ!! NR新弾対決!!『NR 古代の機械』vs『水月装甲''』

 ここから再び不作が続くのですが、その一端にはとあるスタンデッキへの苦戦がありました。そのカードとの格闘は4ヶ月にも渡り、時間を掛け過ぎたことへの意地もあって執着も振り払えず、その間は他のビルドにはまともに着手できないほどの有様でした。
 また、11月にはメンバーの事情で対戦動画の行わなかったため、気が緩んでいたところもあります。しかもその忙しいメンバーが11月の新弾でめっちゃ良いNRデッキ3つくらい生み出してるからやること無くなったし……

13. 【NRスターター2024】 〔状態:現役〕

 11月の対戦収録と振り返りラジオが無かったぶん、久しぶりに参加型配信を取ることに。それに合わせて持ちデッキを整理していたところ【NRスターター】の存在を思い出したので、現在のプールで作り直すことにしました。そんな経緯だったと思う。たぶん。
 スターターデッキ2017を参考にしつつ、リンク召喚を目的としたであろう展開要素については削り、(儀式魔法を除く)すべての魔法・罠タイプを取り入れつつ、アドバンス召喚と特殊召喚、リバース、ドローとサーチ、対象を取る/取らない、破壊と破壊以外の除去、サーチ、コンバットトリック、サクリファイスエスケープなど"遊戯王OCGというゲーム"(現代遊戯王という意味ではなく)の基礎に一通り触れられるような構築をめざしています。
 以前のリストに比べて、耐性持ちや回収札などの個人的趣味を削ぎ落とし、「カードは消費するもの」という基本理念を重んじる方向性にシフトしました。といいつつ、《モコモッコ》が入ったので足し引きあんまり変わらないかも。ややこしいものは削った、という感じですね。
 スターターといっても、NRを始めるのに適しているとかそういったものではありません。遊戯王の基本ルールに触れられるデッキをNRのプールで組めるようにしてティーチングに使ったり、初心に帰って遊戯王というゲームは何ができるのかを再考したりするのに使えたらなと思っています。ミラーとかで遊んでみたい。

最新レシピ:

対戦動画: なし

14. NR【アイドルスカウトガチャ】 〔状態:現役〕

「トリックスター」新規を使ってみる……はずだったデッキ。
 厳密には《青い涙の乙女》をトリックスターで使ってみようというデッキだったのですが、ゆえあって《青い涙の乙女》が抜けました。
 NRにおける《青い涙の乙女》の運用をいろいろ考えてはみたのですが、NRにおいて使いまわしたい通常魔法や使い回す通常魔法を内包したデッキというのは存外なく(速攻とか永続とかに使いたいカードが多い)、最終的に思い当たったのが《天空の歌声》。特に《リリーベル》を内包している「トリックスター」がいいのではないかということになりました。
《リリーベル》を活用するための墓地肥やしや手札から切られると出てくる《マンドレイク》の存在などから《トイポット》ギミックと合わせたついでに、EXモンスターと手札のモンスターで融合できる《マグナム・ザ・リリーバー》も採用。リンク1を内包する「トリックスター」は《リリーバー》とは相性がいいのですが、この選択をしたことで《青い涙の乙女》で参照するリンクモンスターが不在になってしまいます。しかもバーン手段がダメステの《コルチカ》以外触りづらく、本命の②の効果まで使えない有様に。
 結果、《トイポット》《リリーバー》《トリアス・ヒエラルキア》のドローと妨害にモノを言わせればこのテーマけっこうやれるんじゃないかということになりこの形に至りました。《青い涙の乙女》はゆうづきさんの《エアー・トルピード》デッキに任せます。
 作ったばかりなので一応現役扱いですが、長く残るデッキではないと思います。

最新レシピ:

対戦動画:
 たぶん来年出ます

続投デッキ

1. NR【セイヴァー・スター・ガーディアン】 〔状態:現役〕

 結局これが最高傑作。
《リトル・オポジション》を採用してみたり細かい調整はありましたが、最終的にはむしろ原点に立ち返るような形に。
 ただ、実のところ今年はNRプールのインフレも凄まじく、特に《蕾禍ノ玄神憑月》や《百鬼羅刹の大饕獣》(そして《犀子の王様》……)といった強力なバック除去が登場したことによって、罠や永続札でスローペースにリソースを整えていくデッキは立場が非常に厳しくなっています。デッキ本体の満足度は高くとも、使いどころは少なくなっていくやも……。

最新レシピ:

対戦動画:
 今年出てないってマ!?!?!?
 去年のまで載せてたらキリがないので去年のnoteから見てみてください

2. NR【原初の灯】 〔状態:気が向いたら使うかも〕

 これも名作。帯衣青蓮式デッキビルドとは何かを能く表しているので、自己紹介代わりに握りたくなることがあったり。こんなデッキ二度と作れてないのに自己紹介とは笑いもんだね
「エヴォル」には新規も出ましたが、とりあえずこのデッキには必要なさげ。逆に「エヴォル」新規のデッキが組めてません。

最新レシピ:

対戦動画:
 去年を参照。

3. NR【ヒトを呪詛わば風穴ふたつ】 〔状態:現役〕

 対面役、《呪詛返しのヒトガタ》活用パワーバーンデッキ。
 ……と言いつつ、このデッキについては去年からの明確な変更点があります。それが、《セレマテック・クラティス》の採用とそれに伴う《螺旋竜バルジ》の追加。《クラティス》が登場したことにより、このデッキは《呪詛返しのヒトガタ》をサーチする択を獲得しました。
 そうでなくとも、《ドラッグラビオン》とは異なる耐性のランク8モンスターが来ただけで盤面が作りやすくなっています。いずれにせよやることは変わっていないので語ることもこのくらいですね。バルジさらに増やすとかどっかで言った気もするな……

最新レシピ:

対戦動画:
 激流葬は...いいですけど...『サボテンパンチ』VS『ヒトを呪詛わば風穴ふたつ』
 (音量バランスの調整ミスが一番ひどい時期なので音量注意)

総括

 以上17デッキが、今年使用したといえるデッキのすべてとなります。
(《くず鉄の神像》研究や《タロンズ・オブ・シュリーレン》型「インフェルノイド」研究等、ほんの一時使ったデッキはもう少しあると思いますが、話すことがある水準に達していないので今回は省略しました。)

 良かったのは上半期まで、という感じです。爆発力のあるデッキに慣れすぎて、簡単に回らない類のデッキを案の段階で受け入れられなくなっていました。
 とにかく手を動かそうということで作ったテーマデッキについては悪くない出来ではありますが、考え抜いて組む類のデッキを生み出すことから遠ざかる一因になってしまったやもという気持ちもあり、この取り組みが良かったのか悪かったのかはまだ答えを出せない具合です。
 あるいは、単純にデッキを考えるまとまった時間を取れなくなったことも、以前のようなデッキを生み出せていない原因かもしれません。空いた時間を見つけると編集に回してしまいがち……。
 スタンのほうではデッキビルドの感覚が戻りつつありますが、年末で編集が一段落ついただけじゃないかという疑いもあり、この波を維持できるか否かは読めないところ。

 それと、NRカジュアルで遊ぶ機会が減りました。
 というのも、NR界隈はいよいよ構築もプレイも洗練され、主たる参入ルートが大会になったことで新規プレイヤーのパワーも高く、かといってゲートボール志向のNRシーンに行くには自分のデッキのパワーが上がりすぎているといった具合で、自分が行くべき場所というのを見失いつつあるんですよね。
 古典のエッセンスを持ったデッキを作るのは真佐さんのほうが上手いですし、コンセプトデッキを生み出す力はゆうづきさんのほうが持っていると言っていいと思います。最近は特に。
 NRというレギュレーションや界隈の動向からみても、私のやろうとしている・やりたいNRには役割がないんじゃないかなと感じています。ただ、それで不貞腐れたりほっぽったりしてもそれこそNR界に何もいいことがないので、せっかくなら真佐さんやゆうづきさんのNRデッキをしっかり魅せていくことにシフトしつつ、然るべきタイミング・ペースでユニークなデッキを発表していくような、そんな方針で今後はやっていくのがいいのかもしれません。動画活動ももっと初心に立ち返っていかないとな……。

おわりに

 というわけで、長らくお付き合いいただきありがとうございました。
 今回の記事を通して興味を持っていただけた方は、是非noteおよびTwitterのフォローYouTubeのチャンネル登録をよろしくお願いいたします。noteはちゃっかりチップ機能も開放しました。
 それではまたどこかでお会いしましょう、じゃあね!

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