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パラディア投与開始

状態が落ち着いたのでパラディアの投与を開始することになりました。
最初は、パラディア15mgを2錠。消炎鎮痛剤プレビコックスを一日
おきに交互に投与。費用は1週間で1万円ほど。

消炎鎮痛剤は扁平上皮癌の進行を遅らせる効果が立証されているが、
パラディアについては、効果がある場合とそうでない場合があるということ。
パラディアは分子標的薬と言う抗ガン剤で、うまくいけば非常に効果が期待できるということでした。
人間では効果が出なかった薬だが、犬猫の口腔内扁平上皮癌で効果が出た事例があるとのこと。
人間の抗ガン剤も、すべての細胞を叩く旧来の抗ガン剤から分子標的薬に
替わってきているが、人間の場合は事前にがん細胞の遺伝子検査をするなどして、合うタイプの分子標的薬を使用することで効果を上げているとのことでした。

投与後4か月ほどで下痢・血便が始まったので、休薬しその後減薬。
15mg1錠と10mg1錠になりました。
そこから数か月で、また下痢と血便。そこでさらに休薬し減薬。
体重も減ってきたので、今は10mgを2錠を2日に1回投与しております。
正直、この休薬と減薬というのが、非常に抵抗がありました。この間に
がんが進行するのではないかという不安で、私は下痢をしても死なないので
あれば、そのまま投与を続けたいという気持ちでしたが、ヨメとは意見が
一致しませんでした。

病院からの指示はパラディアを素手で触らないようにということでした。
パラディアの説明書を探したところ、

・薬剤への曝露を避けるため、本剤は分割投与しないこと。
・本剤を投与した後は石鹸と水で手を洗うこと
・本剤の有効成分の多くが糞便や尿中に排泄される可能性があるため、
犬の糞便や尿、吐物、割れた錠剤あるいは湿った錠剤には直接触れない
よう防護手袋などを着用すること
・本剤を投与した犬の糞便や尿、吐物に小児等を近づけないこと。

等とありました。


先生に聞いてみましたが、実際のところはよくわからないという
事でした。パラディアはがん細胞への血管がつくられる作用(血管新生)を
抑える薬ということで、人間の体に入って同じ作用を起こすかもしれない
ということでした。ネットで検索しても「抗癌剤の微量被曝」という、
犬猫用の抗ガン作用を謳うサプリメントのホームページぐらいしか出てこず、本当のところはどうなのかわかりません。
最初のころは、神経質になっていましたが、今ではトイレの処理も手袋を使わずにやってしまっていますし、吐きだして溶けかけのパラディアを素手で掴んだりもしてしまっています。何らかの健康被害が出たら報告します。


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